スイスの街角から

スイス在住 21 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

難民

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


ウクライナ避難民の受け入れ


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スイス連邦政府は先週、

ウクライナ難民への財政支援を

強化することを決定しました。


ウクライナ難民への

財政支援の内容は明確になっており、

統合、宿泊施設、

社会扶助、医療を促進するための資金が

政府から州に支払われました。


当初の計画では、

一人あたり18,000スイスフラン

(約 240,000 円 )訂正:240万円

の財政支援を約束していましたが、

3,000スイスフラン引き上げられ、

一人あたり21,000スイスフラン

(約 281,000 円)訂正:281万円

の支援になったそうです。
 

引き上げられた

3,000スイスフランの数字は、

主に言語習得を促進することを

目的としており、

それによって仕事、勉強、

社会生活への

よりスムーズな統合を

目的としているそうです。


4月14日の時点で、

ウクライナからスイスへは、

推定3万人の難民が到着しています。


スイスでは、

紛争から逃れる人々を支援する

取り組みの一環として、

一時的なビザ(査証)

「S許可証」制度を承認しています。


S許可証はスイスでの

一時的(1年間)な居住を許可する

特別な身分証明書です。



長引く予感のする

予想もしていなかった戦争。


毎日、毎日、

悲惨なニュースばかりで、

情報収集のため以外は、

なるべくニュースを観る回数を

意識的に減らしているのですが、

今、自分にできることをは、

以前と変わらずですが、

やはり募金をすること。


我が家の場合は、

自宅をウクライナからの

避難民の方々の

受け入れ場所として

提供することはできません。


けれども、

直接的ではなくても、

今後、避難民の方に

スイスで接する機会が

もしもあるのならば、

その時には、

陰ながら支えるための

何かお手伝いができるのではないかと、

状況を見守りながら、

心の準備をしているところです。

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スイスでも、不法入国問題深刻化

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スイスでも、不法での難民流入の問題が深刻化しています。

Ticino tackles record number of illegal immigrants (The  Local 12July)

Chaos in Como after Swiss send back refugees (The Local 14July)


7月に入った最初の週に難民とみられる約1300人を超える人々が、

イタリアからスイスの国境を越え、

スイス南部(イタリア語圏)のティッチーノ州に

入国を試みようとしたのだそうです。


人々はミラノ方面からスイス側の国境の町、

キアッソ(Chiasso )へ大量流入してしまったとの事。

この人数は不法入国者
数としては新記録となってしまったとのだそうです。


7月4日から10日までの間に1321人が境界線を越え、

スイスへ越境してきてしまったのだそう。

うち、665人がエリトリアからの人々であったという事です。


ちょうど同じ週に、キアッソの駅で、

大きなスーツケースの中に隠れてスイスへ不法入国しようとした男性が、

その場で取り押さえられたというニュースを読んだ事を思い出しました。

男性はスーツケースの中があまりにも苦しかったのでしょう、

中からジッパーを開けて、自ら外に出ようとしたところを

警備員により発見されたというような内容でした。


上記の人々はほとんどが難民としての正式な手続きを終えていないため、

許可無しの不法入国としてみなされ、

国境警備員により国外(イタリア側)へと追い返されたのだそうです。

ところが今度は、それらの人々のうちの約100人の難民が、

イタリア側の国境コモ(Como) サンジョバンニ駅近くに

キャンプをはって留まり続けたため、

コモの町の駅周辺がカオス状態になってしまっているのだそう。


現在はコモの町の周りが緊急の難民の屋外センターとなる事を

余儀なくされてしまっているのだとか。


この件でイタリア側はスイスを責めており、

双方の関係も険悪な状態となっているとの事なのです。

今後はどうなってしまうのでしょうか?


その後は12日、

今度は同じくスイス・ティッチーノ州のベリンツォーナにて、

不法入国しようとした人達60人が見つかり、

国境警備員が入国を防いだと報告されています。

60 Flüchtlinge am Bahnhof in Bellinzona angehalten (Blick 12July)

40


難民とされる人達がスイスへ入国して住むためには、

正式にスイスに亡命を求める、
しかるべき手続きをふまねばなりません。


実際にスイスへ移民として生活をしている人々は、

一旦シェルターのような施設で保護・管理され、

スイスでの生活に問題なく対応できるよう研修を受けた後に職業訓練を受け、

自由な生活を手に入れるまでは様々なプロセスが必要です。


以前に欧州の他の国で同じようなケースが発生した際、

暴徒化した難民達が警備員を攻撃したり、

深夜に無理矢理国境を越えようとしていたりする

恐ろしい映像をニュースで目にした記憶が甦ってしまうのです。


人道的支援の大切さと、

不法入国した人達の中にもしも犯罪者が紛れていた場合、

平和な日々の生活が脅かされる事になりかねない、

そんな不安な気持ちとの狭間で揺れてしまう、スイスで生活をする今の自分の心境です。


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スイス、難民受け入れのため〜IKEAの折りたたみ式シェルターを購入

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移民、難民問題で揺れる、ここ数ヶ月の欧州全域ですが、

スイスでもシリアからの難民の受け入れが始まっています。


カントン(州)ごとに受け入れをスタートしている州と、

そうでない地域もまちまちで、実際にスイスに住んでいても、

注意深くニュースをチェックしていなければ、

なかなか詳しい情報をキャッチする事が難しかったのですが、

先週の木曜日、スイスの政党「緑の党」の議員、

Susanne Hochuli 氏 により、

難民受け入れについての正式な発表がされました。


早い時期から受け入れについて、

前向きな姿勢と準備を進めていたアールガウ州ではこのほど、

UNHCR(United Nations High Commissioner for Refugees

= 世界各地にいる難民の保護と支援を行なう国連機関)

と共に、

スウェーデンの大手家具店 IKEAによって設計された

17.5平方メートルの折りたたみ式難民シェルターを、

宿泊施設として提供するためテストを済ませ、

200セットを購入予定なのだそうです。

Swiss canton to use Ikea kit homes for refugees(The Local)

Aargau testet Ikea-Häuser für Flüchtlinge


これはIKEAの独自開発によるスマートシェルターで、

同社は以前からUNHCRとパートナーシップを結んでおり、

過去にレバノンでシリア難民のために使用されたモデルなのだとか。


IKEAはヨルダンやレバノンに住むシリア難民への支援を

以前から行ってきたのだそうです。


アールガウ州の人々によって、実際にテスト組み立てされている様子。

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(写真は20 Minuten より)


シェルター1軒にかかる費用は約1200フラン、

内部の家具の設置には更に500フランが必要で、

重さは100キロ、
約4時間で特別な工具無しで、

ひとつのシェルターが完成するのだそうです。


1軒あたり17.5平方メートルの生活空間に、5人が同時に入る予定との事。

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(写真は20 Minuten より)

シェルターは2016年にまず60セット(300人分)が設置される予定で、

スイスはこれから先の2年の間に、

5000人の難民を受け入れる予定である事が発表されています。


今のところ、チューリッヒ州では、

難民政策について、

特に大きな地域のニュースはまだ耳に入ってきてはいないのですが、

難民の問題はスイスに住む自分にとって、決して人ごとではなく、

自分の生活環境の中で関わる、身近な話題となりつつあります。


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総選挙終了、難民受け入れ懸念派が躍進

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18日に開催されたスイスの総選挙。

結果は前評判通り、難民問題に懸念を示す右派 (SVP=スイス国民党)

の勢力が拡大される形で終了しました。


選挙の詳細は、↓ 日本語のニュースでご覧いただけます。


スイスで反移民政党躍進 総選挙、第1党が議席2割増(日本経済新聞)

スイス総選挙、反移民の国民党が第1党維持へ 右派が勢力拡大(ロイター)


スイス総選挙2015の結果、

欧州の難民・移民危機を背景に右派国民党が躍進(Swissinfo)


さて、これから先、

スイスはどのように動いて行くのでしょう?

難民問題の行方と共に、

スイスに居住する外国人の一人としても、今後の動向に目が離せません。


現地からまた新しい情報等が入れば、

引き続きお伝えしてみようと思います。



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18日はスイスの総選挙

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10月18日の日曜日に、

スイスでは4年に1度の連邦議会総選挙が開催されます。

これは全州議会と国民議会(上下員)の議員を同時に選出する選挙です。


今回の選挙の焦点は、

現在欧州中が揺れている難民への対応への問題。

世論調査によれば、

現時点で難民受け入れに危機感を唱える右派が

リードしているとの事です。

右派の主張を自分なりに解釈すると、

難民を受け入れ、人々がスイスへ流入すれば、

今までの平和な生活が脅かされるので、

断固として反対するという事なのだと思います。


スイスの右派(スイス国民党)といえば、

● 白い羊が黒い羊を蹴飛ばし、白い群れから追放していたり、

● 黒いカラスがスイス国旗をつついてむしばむ様子を表したり、

● 有色人種の人々の手がうごめき、

スイスのパスポートに手を伸ばそうとしている

等など・・。


外国人の自分が目にすると、あまりにもインパクトが強すぎて、

衝撃さえも覚えるような数々のポスターを街に掲げてきたのですが、

今回の選挙でも、

やはり過激な印象のポスターが目立ちます。


18日の総選挙では、

上院(定数46議席)と、下院(定数200議席)の両方を

同時に選ぶのだそうです。


選挙の話題からは少し話が反れますが、

自分は幸いな事に難民としてスイスに居住はしておらず、

スイスに住む外国人としては恵まれた環境で生活をしています。

と言え、

右派の勢力が更に増せば、所詮我が家は夫も自分も外国人。

これから先、どうなってゆくのだろうと考えてみると、

不安は否めません。


各国からの難民は、命がけで母国を脱出し、

安全で幸せな、人並みの暮らしを求めて、人々はやってくるのです。

そんな人達に救いの手を伸べ、

なんとか手助けをしてあげたい気持ちは、もちろん自分にもあります。

かといって、多くの難民を新たに受け入れる事になれば、

それはそれで別の意味での不安材料は発生する訳で、

本当に難しい問題です。


私たち、日本人仲間の間の一般レベルで話し合っている不安は、

純粋な難民に紛れ、危険な人々や犯罪者もどさくさ紛れで

入って来るであろうという事・・。

もちろんこれは、スイスだけに限らない事なのですが。


今回の選挙の行方には、

スイスでは選挙権の無い自分も、大きな関心をいだいています。


(ちなみに私は、英国人と結婚しスイス在住の日本人=外国人なので、

スイスでの選挙権はありませんが、国籍は現在もこれから先も日本なので、

在外選挙で日本の選挙に参加しています。)


選挙が終了し結果が出たら、またこの場でお伝えします。



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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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