スイスの街角から

スイス在住 23 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

盗難

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


魔法の言葉

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今朝もチューリッヒ湖畔の自宅窓の外を見ると、

あたり一面は真っ白。

現在は止んでいますが、昨夜も雪が降ったようです。

日本でも関東など、

積雪注意の地域もあると聞きましたが、

こちらも相変わらずの不安定な天候です。


こんなグレーな空の1日の始まりですが、

いつも肝に命じているある言葉を

思い出す出来事がありました。


朝起きて、

入っていたメッセージを読むと、

それは現在ミラノを旅行中の友人からのもの。

到着してすぐに、

盗難に遭ってしまったのだとか。

不幸中の幸いな事に体への危害はなく、

金銭ではない、ある携帯品の盗難のみ。

彼女の旅には同行者もいるので、

一緒にその場を対処して、

何とか気分を切り替えて、

予定通りに旅行を進めている様子で

ひとまずひと安心しました。


ミラノ、パリと言えば、

ヨーロッパに住んでいる私たちからしても、

「スリにはご注意を!」

という言葉がいつも響き渡る都市です。


それでもとても魅力的な場所である事には変わりはなく、

細心の注意を払いながら、

スイスには無いものを求めて自分も時々出かけるのですが、

特にミラノは今日(21日)から25日まで、

フィギュアスケートの世界選手権が開催されていますので、

いつもにも増して、

細心の注意が必要なのかもしれません。


日本からもスケートファンの方々が

お越しになられているかも・・。

どうぞご注意をなさり、楽しい旅となりますように。


友人の身に降りかかった災難を耳にして、

別の友人の旦那様(日本人)がよく口にする、

ある言葉を思い出しました。


それは、


「命を奪われたわけではない」


という、シンプルだけど、

いつも心に響く、私にとっては魔法のコトバ。


海外に住んでいると、

日本では予想しなかったトラブルや、

想像できない災難に見舞われる事も多々あったりする。


日本だと、ごく当たり前であるはずな事が、

当たり前ではない事もいっぱいある。


キーーッとなりそうな、そんな時や、

思いがけないトラブルが発生した時、

深呼吸をしながら、


「命を奪われたワケではないから

(だから、何とかなる)」


と、このコトバを心の中で繰り返すだけで、

ちょっとだけ気持ちがラクになって、

自分でその場を冷静に対処し、

乗り切れる事もあるのです。


友人の旦那様は、私よりも、

それはずーっと長くスイスに住んでおられるので、

そんなおおらかなお気持ちで、

長い海外生活を乗り切って来られたのでしょう。


今回ミラノで盗難に遭った友人のメッセージを見て、

まず私が思ったのは、

"命が無事でよかった!" というコト。


日本でブログをご覧くださっているみなさまには、

大げさに思われるかもしれませんが、

やっぱりここはガイコク。

常に危機管理を忘れずにいるのと同時に、

そんな気持ちも常に持ちながらの日々の生活です。


自分自身の中で、

朝からまたまた繰り返してしまった、

魔法のフレーズなのでした。


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ここもか〜と思い知らされたコト。パリ旅行では スリ、スリ、そしてまた スリ! にご注意を(2)


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パリ旅行では スリ、スリ、そしてまた スリ! にご注意を。


からの続きです。


パリ到着初日から、

ある意味ではあまりにもコワイ現実を実感させられ、

少々ナーバスになっていた2日目の朝。


この日は午前中のうちに念願のシャネル本店に行っておきたく、

(上記の詳細の記事はこちら →
 
シャネル パリ本店

ホテルからカンボン通りまでは少し距離はあったものの、

その日も青空の広がる快晴で、

散歩をするにはちょうどよい気候でもあったので、

春のパリの散策がてら、歩いてみる事にしました。


ホテルのある小さな通りから、大通りに出て、

その後オペラ通りへと進み、ヴァンドーム広場へ。

この辺りまで来ると高級感も漂う洗練されたお店が並び、

まるで素敵なパリマダムにでもなったかのように

錯覚してしまいそうな気分になりながら、目指すカンボン通りへ。


シャネル本店で束の間の楽しいショッピングの時間を過ごしたのですが、

以前の記事でも少し記しましたが、

やはりここでも7割かそれ以上は中国系のお客様がほとんどで、

残りの2割はリッチな風貌のフレンチマダムや、

英国、それに米国アクセントの英語を話すマダムたち。

あとの残りが私を含むその他のお客さんでした。


中国人観光客らしき人たちのお買い物のスゴさは、

それはもう目を見張る程で、

まるでお値段も気にせずに、

ポンポンと高級バッグや革製品をいくつも買いあさり、

「CHANEL(シャネル)」のお店の名前と本店の住所入りの

大きな紙バッグを抱えてお店を出て行くのですが、

そこである驚きの場面に遭遇・・。


まだ20代とおぼしき、若いいでたちの中国人らしきカップルが、

シャネルの一番大きなサイズだと思われる紙バッグ3つに、

かなりの量の大人買いをしていたようなのですが、

本来ならばお店でお買い物をすればステイタスであるはずの

シャネルのブランド名入りの白いバッグの上を、

黒いポリ袋(ゴミ用のあれです)ですっぽりと覆い、

完全にそれがシャネルの商品であるとは分からないようにして、

全体をカバーしてお店を出て行く姿を目撃しました。


確かに彼らが購入した金額は、

私のそれとは比較出来ないくらい高額なのでしょうが、

一種の衝撃の姿でもありました。

用心に越した事は無いと思いつつもビックリ・・。

もしかしたら過去に、

ひったくりなどの被害にあった経験者のある方々であるのかも?

しれません。


そして、私自身もお買い物を終え、

入り口まで見送って下さった担当者の極めつけのひと言、


「ありがとう、よい1日をお過ごし下さい。

歩いている途中で中身を盗まれないよう、

スリやひったくりにはくれぐれも気をつけて下さいね~。」


ここでもか・・。


とも思いつつ、

シッカリと気持ちと手提げバッグの紐を握りしめ、

荷物を一旦ホテルに置こうと足早にヴァンドーム広場あたりまで戻り、

観光客と洗練された地元の人々しか歩いていなさそうな

広場のあたりの写真を撮影し、

夫 Banana にお土産のネクタイを購入しようと、

パリで由緒あるお店の一つ、

ヴァンドーム広場では一番歴史の長いという

オーダーメイドシャツでその名を轟かせる

「Charvet(シャルベ)ヴァンドーム本店のお店に入り、

それは豊富な品揃えの中から

夫に似合いそうなネクタイを吟味していると、


店員さんが、


「ボンジュール マダム。」


と私に挨拶。


そこから先は英語で、


「よけいな事かもしれませんが、

危険なので、カメラはそんな風に持たない方がいいです。」


と私にひと言・・。


(その時私は、ヴァンドーム広場の写真を撮り終えて

そのままそのお店に入ったため、

カバー付きの小型カメラのひもをバッグを持つ要領で肘にかけていました。)


すぐさま、スリ(及び ひったくり)に遭う危険があるので、

店員さんが注意を促してくれた事は理解できたものの、

観光客の集うオペラ界隈だけではなく、

こんな静かな高級エリアでにもスリは移動してくるのかと驚き、


「えっ? ここの辺りにもスリはいるんですか!?」


と思わず尋ねてみると、


「パリの町中、至る場所にスリはいますから・・。」

この界隈でも被害が出ています。

ごめんなさいね、

こんな事は言いたくはないのですけれど、

私達には観光客の方々の安全のため、

被害に遭わないように努める義務がありますので・・。」


との事。


ご丁寧に教えて下さった事に感謝の言葉を述べ、

それまで手に持っていたカメラを見えないようにバッグの中にしまい、

取りあえずは買い物した品物を置くためにホテルへと戻りました。


その後、現在も保持している、

日本のカード会社の会員ラウンジが意外と近くにある事を思い出し、

そこでメトロの10枚綴りのカルネや、

日本語ガイドの付くオプショナルツアーも申し込めるとの事で、

立ち寄ってみました。


夫 Banana と共に、ヨーロッパや日本を中心に世界各地、

様々な場所を旅しましたが、

Banana と一緒の場合は観光地でも、

ガイドを付けたとしても英語の個人ガイドで、

いわゆる日本スタイルの、

日本人 または 日本語を話すガイドさんに

観光名所に連れて行っていただきた経験は

おそらく過去の記憶からも思い出せないのですが、

こんな機会は夫が一緒だと逆に出来ない経験でもあるので、

翌日は現地の旅行会社が主催する

ベルサイユ宮殿の半日ツアーに一人参加する事に。


世界遺産 「ベルサイユ宮殿」の絢爛豪華な様子はまた後日、

別の記事にて記述予定です。)



その会員デスクで日本人の担当の方にスリについて尋ねてみたところ、


やはりメトロでは一番注意が必要との事。



そして翌日、


ベルサイユへの半日ツアーへと参加したのですが、

ここではスリに対しての日本人的な私の感覚と、

フランスの文化の違いであるとも思える、

大きなカルチャーショックを感じる出来事がありました。


(次回へと続きます。)



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パリ旅行では スリ、スリ、そしてまた スリ! にご注意を(1)



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パリの快適プチホテル ♪ 


からの続きです。



チューリッヒから乗車したTGVが約10分遅れでパリ・リヨン駅へ到着。

タクシーを利用して駅から移動。

午後3時前に宿泊予定であるパリのプチホテル

「ホテル ファバール」へとチェックインし、

多少は狭くは感じつつもお部屋の内装や設備に満足、

早速出かけようと下のレセプションに降り、

まずはオペラ座方面への行き方を地図でチェック。


オペラ方面へは

歩いて行ける距離である事は間違いが無さそうであるものの、

情報によればホテルのすぐそばにはメトロの駅もある事だし、

せっかくなので最初に確認しておこうと、

先ほど荷物を運んでくれたコンシェルジュの係の男性に

メトロの乗り場とカルネ(10枚綴りのメトロの回数券)

を買える場所を尋ねてみたところ、

私を心配そうに見つめながら、


「メトロに乗って、どちらに出かけられたいのですか?」


と問い、


私のタスキがけにしたファスナー付きのショルダーバッグ

(小型カメラを入れていたため、結構ふくらんで見えた)

を見つめながら、


「もしもメトロに乗車するのであれば、

パスポートや必要以上に余分な現金やモノは持たず、


部屋のセーフティボックスに置いて行って下さい。


スリが多いんですよ。


メトロに乗る時は、

バッグを前でしっかりギュッと抱えて、

絶対に離さないで・・。」


と注意。



(この後、いろんな人に何度も注意を受けたのが、

上記の言葉に追加し、


"見知らぬ子供たちに話しかけられても、

絶対に相手にしないで・・。"


子供に話しかけられてそれに応じている最中に、

仲間である大人のスリ集団が近づいてくるのだそうです。)


更にコンシェルジュの男性に、


「具体的にどこへ行きたいの? 」


と問われ、


前回の10年前の滞在ではシャンゼリゼにほど近い、


ジョルジュサンク通りにある某ホテルに宿泊した私は、


今回宿泊した界隈の地域の記憶はあまり残っておらず、


地図で確認した位置を確認しつつも、



「とりあえずはホテルからオペラ方面へ。


ギャラリーラファイエットへの行き方を・・。」


と答えたところ、


どうしても私をメトロに乗せたく無い様子の彼は、


(↑ 私にはそう受け取れました。)


「こんなにお天気もよいのだし、

メトロには乗らずに歩いてみたらいかがですか?

気候もちょうどよいし、気持ちいいですよ。」


とアドバイス。


結果的にはメトロに乗車せずとも、

オペラ方面へは徒歩6~7分で、

ギャラリーラファイエットにも10分程で到着ができたので、

彼のアドバイスは的確であった訳ですが、


「メトロ・・。」



と、口にした時の彼のあの心配そうな顔つきから、

パリのメトロではただ事では無い事態が起きているのであろう事は

容易に推測出来た私・・。


ここ数ヶ月から1年以内に

スイスからパリへ旅した友人やその知人たちから、



パリのスリ事情はかなり深刻になっている。


実際に危ない目に遭いそうになった・・。



という体験談を数々耳にしていた私は、

当然心構えとともに用心はしてはいたものの、

チェックインと同時のこのホテルのスタッフ

(= 現地に住まれている方)からの注意は、

細心の注意をはらわねばならない・・。

という気持ちにも更に輪がかかり、

やはり気分をナーバスにさせてしまいます。



大きな都市を訪れる観光客はみな注意が必要なのでしょうが、

実際の体験談やら情報を見るとパリの場合、

どうやら日本人や他のアジア人が、

他の人種の観光客よりもターゲットになりやすいのかな?

とも思われます。


今年に入ってパリを訪れた日本人の知人からは、

メトロの中でスリ集団に囲まれ、

お構いなしに体にピッタリとくっつけて、

バッグのジッパーを開けようとする集団から何とか逃れたものの、

ほとほとイヤな思いをした・・。

と、事前に聞いていたし、

昨年聞いたある国際結婚のカップルの例では、

その時に宿泊したホテルのスタッフから、


「旦那様(スイス人)の方は大丈夫だと思いますが、

奥さま(日本人)の方はパスポートの盗難に遭わないよう、

充分に注意をして下さい。」


と注意をうながされ、驚いてしまったのだとか・・。


今回私がパリからスイスに戻った後、

ある友人から聞いた話しによると、

彼女と旦那様[日本人のご夫婦]がパリのメトロの駅で

電車を待っていたところ、

一見不審に見える男性が近づいて来て、

(しかしこの方は実際は不審者ではなく、)

メトロの警備にあたっていた警察の方であったらしく、


「私はパリ警察の者です。

ご主人は、

お財布をズボンのポケットに入れていらっしゃいますね。

コートの上からでも分かるんですよ。

スリの被害が多発しているので、

見えない場所にしまい直して下さい。」


と忠告を受けたのだそう。


スリの被害はメトロだけではなく、

最近多発しているのが、


街頭でアンケートを装うスリ集団!


彼らの大多数は東ヨーロッパ方面から流れて来た、

いわゆる "ジプシー" と呼ばれる人々なのだそうです。


昨年末に旅した別の日本人ご夫婦によると、

その事を知らずに旅した彼らはオペラの周辺で、


「アンケートに答えて下さい。」


と声をかけられ、

立ち止まってしまったところ、

集団の仲間らしき人たちが数人集ってきて囲まれ、

旦那様が持っていたバッグのファスナーが開けられて、

一番上にあった電車の切符の半券に

そのうちの一人の手が届いていたのだそう。

幸いお財布は一番下の方にしまってあったそうで、

最終的には集団を無事にあしらい、事無きを得たとの事なのですが、

このアンケートスリは事前に知識が無ければ、

つい、何気なく立ち止まってしまう人もいるのかもしれません。


実際に私がギャラリーラファイエットのそばまで近づくと、


いました、いました!


アンケートのような紙をボードにのせた女性が私に、


「エクスキューズミー マダム。」


と声をかけてきたのです。


「これだー!!」


と思った私はもちろん立ち止まる事無く足早に通り過ぎたのですが、

結構フレンドリーな感じで(声をかけてくる際、女性は一人で)

声をかけるため、

全く予備知識がなければ、足を止めてしまう場合もあるのかも・・。


よくみるとその目の前には、

大型バスが停車しており、

ギャラリーラファイエットに買い物ツアーにやって来たらしき

お店の紙袋をいっぱい持った観光客のグループが、

バスへの乗車を待っているところでした。

(また、この周辺は旅行会社のオプショナルツアーの

集合・解散場所にもなっているそうです。)

その場で耳に入ってきた言語では、

日本人と中国人の方々がグループでその周辺で待機していて、

私にも声をかけてきたジプシーと見受けられる女性は

アンケートのボードを抱え、


片っ端からそのお買い物ツアーの人々
に声をかけている最中。


たまたまその前を通りかかった私も見た目がアジア人なので、

どうやら同じグループの観光客だと思われたのか、

声をかけられてしまったようです。


4日間のパリ滞在中実際に私が、

スリだと思われる人物に声をかけられたのは、

このパリへの到着後の間もない、初日の出来事が最初で最後でした。


しかし、

これはほんの序の口で、

この後、


これでもか、これでもか!!


と思える程、

本当に注意をせねばならないとストレスになるくらい、

現地のフランス人をはじめ、いろんな人々から、


『スリへの注意』


をうながされる事になります。


(次回へと続きます。)



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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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