
ベルナーオーバラント地方
(スイス アルプス)の旅から、
チューリッヒ湖畔の自宅に戻りました。
今週のスイスは
お天気の良い日が続いているのですが、
数日前からは、
晴れているのにどことなく視界が曇っていて、
日中でも薄い霧がかかったような空が
広がっています。
日本のニュースでも報道されていましたので、
ご存知の方もいらっしゃると思うのですが、
今、カナダで発生している
大規模な森林火災の煙が広範囲に広がり、
大陸を超えた世界各地域にも
影響を及ぼしているのだそうです。
風の向きの関係によって、
火災で発生した煙が、なんと大西洋を渡って、
ヨーロッパ大陸まで到達していて、
欧州の複数の国々でも煙が確認されています。
実はスイスもその国々のうちの一で、
先週末から今週明けにかけて、
遥か遠くのカナダから届いた煙が、
スイスの空にも影響を及ぼしています。
1週間くらい前までは、
カナダの火災のニュースを目にするたび、
大変な事態になってしまい、
少しでも早く鎮火しますように…。
と、遠い国での自然災害のニュースを
とても心配していたのですが、
まさか広い海を渡ってきた煙が、
スイスでも確認されていることに驚きました。
アルプスの山で過ごしていた旅の間は、
空の異変は全く感じていませんでした。
旅行がたまたま煙の到達より数日早くて、
タイミングが良かったのか、
高い山の上にいたので
影響が少なかったのか?
それは分からないのですが、
撮影した画像や動画では、
幸いなことにその影響は見られません。
けれども、
アルプスの旅の最終日、
山の上にある村ミューレンから、
ラウターブルネンへ下山する
ロープウェイの中から眺めた景色に、
少し異変を感じていました。
午前中に山の上に登った時よりも、
午後は明らかに空が違っていました。
曇っているのとは少し違っていて、
雲ひとつない青空だったのに、
アルプスの山々の周りも、
うっすらとしたヴェールに包まれてるような、
薄い霧がかかったような状態でした。
その日の夕刻、
チューリッヒ州へ戻ってくる時には、
晴れているのに薄曇りのような感じで、
ちょっと異変を感じてしまった雰囲気の
空と、辺りの風景でした。

ニュースによると水曜日には、
スイス国内の一部の測定局において、
この煙が不健康とされる基準レベルを
超えていたそうです。
スイス各地の多数の場所で、
法定基準値を超えた数値が観測され、
特に中央スイスの各地域では、
それが顕著に現れていて、
カナダからの煙が、
スイスの大気汚染を引き起こしていると
ニュースでは報じられています。
これはたまたまの偶然なのかも
しれないのですが、
実は私も、
先週末から喉がイガイガして、
数日前から時々咳き込んでいます。
といっても、時々の咳だけで、
風邪やその他の体調不良はなく、
旅行には問題はなくて、
100% 以上、
旅を楽しめたくらいの程度なのですが、
咳が出始めると結構続いてしまい、
屋外では、
飴ちゃんとペットボトルのお水が
手放せませんでした。
そういえば、
日本一時帰国中に中国から
黄砂が飛来した時にも、
同じようなことがあったので、
やはり多少なり、
私の体には影響しているのかもしれません。
今朝のチューリッヒ湖畔は、
だいぶん湖畔の空も元通りに近づいて、
見た目では、
煙も少し晴れたように感じています。
けれども、
本日あたりから〜週末にかけては、
今度はカナダの煙に変わって、
サハラ砂漠からの砂、
"サハラダスト" が飛んできています。
サハラダストはここ数年、
春から夏にかけて、
スイスでも観測されていますが、
これが飛来すると、空も街も、
うっすらとオレンジ色になることがあります。
こういった自然の影響は、
残念ながら免れないのですが、
初夏から夏へと季節は移り変わり、
屋外で過ごすことが多い季節ですので、
早く元通りの空と、
自然環境に戻って欲しいと願ってしまいます。
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「スイスの街角から」

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