スイスの街角から

スイス在住20年目。 チューリッヒ湖のほとりに、英国人の夫と共に住んでいます。 カルチャーショックでいっぱいの実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

日本映画

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GINMAKU Japanese Film Festival in Zurich 🇨🇭


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日本映画をスイスで紹介し、

上映するフェスティバル、

チューリッヒで開催の

「GINMAKU Japanese Film Festival」

で、日本映画を鑑賞させていただきました。



「GINMAKU」とは、

「銀幕」を意味し、

日本映画の巨匠や先駆者たちに

敬意を表したタイトルが

つけられたそうです。

今年はチューリッヒ市内にある

2つの映画館で、

16 本の映画が上映されています。


今回は夫 Banana と一緒に、

昨年、日本で公開された『プラン75』 

を鑑賞させていただきました。

日本国内で公開後、

話題になった衝撃作です。

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映画が上映された小さな映画館は、

地元の人々を中心に満席。

観客の中には、

日本人の姿もありました。


「生きること」「選択すること」という

究極のテーマに焦点をあてた作品は、

シリアスな内容の映画ですが、

若い世代に希望を見いだせた場面も光り、

主演の倍賞 千恵子さん、

出演された磯村 勇斗さんら

役者さんたちの演技も素晴らしく、

印象に残る作品でした。  

映画はやっぱり、

映画館で観るのが一段とよいなぁ…。


映画鑑賞後も、

Banana とこの映画について、

色々と話し合いました。

先がどうなったのか、

ストーリー展開は

観た人のイマジネーションで、

印象が異なるような繊細な描き方にも、

感銘を受けました。


我が家では、

Banana と私でそれぞれ、

最終シーンの受け取り方が

少し異なっていて、

これも人ぞれぞれで

想像の世界が異なるんだなぁ…

と、感じさせられた映画でした。


会場は日本映画を英語の字幕付きで観たい

スイスの方々が大勢集っていました。

日本食やMANGA…。

日本文化はスイスでも浸透しつつあり、

人気が高まっていますが、

日本映画もその例外ではないようです。


訪れたのは Houdini 映画館でしたが、

待ち時間に館内で次々にかかっていた

昭和歌謡曲も、

私の年代がつぼにはまって、

嬉しかった〜。

スイスの人々に、

いろんな日本を感じていただけたのでは

と思います。  


こういう機会がどんどん広がって、

スイスと日本の友好の輪が、

さらに広がっていって欲しいと、

個人的にも願っています。


来年2024年は日本とスイスの国交樹立160周年。

来年も日瑞🇯🇵🇨🇭友好のイベントは、

さらに飛躍して開催されそうです。

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スイスで日本の映画上映中!「I Wish (奇跡)」私の感想

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スイスの街角の小さな映画館で、日本の映画を観賞して来ました。

是非とも映画を "映画館" で観たいと思ったのは、かなり久しぶりの事。

映画を一人で観るのが好きな私は、

月曜日の午後にひとりで出かけて来ました。


今回観た作品は、

現在チューリッヒで上映中の日本の映画 「I Wish」(英語名)

これは昨年6月から日本で上映された「奇跡」という映画で、

チューリッヒの他、アーラウやツークなど、

ドイツ語圏を中心にスイス各地で、8月23日より上映スタート。


私はチューリッヒの "Arthouse 2" にて観賞。  (Arthouse Movie 2 )


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スイス国外でこのブログをご覧下さっているみなさまの中には、


「スイスで日本の映画~!?」


と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

本数は少ないですが、

スイスでも時々日本の映画が上映される事があります。


映画はもちろんそのまま "日本語" で上映され、

画面の下に、

ドイツ語とフランス語の字幕が表示されます。(ドイツ語圏の場合)


月曜日はいわゆるスイス版・映画サービスデー。

この映画館では、

通常18フランから22フラン(約1600円~2000円くらい)

のチケットが、

この日はなんと一律で 13フラン !

(すべてではありませんが、月曜日がサービスデーで割引になる映画館があります。)




この作品の監督は、

「誰も知らない」「歩いても 歩いても」などの作品で


その名を知られる是枝裕和監督。

それだけでも必見となりそうなのですが、

更にはキャストがそれはものすごい豪華な顔ぶれ。


脇役に回っている俳優陣も主役級の人たちばかり・・。



主役の兄弟にお笑い子役コンビのまえだまえだのお二人で

前田航基・前田旺志郎 君、

大塚寧々さん、 オダギリジョーさん、 夏川結衣 さん、 阿部寛 さん、
 
長澤まさみ さん、樹木希林 さん、橋爪功 さん 他・・。
 
2011年7月11日に急逝された日本の名優、

原田芳雄 さんもご出演されています。


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この映画、

元々は昨年開通した九州新幹線を記念しての企画であったとの事ですが、

映画を観た一般的な感想は、

家族の大切さ、人と人との結びつきを実感し、

それぞれの問題や悩みを抱えながらも、

友達を思いやりながら、のびのびと成長する子供たちの様子や、

それを見守る大人たちの優しさ、九州の美しい自然も描かれ、

とても素晴らしい作品という印象。


果たして奇跡は起こったのか? 起こらなかったのか?

それは一人一人にしか解らない答えであったようです。


九州新幹線が全線開業したのは奇しくも、

大震災が発生した翌日の2011年の3月12日。

日本ではこの映画を観て、家族の繋がりの深さを実感された方々も

多かったと耳にしました。


そしてここからは福岡出身、

スイスで海外暮らしをしている私の個人的な感想です。

少し長くなりますが、

ご興味がおありのみなさまはお付き合い下さい。


舞台が九州(福岡・鹿児島・熊本)で九州新幹線をテーマにしている事は、

福岡で生まれ育った私にとってはまた、

別の意味でも興味深いところでした。


この日この映画館は、どの座席を予約しても13フランなので、

私は通常だと22フランのバルコニー席の一番後ろで映画を観賞。


スイスの映画館で、しかも周りはみんなスイス人

(と言っても、平日の昼間でかなり空いている状態でしたが・・)

の中で、

その人たちが日本の映画をどういう風に観て、

どういう風に反応するのかも気になるところで、

映画の展開と併せて時々背後から観察をしていたところ、

笑いあり、涙あり、感動ありのストーリー展開に、

スイス人たちも時にはクスクス笑い、

時にはグスンと涙のためか、鼻をすするのをこらえる音も・・。


ただ、やはりどんなに訳しても、

日本人、または日本の常識・知識にかなりたけているか、

相当なネイティブレベルの日本語スピーカーにしか

理解出来ないであろう『ひと言・ひと言』や『場面』もあって、

その場面では  "クスクス"  笑いをしていたのは、

その場でただ一人の「日本人の私」だけでした。


私にとっては懐かしい福岡や九州の町並みがスクリーンに映し出され、

帰郷するといつも楽しくて仕方ないはずの福岡の町が、

遠いスイスでそれを目にすると、

何だかとても不思議な感覚で、

嬉しく懐かしい反面、望郷の思いからか、

その物語の展開と共に涙があふれてきて、

そして、

まえだまえだのお二人の演技がそれは素晴らしく、
切なくて、

涙腺が緩みっぱなしの約2時間・・。


ストーリーの中に登場する

私も大好きな鹿児島の名菓『かるかん(饅頭)』は、

あの味を味わった事のない外国の人たちには、


深いニュアンスを理解するのは難しそうだと感じたり、

子供たちの通う小学校の教室に何気に西郷隆盛の肖像画が

飾られているところや、

バーのママさんに扮する夏川結衣さんのお店に


集っているお客さんがソフトバンクホークスのユニフォームや

ロゴ入りTシャツを来ていたり、お店にサインが飾ってあったり、

そんな典型的な博多のお店のスタイルや、

見慣れた町並みや博多駅界隈のタクシーなど・・。

ほんの一瞬の場面ではありつつも、

至るシーンで感じる「九州」に、一人で微笑む事も。


家族みんなが一緒に暮らせる事は当たり前の事ではなく、

そんな普通の日常が本当はとてもありがたく、

実はそれは「奇跡」であり、「I Wish」(みんなが願う事)

なのでである事を感じつつ、

とても心があったかーくなった素敵な映画でした。


スイス国内にお住まいのみなさま、

機会があれば、是非ご覧になってはいかがでしょうか?



「奇跡」公式サイト(日本語) [← こちらに予告編もあり。]



スイスでの上映期間・場所等は、こちらでご確認を。

Arthouse Kino(Kiseki)

Cineman(Kino in der Schweiz)



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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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