スイスの街角から

スイス在住 23 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

無賃乗車

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覆った、驚いた。(先日の続き)

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先日綴った記事の続報です。

(スイスの街角から 「厳しすぎると言えば、そうだけど・・。」)


8月16日日のブログ記事で、

5歳の女の子がチケットを所持せずにバスに乗車していた事により、

無賃乗車とみなされ、

10歳の姉と共に、

100フランの罰金(値下がりし、その後半額)

を科されてしまったニュースをお伝え致しました。


詳細は上記の記事に記述しておりますが、

このほど、なんと罰金の決定が覆り、

女の子(正確には女の子の保護者)への罰金は、

科せられない事に決定したそうです。


一度決まった事が覆る事は、

スイスではかなり稀なケースだと思います。

正直、驚きました。


ニュースがスイス国内を駆け巡った後、

多くの国民から、

「厳しすぎる」

との意見がSNSのコメントなど、

ネットを中心に拡散したのだそうです。

スイスの公共の機関でさえも、

ネット民たちの声は、大きく響いたようです。


シャフハウゼンの公共交通局の責任者によると、

罰金を科さない理由として、


「検札官の行動には、間違いはなかった」


としながらも、


「今回は裁量の範囲として、罰金無しと決定した」


とコメントしたそうです。


ブログに綴った前回の関連記事では、

ニュースの本文の一部を見逃しており、

記述していませんでしたが、

罰金が科されたバスの車両の中では、

係員は5歳の女の子に直接書類にサインをするよう

要請したのだとか。


幼稚園に通う年齢の幼い少女にそこまでやるのは、

いくらそれが検札官の任務だと言えど、

流石にやりすぎだと思いますし、

その行為には、私も決して賛同できません。


スイスの英語ニュース

The Local の読者アンケートでも、

"検札官が5歳の女の子に罰金を科す事は、

正しい判断だと思いますか?"

との質問に、

84%の人々が、


「No(いいえ)」


と答えています。


罰金が免除された事について、

少女達の母親は、

スイスの放送局SRFのインタビューに答え、


「愚かなルールが見直された事に満足をしていると共に、

その場の状況を気に病んでいた10歳のお姉ちゃんは、

今はとても安堵している。」


と語ったそうです。

そして、

当の本人である5歳の女の子(妹)は、

バス車内での状況が把握できていないため、

今回のハプニングいついては、

全く気にしていないとのコト。


何はともあれ、

少女たちの心に精神的な深い傷を残さなかった事が

何よりの一番でした!


今回の一件で、

お子様連れでのチケット所持のルールも、

もしかしたら、見直されるきっかけになるのかも?

しれません。

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厳しすぎると言えば、そうだけど・・。

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(画像はイメージ:チューリッヒ市内を走るトラム、本日の記事のバスとは無関係です)

先日、スイス・ドイツ語圏の町、

シャフハウゼンのバスの中で起きた出来事が、

物議をかもしています。


スイス北部のシャフハウゼンに住む姉妹の少女二人

(8歳と5歳)が大人の付き添いなしに、

二人だけで乗車していました。

その乗車中、

チケットを抜き打ちでチェックする検札が入った際、

一人の少女が有効なチケットを所持していなかったため、

罰金100フラン(約 10,800 円)を科せられてしまいました。


ちなみにスイスの鉄道駅には改札はなく、

バスやトラム(路面電車)もチケットの所持だけで、

通常、提示は義務付けられておらず、

時々抜き打ちでの私服検札官の検査が入った際に

提示を求められます。


100フランという金額は、

スイスで公共交通に乗車する場合、

チケットを所持していなかった際に

ペナルティとして科せられる罰金の金額です。


8歳の姉の方は、

年間で有効な路線パス(年間有効チケット)

を所持していましたが、

5歳の妹の方はチケットを所持しておらず、

無賃乗車とみなされてしまったそうです。


少女達の母親はスイスの放送局SRFに

「8歳の娘は事の成り行きに驚き、

自分が何か大きな間違いを起こした事を察し、

涙していた。」


と語りました。


幼い5歳の娘さんに関しては、

一体何が起こっているのか、

全く理解できていなかったそうです。

もちろんそれはそうだろうと思います。


母親は、6歳以下の子供であれば、

運賃はかからない と理解していたそうです。


しかし実際には、12歳以上の同伴者

(この規則の場合、12歳以上をルール上では保護者とみなす)

が一緒の場合、

6歳以下の子供の運賃が無料になるというルールで、

姉の方がその年齢に達していなかったため、

規定外により、

チケットを所持していない5歳の妹の方が

無賃乗車扱いとされてしまったという事です。


子供達だけで乗車していたという点は、

もしも親が二人共に有効なチケットを持たしていれば、

特に問題は無かったそうです。


少女達の母親は、

5歳の娘に100フランの罰金は

あまりにも不釣り合いだと訴えました。


その後、罰金は、

交通局側からの「善意のジェスチャー」として、

半額の50フランに減額して

科せられる事になったそうです。


このニュースを目にして私が感じた事は、

確かにバスに乗車していたお嬢さん達には、

今回の一件は厳しすぎるし、

小さな心を傷つけられる出来事だっただろうと思います。

いきなり親のいないバスの中で大人に問いただされ、

それが例え優しい口調であったとしても、

さぞかし不安で驚いた事でしょう。

本当に気の毒だと感じます。

今後それが、

トラウマになってしまわない事を願うばかりです。


しかし、厳しすぎるかもしれませんが、

実際に自分もスイスに住み、

日々を過ごしていて感じる事は、

これは母親の単純なミスです。

100フランが高すぎるという点は同意ですが、

罰金が科せられてしまったのは仕方ありません。


このケースでの年齢のルールに関しては、

ちょっと疑問に感じる部分もありますが、

大人が同伴する事で安全性を保つという点から、

保護者(12歳以上)と一緒ならば運賃を無料にして、

同伴で乗車する事を促しているようです。


罰金を課した事については、

そう取り決められている以上、

「チケットを所持していない子供だからといって、

特別扱いは出来なかった。」

とコメントしている検札官の気持ちが

正直なところ理解できます。


● 取り決めだから、罰金を課す事はやむを得ない、

(= 規則に厳しい・ルールを守る国)


● しかし、小さな女の子である事を考慮し、半額に減額した

(= 子供に対しての温情に厚い)


いずれもスイスらしいなと感じました。


実は先日、私もちょうど乗車していたバスで

抜き打ちの検察官にあいました。

当然私はチケット

(チケットレスで携帯のバーコードを提示)

を持っており、

問題は無かったのですが、

外国人と思しき親子連れがチケットを所持せずに

同じバスに乗車していました。


詳細は分かりませんが、

何か証明のようなものを提示していたので、

おそらく移民の方だと思われます。

提示していた書類では

バスに無賃で乗車するには不十分だったらしく、

検札の係員に、(他の乗客をチェックして)

「後からまた戻ってきますから、降りないで下さい。」

と伝えられていました。


けれども、

子連れの父親は言葉がよく理解できていなかったようで、

バスが最終地点に到着した際、

そのまま子供を連れて降りようとしました。


すかさず検札係員が小走りに戻り、

そのままバスから下りる事はさせず、

質問と共に手続きを始めました。

おそらく罰金を課せられたのだろうと思います。


どんな事情があるにせよ、

公共交通を利用するからには、

通常チェックが無くても、

有効なチケットかパスを所持していなければなりません。


スイスで15年以上生活をする中で、

上記のような場面には何度か遭遇した事があります。

外国人に限らず、

スイス人でもチケットを持たずにバスやトラム、

電車に無賃乗車している人を目にした事があります。

その際の抜き打ち検札官の目はとても厳しく、

最初はフレンドリーに話しかけていても、

乗客の出方によっては、

一気に犯罪者扱いとなる態度に変わる場合もあります。


前述の少女二人の事例に話題を戻すと、

外国人の私でさえ、

その辺の無賃乗車の厳しい事情を把握しているのですから、

おそらくはスイス人である母親が、

チケットのルールを

知らなかったでは済まされないのが

「スイス」なのだとも感じました。


次第に自分の感覚が感化されてゆき、

ルールや取り決めに関しては、

少し厳しい方向に向いている気もしますが、

10年以上の月日を経て、

これもある意味、

自分が規則の厳しいスイスでの生活に、

気づかないうちに順応しているという

事なのかもしれません。

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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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