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今年の秋は長い・・なんて思っていたら、
一月と経たないうちにあっという間に真冬になりました。
チューリッヒ地方の週明けの最低気温は、
氷点下になる予報です。
さて、本日は、英国人の夫にまつわるお話です。
英国では、毎月1日の朝一番に、
「White Rabbits(白いウサギ)」と言うと、
幸運な事があると言い伝えられています。
正確には、毎月1日になった時点で最初に発する言葉が、
「White Rabbits!(白いウサギ)」と言うのだそうですが、
1日の午前中のうちにそのフレーズを言葉に出して言うと、
その月1ヶ月は幸運になると、
夫 Banana の子供の頃から言い伝えられている習慣だそうです。
「 へぇー、そうなんだ・・。」と思い、調べてみると、
確かに英語で検索サイトに「white rabbits」と入力すると、
『白いウサギはいつ言う?』
『 1日の日に白いウサギを発するようになった起源』
などなど、
他の人達も頻繁に検索されているらしい、
それに因んだワードが色々と表示されました。
実際に「白いウサギ」がどこから来たのかを
確実に知る人はいないようですが、
1922年に発表されたロバート・リンドの小説
「栄光に満ちたソロモン(Solomon in all his glory)」
にも、その一節が登場しているそうです。
「白いウサギ」については、
知らない人もいるようなので、
生まれ育った地方や環境とか、年代によって、
その習慣を持っているかどうかの
度合いも異なるのかもしれません。
正確な理由はさておき、
子供の頃からそんな習慣を持つ Banana ですが、
彼と出会って20年以上が経ちますが、
つい最近まで、私は彼が、
毎月1日に知らないところで
「white rabbits」と口にしている事を、
全く知りませんでした。
数ヶ月前の1日の朝、
起きてみると何だかブスッとした様子の Banana。
何が原因なのかと理由を尋ねてみると、
明け方のまだ暗い時間帯にトイレに起きたところ、
私が部屋の片隅に置いてあった、
洗濯物を干して置くための洗濯ハンガーが、
そこにあるとは気が付かずに、
引っかかりつまづいてしまったのだそうです。
それで、思わず出た言葉が、「Oh! 〇〇〇〇」
完全なるタブーワードを思わず言葉にしてあげてしまい、
「white rabbits」を言うはずが、
その月はうっかりと、
それが彼の月初め1日の最初の言葉になってしまったと
不機嫌な様子。
まあ、もちろん、不機嫌な部分については、
英国人特有のイングリッシュ・ブラックジョークでもあるのですが、
月初の最初の言葉として、
「white rabbits」を言いたかった事だけは
確かなようです。(苦笑)
その後、Banana は毎月1日の最初の言葉として、
このフレーズを口にするのだと学習した私です。
今朝 「おはよう、外はお天気悪くて暗いね〜」
と、私に声をかけてきた Banana に、
「今日は12月1日よ。
"white rabbits" って最初に言わなくていいの!?」
と返した私。
「ああ、忘れてた〜!!」Bananaの絶叫。(笑)
大人になった現在でも、
幼い頃、母に教えられた習慣は、
今も彼の中で変わる事なく、続いているようです。
冒頭の画像は、
Banana の亡き母(私の義母)から受け継いだ、
我が家にある "うさぎ" の置物です。
子だくさんのウサギは、
欧米では子孫繁栄の象徴として、
幸福・幸運のシンボルとして、
クリスマスやイースター(復活祭)でも
重んじられる小動物でもあります。
「幸福」を意味すると言う意味合いでは、
密接な繋がりもありそうな気もします。
ちなみに Banana の息子のオーエンとローラには、
白いウサギの習慣は受け継がれていない様子です。
彼らをメインで育てた前妻の生まれ育ったご家庭では、
その言い伝えはなかったのかもしれません!
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