日に日に地震と津波の被害状況が拡大し、
気温の下がった地域でご不自由な生活を余儀なくされている
被災者の方々の事を思うと、
出来る事ならば被災地に駆けつけて、
少しでもお手伝いをさせていただきたい・・・
とは思うものの、
海外暮らしで
すぐに日本のボランティアに参加できる状況でもなく、
また、Twitter からの情報では、
被災地では、
専門家や各分野のスペシャリストが救助活動を行っており、
素人が駆けつけるのは逆に足手まといになるだけなので、
それは今は避けて欲しい・・・
というメッセージを拝見し、
現状では募金という形でしかお手伝いが出来ないのが
とてももどかしくはあるものの、
今身近で出来る事のひとつとして、
各機関を通しての募金が一番早く被災者の方々へのお手伝いに
なるのであろうと思っています。
ネットでも可能な募金先につきましては、
Twitter やインターネットのニュース等でも
随時流れておりますし、複数のブロガーさんも
既にご案内されていらっしゃるようなので、
この場では省かせていただきます。
ただ、先日読んだニュースによりますと、
この災害にあやかって、
募金と偽りネット上で不正サイトも発覚したそうですので、
みなさんの善意が無駄にならないように、
細心の注意をして募金を行いたいものですよね。
私は、と申しますと、やはり赤十字を通しての募金が
「自分の中では」 一番信頼できるものであるため、
(ですが日本の赤十字のサイトは、ネットからの募金が不可能で、
スイスのサイトは私には少々ややこしかったため、)
AmazonのUSAサイト経由で
アメリカの赤十字(American Red Cross)を通して、
ドル建ての募金をさせていただきました。
この方法だと、
アマゾンを通してネットで書籍を購入する要領で、
本の代金の代わりに希望募金額を入力するだけで
手持ちのクレジットカードを使用して募金が出来るため、
とても手軽で簡単に完了できました。
こちらが私の利用したそのサイト(参考まで)
American Red Cross: Japan Earthquake and Pacific Tsunami
(ただし上記は私が個人的に信頼度と利用しやすさで選んだだけで、
みなさんへこのサイトを特別に推奨している訳ではありません。)
そして、実はこの募金に関しまして、
スイスの街角でとても嬉しい光景を目にしました。
病気療養中の夫のリハビリもかねて
自宅の周りを散策していた日曜日の午後の事、
目にした張り紙がこちら。

直訳致しますと、
"日本への「募金活動」です、
美味しいものがたくさんあります・・・"
明らかに子供が書いたとみられるこの張り紙に、
きっと日本人のお子さんか、
または、
ご両親のどちらかが日本人であるお子さんが
募金活動をされているのかしら?
と思い、夫と共にその矢印を方向へと進んでみると、
そこにいたのは、
歳の頃が10〜11歳くらいの二人のスイス人の女の子。


彼女たちはおそらくお母様が焼かれたらしき手作りケーキと、
コーヒーやお菓子を用意して、
今回の日本の地震、津波の被害に遭われた方々のために、
寄付を募っているところでした。

どこからどう眺めても、
生粋のスイス人に見えるその女の子たちが、
住宅地である一角で
募金活動をしている事を不思議に思った私は、
「どうしてここで募金活動をしているの?
日本にご親戚か、お友達でもいるの?」
と、尋ねてみたところ彼女たちの答えは、
「いいえ、テレビで日本の地震と津波のニュースを観て、
とても大変な事になっていて、
それで私達、何とかお手伝いがしたいんです。」
夫と私、
「・・・・・・・。」
そのまだ幼さが残る風貌の少女たちの優しさに、
ただただ感動で言葉になりません。
「とても素晴らしい事をしているのね。
私、日本人なのよー、とても嬉しいわ、
ありがとう!! 頑張ってね!」
と言うのが精一杯・・・。
私がスイスに住んで本当に感心した事のひとつが、
人々が社会奉仕にとても興味を持ち、
そしてそれをきちんと実行している事。
スイスで子育てを経験している友人の話によるとスイスでは、
幼い頃から社会奉仕に貢献する機会が多く、
各町の自治体では数えきれないくらいの
ボーイスカウト等の団体や、
その他の奉仕団体が存在するのだそうです。
通常それらでは、
資源ゴミでもある雑誌の回収などを大人の管理のもとで
行ったりして、奉仕によって得たお金を自分たちの
運営する団体の資金の一部にしたりするのだそうですが、
この女の子たちの場合は、
テレビに映し出される日本の悲惨な映像を観て、
個人的に、
何とか日本の被災者のみなさんの力に少しでもなれたら・・・
という、
優しい純粋な気持ちでその行動をとっていたようです。
もちろんスイスにも善意の募金だけではなく、
見るからにうさんくさそうな人が
自宅のドアのノックして、寄付を希望する事もありますので、
公的な機関では無い場合スイス人だからといって、
誰でも信用してよい訳ではありませんが
スイス人富裕層の多く住むこのチューリッヒ湖畔の町で
明らかに自分たちの自宅の前で親の管理のもとであろう場所で
行っているこの行為に疑うすべもなく、
夫と共に心ばかりの募金をさせていただき、
その場を後にしました。
きっとあの場所で集められた募金は、
彼女たちの親御さんがスイスの赤十字など、
しかるべき場所に募金をして下さるのだと信じています。
スイスでは、
昨年のハイチ大地震の被災者の方々への義援金をほんの数日で、
"総額約25,2ミリオンフラン(日本円で約22億円)"
という多額を募金で集めました。
この素晴らしいスイス人達の社会奉仕への関心も、
子供の頃から携わっているこの国ならではだと
あらためて感じた出来事。
地震被害の拡大する悲しい日本のニュースを目にする毎日で、
一筋の光が見えたかのように、
とても温かな気持ちにしてくれた、
スイスの子供たちとの出会いでした。
日本の被災地の方々へも、
この優しいスイス人の子供たちの思いが届きますように・・・。


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