スイスの街角から

スイス在住 21 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

東北地方太平洋沖地震

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


日本へ届け、優しきスイスの子供たちの願い


日に日に地震と津波の被害状況が拡大し、

気温の下がった地域でご不自由な生活を余儀なくされている

被災者の方々の事を思うと、

出来る事ならば被災地に駆けつけて、

少しでもお手伝いをさせていただきたい・・・

とは思うものの、

海外暮らしで

すぐに日本のボランティアに参加できる状況でもなく、

また、Twitter からの情報では、

被災地では、

専門家や各分野のスペシャリストが救助活動を行っており、

素人が駆けつけるのは逆に足手まといになるだけなので、

それは今は避けて欲しい・・・

というメッセージを拝見し、

現状では募金という形でしかお手伝いが出来ないのが

とてももどかしくはあるものの、

今身近で出来る事のひとつとして、

各機関を通しての募金が一番早く被災者の方々へのお手伝いに

なるのであろうと思っています。


ネットでも可能な募金先につきましては、

Twitter やインターネットのニュース等でも

随時流れておりますし、複数のブロガーさんも

既にご案内されていらっしゃるようなので、

この場では省かせていただきます。


ただ、先日読んだニュースによりますと、

この災害にあやかって、

募金と偽りネット上で不正サイトも発覚したそうですので、

みなさんの善意が無駄にならないように、

細心の注意をして募金を行いたいものですよね。


私は、と申しますと、やはり赤十字を通しての募金が

「自分の中では」 一番信頼できるものであるため、

(ですが日本の赤十字のサイトは、ネットからの募金が不可能で、

スイスのサイトは私には少々ややこしかったため、)


AmazonのUSAサイト経由で

アメリカの赤十字(American Red Cross)を通して、

ドル建ての募金をさせていただきました。

この方法だと、

アマゾンを通してネットで書籍を購入する要領で、

本の代金の代わりに希望募金額を入力するだけで

手持ちのクレジットカードを使用して募金が出来るため、

とても手軽で簡単に完了できました。
 
こちらが私の利用したそのサイト(参考まで)

American Red Cross: Japan Earthquake and Pacific Tsunami


(ただし上記は私が個人的に信頼度と利用しやすさで選んだだけで、

みなさんへこのサイトを特別に推奨している訳ではありません。)



そして、実はこの募金に関しまして、

スイスの街角でとても嬉しい光景を目にしました。

病気療養中の夫のリハビリもかねて

自宅の周りを散策していた日曜日の午後の事、

目にした張り紙がこちら。


IMG_2131



直訳致しますと、


"日本への「募金活動」です、

美味しいものがたくさんあります・・・"


明らかに子供が書いたとみられるこの張り紙に、

きっと日本人のお子さんか、

または、

ご両親のどちらかが日本人であるお子さんが

募金活動をされているのかしら?

と思い、夫と共にその矢印を方向へと進んでみると、

そこにいたのは、

歳の頃が10〜11歳くらいの二人のスイス人の女の子。


IMG_2133


IMG_2134



彼女たちはおそらくお母様が焼かれたらしき手作りケーキと、

コーヒーやお菓子を用意して、

今回の日本の地震、津波の被害に遭われた方々のために、

寄付を募っているところでした。


IMG_2135




どこからどう眺めても、

生粋のスイス人に見えるその女の子たちが、

住宅地である一角で

募金活動をしている事を不思議に思った私は、


「どうしてここで募金活動をしているの?

日本にご親戚か、お友達でもいるの?」


と、尋ねてみたところ彼女たちの答えは、


「いいえ、テレビで日本の地震と津波のニュースを観て、

とても大変な事になっていて、

それで私達、何とかお手伝いがしたいんです。」


夫と私、


「・・・・・・・。」


そのまだ幼さが残る風貌の少女たちの優しさに、

ただただ感動で言葉になりません。


「とても素晴らしい事をしているのね。

私、日本人なのよー、とても嬉しいわ、

ありがとう!! 頑張ってね!」


と言うのが精一杯・・・。


私がスイスに住んで本当に感心した事のひとつが、

人々が社会奉仕にとても興味を持ち、

そしてそれをきちんと実行している事。

スイスで子育てを経験している友人の話によるとスイスでは、

幼い頃から社会奉仕に貢献する機会が多く、

各町の自治体では数えきれないくらいの

ボーイスカウト等の団体や、

その他の奉仕団体が存在するのだそうです。


通常それらでは、

資源ゴミでもある雑誌の回収などを大人の管理のもとで

行ったりして、奉仕によって得たお金を自分たちの

運営する団体の資金の一部にしたりするのだそうですが、

この女の子たちの場合は、

テレビに映し出される日本の悲惨な映像を観て、

個人的に、

何とか日本の被災者のみなさんの力に少しでもなれたら・・・

という、

優しい純粋な気持ちでその行動をとっていたようです。



もちろんスイスにも善意の募金だけではなく、

見るからにうさんくさそうな人が

自宅のドアのノックして、寄付を希望する事もありますので、

公的な機関では無い場合スイス人だからといって、

誰でも信用してよい訳ではありませんが

スイス人富裕層の多く住むこのチューリッヒ湖畔の町で

明らかに自分たちの自宅の前で親の管理のもとであろう場所で

行っているこの行為に疑うすべもなく、

夫と共に心ばかりの募金をさせていただき、

その場を後にしました。


きっとあの場所で集められた募金は、

彼女たちの親御さんがスイスの赤十字など、

しかるべき場所に募金をして下さるのだと信じています。


スイスでは、

昨年のハイチ大地震の被災者の方々への義援金をほんの数日で、

 "総額約25,2ミリオンフラン(日本円で約22億円)"

という多額を募金で集めました。

この素晴らしいスイス人達の社会奉仕への関心も、

子供の頃から携わっているこの国ならではだと

あらためて感じた出来事。


地震被害の拡大する悲しい日本のニュースを目にする毎日で、

一筋の光が見えたかのように、

とても温かな気持ちにしてくれた、

スイスの子供たちとの出会いでした。


日本の被災地の方々へも、

この優しいスイス人の子供たちの思いが届きますように・・・。




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世界で注目、日本人の我慢と道徳


日本では東北地方太平洋沖地震の発生により、

多くの犠牲者の方々と、

そして、

いまだに行方不明となっておられる多数の方々がおられ、

地震被害の拡大に加え、余震に津波、

それに原子力発電所の爆発事故・・・

更には地域により計画停電と、

とても不安なお気持ちで過ごされている数日だと思います。


遠く離れて住んでいる私たち海外在住者にとっても、

母国を思う気持ちは皆同じで、

深く心を痛めながらテレビのニュースを追っているここ数日。


そんな時に聞こえてきた、

海外のメディアからの「日本人」を大きく評価する

嬉しい記事の数々に、

あらためて ”日本の真の意味である美しさ” を感じ、

今更ながらではありますが、

自分もその日本人のひとりである事を誇らしく思います。


既にニュースを読まれた方々も多いかとは思いますが、

念のために ↓ 下記にてご紹介させていただきます。




<東日本大震災>「不屈の日本」・・・米紙称賛


「日本人には道徳の血」中国紙、市民の冷静さを称賛



BlogPaint



我が家では海外在住者用の日本語放送と契約をしており、

NHKのニュースが日本と同様に終日放送され、

起きている間はテレビの前に釘付けとなっている数日です。

目の前のニュースには、

被災に遭われても尚、冷静さを保ち、

我慢しながら頑張られている被災者の方々のお姿と同時に、

既に多くの善意の行動やボランティアを始められている

方々の姿も映し出されています。


第二次世界大戦以来の大惨事と報道されるこの地震。

まだまだ大変な時間は続きそうですが、

みなさん、どうか希望を捨てずに頑張って下さい!


一人でも多くの生存者の方々の救出と、

1日も早い日本の復興を、遠いスイスから願っています。




スイスの災害救助犬たち、あの活躍をどうか再び


被害の拡大が続く東北地方太平洋沖地震。

夫の母国・英国同様に、

地震発生直後から日本への救助をいち早く志願し、

日本からの要請待ちで待機していたスイスでしたが、

正式に日本からの救助の要請を受け、

12日土曜日の午後、27人のスイスの救助隊と、

9匹のレスキュー犬が日本へ送られました。

13日の日曜日には被災地に到着し、

直ちに救助を開始する予定なのだそうです。


スイスの救助隊といえば、

かつての阪神淡路大震災の際にもいち早くその名乗りをあげ、

多くの被災者を救助したレスキュー隊です。


救助隊の中には自然災害のスペシャリストや、

エンジニアなど、技術的な専門家も含まれ、

水、薬、その他の物資を携えて救助に当たる予定だそうです。


スイスの救助犬と聞いて忘れてはならないのが、

阪神淡路大震災で活躍したスイスの災害救助犬たち。

通常スイスのレスキュー犬といえば

”セントバーナード” を連想させるのですが、

倒壊した家屋の周りには大型の救助犬たちは近づけず、

当時日本に渡ったスイスの小型災害救助犬が


瓦礫の山の中を小回りを利かせてにおいを嗅ぎ回りながら、

生存者を探し出し、多くの尊い命を救ったのです。

 

Kaya2004

(写真はイメージ、 Wikipediaより)


その当時私はまだ日本に住んでおり、

後になってからこの話題を

在スイス日本人の方々よりうかがいました。


何とか今回もスイスの災害救助犬たちが活躍してくれ、

災害スペシャリストの救助隊員たちと共に一人でも多く、

助けを待たれている被災者の方々の命を救ってくれる事を

心から祈るばかりです。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

↓       ↓       ↓

日本到着後の災害救助犬と海外救援隊についてはこちらです。

よろしければ、是非併せてご覧下さいませ。


海外からの救援隊について、お伝えしたい事




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海外から検索可能な英語の安否確認サイト


大地震から一夜明けた本日、

日本のみなさんはもちろん私もその一人ですが、

母国が心配のあまり、

世界中で眠れない夜を過ごされた方々も多いと思います。


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(写真は東京都内を徒歩で移動する人々の様子、boston.com より)



朝日新聞社の asahi.com に掲載されていた記事で、

海外在住の英語でインターネットを使用しておられる環境の

方々にお役に立てていただけそうな情報を見つけました。


赤十字国際委員会(ICRC、本部ジュネーブ)が11日に発表したもので、

「Locate your relatives(知り合いを見つける)」

という機能。


これは、東日本大震災の被災者の安否確認が海外からもできる専用サイトで、

海外仕様のパソコンなどをご利用になられている方々で、


日本語表示や入力が出来なかったりそれが困難な場合、

海外のインターネット環境からでもアクセスができるよう、

英語の表示になっているのだそうです。


アドレスはこちら、
 



2010年のハイチの大地震の際にも利用されたサイトだそうで、

海外からばかりでなく日本からも、

被災した人方々が海外在住の人へ

「自分が生存している・無事である」事を伝えることもできるそうですので、

日本語入力の難しい環境でインターネットをご利用の方々、

是非ご活用されてみてはいかがでしょうか。


一人でも多くの方々がご家族とご連絡がつき、

ご無事のご確認が出来る事を心より願います。



朝日新聞社の記事 ↓

赤十字国際委が英語の安否確認サイト 海外から検索可能

東北地方太平洋沖地震、スイス日本大使館からのメッセージ


東北地方太平洋沖地震の発生により、日本が大変な事態に陥っている今現在、

心配な気持ちでやきもきしながらも

国外で何も出来ずにやるせない気持ちで、

目の前のテレビの画面に映る日本のニュースを観ている

海外在住の方々も多い事だと思います。

私ももちろんその一人な訳ですが、

先ほど日本大使館より

在留邦人へのメッセージと案内が送られて参りましたので、

この場でもご案内させていただきます。


japan2



既に同じものを大使館から受け取られている方、

または同様の記事をご覧になられた方もいらっしゃるかもしれず、

一部重複となるかもしれませんが、

その場合はご容赦願います。



日本のみなさまが、

どうか、どうかご無事でいらっしゃる事を、心より願います。


以下が在スイス国、日本大使館からのメッセージです。





スイス在留邦人の皆様へ

3月11日14時46分頃(日本時間)、

日本の東北を中心に北海道から関東地方にかけての

広い範囲を中心に、地震動、津波等により、

甚大な被害が発生しました。

現在、海外からの安否確認は、

日本国内の通信が混雑しているため大変繋がりにくくなっています。

現在のところ、

電話以外の安否確認手段として次の方法が提供されていますので、

ご参考までお知らせします。



官邸 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震への対応


NTTドコモのiモード災害用伝言板サービス


ソフトバンクモバイルの災害伝言板


NTT東日本


ウィルコムの災害用伝言板


イー・モバイルの災害用伝言板



(連絡先)在スイス日本国大使館 領事班
電 話:(+41)3002222
(09:00~11:30,13:00~16:30)

FAX:(+41)3002256
メール:consularsection@br.mofa.go.jp




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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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