スイスの街角から

スイス在住18年目。 チューリッヒ湖のほとりに、英国人の夫と共に住んでいます。 カルチャーショックでいっぱいの実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

検査

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ちょっと気になる体の事 〜 スイスのクリニックにて。

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いよいよ来週、1月15日(火曜日)に、

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若き日の Apfel が登場〜。

英国人の夫 Banana と出会う前から、

現在に至るまでを描く予定の連載です。


今年1月1日発表された、

スイスの各種の新法や改正法の一部、「外国人法」と、

スイス滞在許可証の件についても触れています。


他、ブログには書いていない我が家の話題と、

スイスのお話も少々〜。


ご興味がおありの方は、是非、ご登録をお待ちしております。

                       
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日本帰省から、スイスに戻ったばかりの今週のある日。

新年早々、体調面でちょっと気になる事があり、

かかりつけのハウスドクターの元を訪れました。


といっても、

予約は昨年に、年明けのその日の予約をしており、

緊急で体調を崩した訳ではありません。

全体的には、至って元気なつもりでいる自分です。


実は昨年の夏頃から、時々胃の痛みと、

その周りの胸部に違和感や痛みを覚える事がありました。

胃の痛みに関しては、時々痛むものの、

すぐに治り、その後またしばらくすると、

また違和感を感じる・・

みたいな事の繰り返しでした。


昨年は夏に英国で、

ローラとジミーの結婚式を控えていたし、

ローラの母とその家族(夫  Banana の前妻とその家族)

に会う事の緊張感やら、

その他諸々、

それらにまつわり少しナーバスになる事も多々あったので、

神経的なストレスもあっての胃の痛みなのかな?

とも考えて、

自分の中で、ずっと様子見の状態でした。

(ちなみに、8月に日帰り手術をした箇所とは、全く別です)


けれども、昨年11月のロンドン旅行の後あたりから、

痛みとともに、胸部の圧迫感や、つっかえる感、

少し鼓動が早く感じてしまうような?

事もあって、

胃なのかな? 食道なのかな? 肺なのかな?

まさか、心臓?? 

と、少し不安を覚え、日本帰省の後に、

一度ハウスドクターに相談をしてみようと思い、

年内に翌年のアポを取っていました。


ハウスドクターは完全予約制です。

ドクターは患者さん一人一人に寄り添って、

じっくりと話を聞き、診察をしてくださるため、

予約をして出かけても、

前の患者さんの診察が終わるまで、

大体30分くらいは待つ事がしばしば。


それでも自分の番がくれば、

同じように丁寧に時間をかけて診ていただけるので、

誰も文句を言う人もおらず、もちろん私もそれをふまえ、

自分の順番が来るのを、待合室で待ちます。


受付でチェックインすると、まずは看護師さんの問診。

上記の体の異常を伝えると、まずは血液検査。

そして、鼓動の事も伝えたからなのでしょう。

普段は受けない、心電図もここで検査されました。

血圧(上下とも正常値でした)と、

体重・身長も測った後、尿検査も。

ちょっとした、プチ人間ドックのようなものです。

そうこうしているうちに、

30分近く経過し、その後は待合室で10分と待たない間に、

自分の順番が回ってきました。


挨拶を交わし、顔なじみの女性ドクターと少し雑談をした後、

上記に記した体の違和感をドクターに伝えると、

内診のスタート。


痛みを感じる部分から、おそらく胃だろうと

ドクターは予想をしたらしく、

再来週、別の専門病院で、

胃カメラのチェックをする事になりました。

胸部の違和感を訴えたからなのでしょう、

別の日に別の病院で、

レントゲンも撮る事になりました。


ここが日本とは大きく異なるところで、

通常、日本ならば、

この時点で大きな病院を紹介され、

そこで一括して検査を行うのでしょうが、

スイスの場合、ハウスドクターを訪れると、

一箇所ごとに、一つずつクリアーにしていく感じです。


血液検査、尿検査の結果と、

心電図(多分こちらは結果が出ている)、

再来週二度に分けて別の病院で受ける、

胃カメラとレントゲン、

全ての結果が揃った1月最終週に、

またハウスドクターの元を訪れる予約をして帰宅しました。

各検査の結果は、ハウスドクターの元へ、

直接送られます。


一見面倒に見えるかもしれませんが、

それぞれの箇所を、

各分野のプロである専門医に

チェックしていただけると考えれば、

そう悪くはないシステムのような気もします。


私のような緊急性のない症状の場合、

このようなルーティンですが、

のんびりとハウスドクターのアポを取っている余裕のない、

緊急を要する症状の場合には、

救急病院に駆け込む事になります。


本人的には、普段通りに食欲もあるし、

ワインも美味しく感じる(相変わらず 笑)

大きな問題ではないとは思うのですが、

まあ、違和感を感じた事は確かなので、

念には念を入れて、

久しぶりの人間ドック代わりだと考え、

あまり心配はし過ぎないようにしています。


ちなみに今度の胃カメラは、

数年前に日本の人間ドックで初めて受けて以来の二度目。

私にとって、スイスでは初めての体験となります。

(レントゲンは、過去にもスイスで経験あり)


過去に日本で受けた胃カメラは、

内視鏡の魔術師としてご著書も出されている

ドクターのクリニックで、

軽く麻酔をし、特殊なチューブを使用して行われ、

全く痛みも苦痛も感じる事なく終える事ができました。

心配だった、ピロリ菌もおらず、セーフ。


私の場合、日本での胃カメラの検査に

ネガティブなイメージは無いのですが、

ただ、日本とスイスの両方で

胃カメラの検査を受けた友人達によれば、

日本でかなり苦しい思いをした人達もいて、

一般的に胃カメラは、

スイスの方がずっとラクなのだそうです。


私のハウスドクターも、

「全く痛みも苦痛もなく、眠っている間に終わるから、

心配しなくて大丈夫よ〜。リラーックス!!」

と言っていたので、

きっと大丈夫だと思います。


気になる体の不調は、早めにチェックしていただた方が

絶対に良いですものね ♪


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どこで検査を受けるべきか?


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相変わらずすっきりと晴れて、

心地よい日々の続くチューリッヒ地方です。

桜も終わりに近づき、

初夏の日差しの下のそんなある日、

今年も忘れてはならないと、

婦人科健診に行って来ました。


そのクリニックは

自分の掛かりつけのハウスドクターとは別で、

婦人科系のチェックだけはこちらで

定期的に受けさせていただいている別のお医者様です。

私のドクター達はいずれも女医さん。


婦人科系で、

特に体に不調や心配がある訳ではないのですが、

年齢もそこそこ気遣わなければならないトシに達したし、

周囲にも婦人科系の病気になった人もちらほらとおり、

中には深刻な病気と闘っている人もいるので、

きちんと自分の体のチェックをしておく事は、

とても大切だと考えています。


念のため定期的に受けようと思っている

子宮頸がんの検診と、

次回は乳がんの検査も受けておこうと、

マンモグラフィの予約を入れるため、

来院しました。


前回こちらのクリニックを訪れたのは、

ちょうど去年の今頃です。

その前は日本で、

一時帰省の際に受けた人間ドックで、

同じ検査を受けて来ました。


その後スイスで検診を受けて、

1年が経ったので、

また子宮頸がんの検査を受けておこうと思い、

予約をして出かけたのですが、

その診察室でちょっと驚く出来事が・・。


ドクターは目の前に現れた私を、

キョトンとした表情で見ながら、


「今日はどうされましたか?

体の不調について、話をされたいのですか?」


と、私に問いかけます。


私としては、

予約の時にも

来院の趣旨を伝えておいたはずなのに、

おかしいな・・。

と思いつつも、


「いえ、定期的なチェックのつもりで伺ったので、

年に一度の検査をしていただきたのです。」


と答えました。


するとドクターは、

子宮頸がんの検査は2年に一度でよいので、

今日はその検査をする必要はありません。

希望であれば、一応内診だけはできますよ・・。

との事で、

せっかくなので、

内診と、乳がんチェックの触診だけをしていただき、


「全く問題はなし。大丈夫ですよ!」


と、言われて、診察は終了しました。



"そうか、よかった。"


と、思ったのと同時に、

年に1回検査をしておかなくて大丈夫なのかな?

しかも、

せっかく予約をして出かけたのに。

例え、2年に一回で大丈夫だとしても、

目の前に患者がわざわざ出向いているのだし、

日本ならば、本人が希望すれば、

"では、念のために検査をやっておきましょう。"

という流れになるのだろうなぁと感じました。


このドクターの事はとても信頼しているし、

先生のおっしゃった事を信じていない訳でも、

不信感を抱いた訳でもありません。

ただ、自分の中で、

西洋医学と、

自分が体験してきた日本での

当たり前だと思っていた感覚が異なっている事に

ちょっと驚きました。


とりあえずその日は血液検査や尿検査など、

一般的な検査だけはされ、そこまで。

少し先の日にマンモグラフィの予約をして、

帰宅しました。


婦人科だけに関わらず感じる事なのですが、

スイスでは、

日本で行われるような

 "人間ドック" と称されるような、

細かな体の健診はありません。


こちらでも数年に一度、

掛かりつけのドクターの元で、

定期的に体のチェックはする習慣がありますが、

身長、体重、血圧を計り、

血液検査と尿検査、

あとはドクターと話をする程度。


夫はこちらもそれなりの年齢に達しているので、

それにプラスして、別の専門医の元で、

前立腺がんのチェックなどはしていますが、

胃カメラやレントゲン、大腸ガンのチェックなど、

事細かなチェックは本人が希望して、

(または体の不調で)

大きな病院に行って検査をしない限り、

日本のような人間ドックという形では受けていないのが

ほとんどの人々がそれで普通のようです。


血液検査、尿検査で問題があった場合や、

その他、自分で体調不良を感じる場合は、

ハウスドクターが、専門医を紹介してくれ、

それらへ回されて綿密な検査を行う事になります。


婦人科の健診に話を戻すと、

自分の中では納得しきれない部分もあり、

お決まりですが、

自宅に戻ってネットで検索をしてみたところ、

確かに日本でも現在は、

子宮頸がんの検査は、

2年に一回でも良いとされているようです。


子宮頸がんは一般的に非常にゆっくりと進行するため、

前がん状態といわれる段階から浸潤がん(進行がん)

になるには、

2~3年はかかると言われているからだそうです。


しかし、医師によってはやはり、

"1年に1回は受けましょう"

と提唱されている先生もいらっしゃり、

その辺は家族の病歴なども考慮しながらの

自己判断なのかな?

という気もしています。


子宮筋腫の経過観察中の日本の友人は、

半年に一度は婦人科で検査を受けているので、

そんな話も耳にすると、

ホントに2年に一回で大丈夫なのか?

と、自分には不安がよぎるのです。


私のスイスの婦人科のドクターは、

前回の1年前の検査の結果が異常なし、

婦人科系の病歴を持つ家族もいない事なども

考慮しての判断なのだろうとは思うのですが、

なんとなくシックリといかないまま、

クリニックを後にする事になりました。


さて、次に気になるのは、予約をしたマンモグラフィ。

日本では35歳以上で推奨との事ですが、

スイスは50歳以上との事。

(ここで年齢はバレバレですが 笑)


こちらは日本で人間ドックを受診した際、

2度ほど体験した事があるのですが、

今回の予約で、スイスでは初めての体験です。

結果で異常がなければ、全く問題はナシ。

けれども、もしも何か問題が生じていた場合、

今度は乳腺外科のドクターのところで、

エコー検査となるそうです。


まだ起こってもいない先のことを

考え過ぎても仕方がないとは分かってはいるものの、

いろいろと検査が重なる場合、

スイスだと言葉の問題もあるし、

ユーウツな気分になってしまう自分がいます。


このままスイスで受けるか、

日本に帰省した際に日本で受けるべきか、

実は今、とても悩んでいる最中。


今年の春で、

スイスでの生活15年目に突入する我が家ですが、

何年住んでいても、

自分にとってはここはやっぱり今でもガイコクで、

慣れない事も多々あります。

特に医療に関しては、

 "感覚" の違いを感じる事が多く、

それを特に大きく感じます。


スイスでのマンモグラフィの予定日はまだ先だし、

日本に帰省した時に、

日本の友人達からの情報を得つつ、

スイスで知り合った日本人の友人達の

体験なども参考にさせていただきながら、

どうするかを決めようと思っています。


スイスでの生活に不満を感じている訳ではありませんが、

お医者さんにかかる頻度が増えてくる年齢になると、

やはり日本の方が、

生活する上では自分には合っているいるのかも〜?

と、感じる機会の多くなってきた今日この頃です。


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生検終了〜激痛と闘う

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(本日の画像はイメージ、本文とは関連ありません)

20日の金曜日、舌の生検検査を受けました。

昨年、秋の終わり頃に発症した自己免疫疾患の一環での検査です。


本日は日記代わりの自分用の記録でもあるため、長文です。

ご興味がおありの方のみ、この先にお進み下さい。


自己免疫疾患の発症の経緯は過去の記事に記述しています。

ご興味がおありの方は こちらです。

2016年もお世話になりました(2016年 12月31日)


現在の主な症状は、右手の小指の腫れと痺れと痛み。

こちらは体調(精神状態)や天候にも左右されるようで、

現在は少し落ち着いているのですが、

年末年始の日本一時帰省の際、

例のSWISS直行便のまさかのロストバゲージの災難に遭い、

混乱し、大きなストレスを感じさせられた時の

数日間の状態が最悪のピークで、 利き手の小指が痛くて、

バッグも5本の指を使ってはまともに持てない、

PCをタイピングするのさえ、支障があるほどに痛みました。


気持ちが落ち着いて、穏やかに日々を過ごすと、

指の方の症状は少しは緩和されているような気がしています。

スイスへ戻ってからは痛みと腫れも弱まり、 顕著に症状が和らいでおり、

ゆったりと時間が流れゆくスイスでの日々の生活は、

ストレスを感じる事ばかりではないと実感しています。


先週検査を受ける事となったのは、

もう一つの症状の舌の痺れの原因を追求するため。

舌の裏側の片方部分に白斑症 (はくはんしょう) が現れており、

自己免疫疾患と診断をされたのは、口腔外科医によってでした。


本来は12月に検査の予定でしたが、

生検は舌の一部分を切り取って行うため、1週間前後は痛みが激しく、

まともに食事もできないし、 喋る事も困難だと警告されていました。


私の場合、生検を受ける理由は、舌の痺れの原因が、

間違いなく「自己免疫疾患」によるものだと 証明するためで、

100パーセント他の病気ではない事を明確にするためなのだそうです。


日本の場合は経過観察となる症例でも、

スイスの場合はすぐに切るという印象は、

過去13年間のスイスでの海外生活で、何度か経験があります。


スイスに来た翌年に、ある内科手術を受けた経験があるのですが、

日本で同じ状況だった友人によれば、

数年間は経過観察で、その後最終的に手術を受けたのだそうです。


疑わしくは切って予防・治療する・・。

というと、少し極端な表現なのかもしれませんが、

そういった風潮は、西洋医学にはあるように感じます。


今回はチューリッヒ市内にあるかかりつけの歯科医の紹介で、

米国で学び、長年のキャリアを積んだ

スイス人の口腔外科医とじっくりと話し合い、

信頼して任せられる医師だと夫婦で判断し、 お願いする事にしました。


医師曰く、急ぎでの検査ではなく、

100パーセント「シロ」だと確定するための検査だから、

いつでも貴女の体調と予定に合わせて行いましょう との事。


その場に立ち会ってくれた夫 Banana と相談した上、

年末年始の休暇を日本で過ごした後、

落ちついてから検査を受ける事にしました。


結果的にはそうしておいてよかった。

この激痛の一部でも、日本での休暇中に残っていたとしたら、

年末年始の休暇の楽しみが半減していたかもしれません。


最初の診断の際は、
「自己免疫疾患」なんて、

日本語で言われてもよくわからない病の名前を英語で聞いても、

さっぱり理解できず、

そばに Banana がいてくれて、本当に助かりました。

病名はその後、分かりやすい英語で説明を受け、

日本語に訳してようやく理解する事が出来ました。


金曜日の検査では、次に何が行われるか、

自分がどういう状況に置かれているのかが分かっていたため、

Banana の通訳なしで一人で検査を受けました。


検査前にリラックスさせようとしてくれ、

英語で話しかけてくれる若いスイス人の看護師さんの気持ちがありがたかった。


医師もまずはゆっくりと目を見ながら、検査を受ける前に、

「何か不明な点や、質問はありますか?」

と問いかけてくれ、前回に引き続き、

「今から行う検査は、キミは怪しい病気ではなく、

大丈夫だと確定するものだから、安心して。

ボクの診断では、99パーセント悪い結果

(舌癌の可能性という意味) ではないと確信に近いけれど、

それを100パーセントクリアにするためのものだから。」

と繰り返され、覚悟を決めました。


実はこの日に検査を受ける事が決まった直後から、

ネットで、日本語で書かれた情報や、

実際に同じ生検を受けられた方のブログを読み、

かなり大変な検査である事は把握していました。


いろんな意味での恐怖を感じつつも、
検査がスタート。

まずは左の舌の裏側、

白斑症が出ている部分に、麻酔のための注射。

既に読んでいたブログによると、

この後にカッターのようなメスが迫ってくるとの事でしたが、

その予備知識があった事もあり、

あまりにも恐ろしすぎて直視はできず、

麻酔の注射の前からずっと目を閉じていました。


約10分程ですべてが終了。

目を開けてみると、目の前には血に染まったガーゼの山と、

切り取った舌の一部という、 数ミリ程の小さな肉片がありました。


医師は、

「こんなに小さな部分しか切っていないから、大丈夫。」

と私に微笑みかけ、

気分を和らげようとしてくれた言葉である事は承知しているものの、

自分の舌の一部だという赤い肉片を目の前に見せられ、

正直なところ、 ショックで卒倒しそうなのをこらえるのがやっとでした。


この生検の結果を見て、

2月に予約を入れているハウスドクターの元で内科的検診と検査を受け、

指の部分の症状と今後の治療については相談予定です。


切られた舌の部分は2針縫われており、

こちらもブログで読んでいた情報通り、 麻酔が切れると激痛が走り、

Banana が付き添ってくれて、そのまま車で帰宅でき、 本当に幸いでした。


金曜日は医師から渡された痛み止めを服用しても、

痛くて眠れないほどでした。


金曜日の朝、検査の前、自宅で最後に食べた、

ちりめん山椒のおむすびの味を既に懐かしく思い出しつつも、

土曜日の朝までは一切食欲もなく、

お昼頃、初めておかゆを作って食事を摂りました。


舌は動いていない時でも常に痛むものの、

病気ではなく検査を受けただけなので、

体の方は元気で、 風邪を引いて寝込んでいる時とは違って、

お腹だけはしっかり空いてきます。

しかし、何かを口に運ぶと、 激痛でまともに食べられず、辛い。


おかゆはクックバッドのレシピを参考に、生姜や昆布を入れて、

卵でとじて美味しいものが出来上がりました。


Banana が大の日本食党な事もあり、

幸いにもスイス生活13年間で、

一度も日本のお米を切らした事がない我が家です。

京都で買い求めてきた美味しい昆布や、紀州の梅干しを添えて、

我ながら、海外ではお贅沢な食材を使い、

いろいろとバリエーションを変えてのおかゆ生活3日目の月曜日です。


ほんの一部であっても、 舌を切るという事は、

食べたり話をするだけではなく、 いろんな事に影響します。

くしゃみをしても、あくびをしても激痛が走る。

動かしていなくても慢性的な痛みが継続し、

舌の裏側が少しでも動くと、更なる激しい痛みを感じるため、

柔らかめのおかゆは舌の表の奥まで入れて、

ほぼ飲み込む形でないと、食事を摂る事が出来ません。


当たり前の毎日が過ごせる事に、

感謝の気持ちを忘れずに生活をしているつもりでしたが、

実際にこんなキツイ体験をしてみると、

健康なのが当たり前だと感じていた日々を、

更にありがたく感じてしまうここ数日です。


検査後、1週間ほどは同じ状態との事ですが、

舌の痛み以外は静かに自宅で療養しているだけで、

大きな病気ではありませんので、

これを読んでくださったみなさま、どうぞご心配なく。


約1週間は外出できず、家にこもっているので、

ブログの更新は意外にもはかどりそうです!


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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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