スイスの街角から

スイス在住20年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

文化の違い

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月18日に発売予定です。


ドタキャンの理由 彼女の言い分(後半)


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「スイスの街角から」インスタグラムは こちらです★

前回のブログ記事からの続きです。

 

ちょっとしたカルチャーショックを感じてしまう、

知り合いのアメリカ人女性との関係。


先日、彼女が勤務する歯医者を訪れたのは、

実は約1年ぶりのことでした。


スイスでは、

(私の知るドイツ語圏の街では少なくとも)

歯のクリーニングの予約は、

訪れた際に半年後、1年後でも

次の予約をしておくのが普通です。


そんなずっと先の予約を忘れずに、

みんなしっかりクリニックを訪れるのも、

スイスらしいところだと感じています。


次の予約日は予定に書き込みますが、

私の通っている歯医者では

予約の前々日にショートメールで

再確認が入るので、

うっかり忘れてしまうこともありません。


さて、

今回のお話は昨年の12月にさかのぼります。

その日は半年前に次の予約をした

歯のクリーニングの日で、

アメリカ人歯科衛生士のCさんの元を

訪れる日でした。


午後1時の予約で、

私の住むチューリッヒ州の自宅から

チューリッヒ市内の歯医者までは、

公共交通を乗り換えて小一時間はかかるため、

お昼前に家を出る支度を整え、

まさに今から出発しようと思った矢先に、

携帯電話が鳴りました。


電話の相手はCさん。

今日、予約が入っているけれど、

知人にコロナを発症した人がいて、

Cさんもその濃厚接触者となってしまい、

私が予約していた時間に勤務ができないとのこと。


前々日にPCR検査を受けたのだそうです。

それ以来、検査結果が出るまで、

強制的に自宅待機で働くことができない

とのことでした。


予約1時間前にその連絡〜?

とは感じたものの、

そのことについては仕方ないと思いました。


昨年の冬なんて、

コロナのピークが続いている時期で、

正直なところ、私もあまり、

チューリッヒ市内まで出かけるのは気が進まなかった。


だけど、

半年前にした予約を直近でキャンセルするのは

相手に申し訳ない気もしたので、

気持ちを奮い立たせて、

出かける準備をしたのです。


家にいる時はノーメーク。

近所のスーパーに出かけるときは、

眉毛を描くくらい。

ほぼ、メークをする機会を失っていた私が、

久しぶりにチューリッヒまで出かけるため、

以前のようにきちんとメークもして、

見た目も気持ちの上でも、

出かける準備万端だったわけです。


なのに、ガックリ。

それにしても、

予約の1時間前の電話連絡って、

流石に遅くない!?


話を詳しく聞くと、

前々日のPCR検査の結果が、

その日のお昼前には出ると聞いていたので、

私の予約は

そのままにしてあったようです。


彼女の中では、

『自分は濃厚接触者ではあるけれど、

コロナに感染しているはずはない』

と信じていたようです。


もしも、私が彼女だったら、

『もしかしたら、陽性かもしれない』

と考えて行動する

(相手に前もっとその旨を伝える)

と思いますが、

こればかりは性格と感覚の違いでしょう。


お昼前に「陰性」の結果を受け取れば、

午後1時の私の予約は

そのままGoしようと思っていた

と言うののが、

彼女の言い分。


けれども、

私の側からすれば、

濃厚接触者として検査をしたのであれば、

陽性の結果だってあり得る。

だったら、なぜ前日か、

百歩譲って、

当日の朝一番で教えてくれたなかったのだろう?

と思ってしまう。


住まいがチューリッヒ市内ならばまだしも、

私が郊外に住んでいることを

彼女も知っているはずなのに。

と言う思いが募ってしまいます。


予約1時間前の電話の向こうの彼女は私に、

「もう、家を出た??」

と尋ねました。


私は、

「いえ、今ちょうど出ようとしていたところ」

と返事。


すると彼女は、

「よかった〜 まだ家を出ていなくて。」

と言って、

彼女の事情を話し始めました。


電話の会話の最後まで、

ドタキャンすることについて、

「ごめんなさいね」

の一言はありませんでした。


彼女の側からすれば、

濃厚接触者になったのは

もらい事故のようなもので、

本人の責任ではない。

数日仕事ができなくて、

困っているとも言っていました。

(大門未知子のようにフリーランスの立場にあるため、

仕事ができなければ、

直接自身の収入に影響してしまう)


それはもちろん、わかるのです。

コロナへ感染することは、

自分がどんなに気をつけていても、

誰にでもあり得ることだし、

濃厚接触者になったことは、

彼女の落ち度でないことは重々承知しています。


とは言え、私からすれば、

もう出かける準備もして、

電車のチケットも購入していたし、

ちっとも、

「良かった〜ではない。」

と言いたくなってしまったのがホンネ。


まあ、ここは日本じゃないのだし、

彼女と私の文化も違う

と、自分に言い聞かせるしかない。


それにコロナ禍の中、

クリニックの患者さんも減っていて、

その日、一人こなせるか、

減ってしまうかでは、

彼女にとっても大きなことで、

仕方がないな・・

と思い、

自分の感情は表に出さずに、

「結果が陰性であることを願っています」

とだけ伝えて諦めました。


その日、

出かける準備満々だった私は、

歯医者には行きませんでしたが、

購入していた電車のチケットの

払い戻し手続きも面倒だし、

クリスマス前の町を少しだけ歩こうと、

チューリッヒ市内へ出かけました。


結果、

クリスマスマーケットはもちろんどこも中止で、

町はクリスマスの前とは思えないほどに閑散。

ぶらりと町を歩いてみたものの、

がっかりした気持ちを隠せないまま、

1時間くらいですぐに帰宅しました。


そんな思い出もあり、

「また再予約します」と伝えて

Cさんとの電話を切ったものの、

なんとなく気乗りがせず、

その後、

スイスのコロナの状況も悪化したので、

ずっとそのままになっていました。


最後に歯のクリーニングをしてから、

もう1年近くも経過したので、

ようやく気持ちも切り替えて、

また彼女の歯医者まで

出向いたと言う経緯がありました。


一昨日、当日のCさんは、

案の定、彼女の方から12月にドタキャン

した事実は忘れているようでした。


私が長く姿を見せなかったことを

相手から指摘されたので、

上記の経緯をやんわりと伝えてみたところ、


彼女は、


「そうだった!

あの時は強制的に自己隔離させられていたので、

仕方なかったのよ〜」


との返事。


私も、


「ですね・・。」


とだけ答え、

もうその話題はそれでおしまい。



海外暮らしも長くなってきたので、

ここは日本では無いと言う意識が常にあり、

相手の謝罪とか、

全く期待しなくなりました。


頭の中では、

相手が悪いわけでは無いから仕方ない

と思ってはいても、


「そうそう、そうだった。

あの時は結果的に、

ドタキャンになってしまて、ごめんね。」


と、

ひとこと言ってもらえると、

こちらも、


「いえいえ、

お仕事が強制的にお休みしなくちゃならなくて、

大変でしたね」


とか、言葉をかけられるだろうし、

受け取る側の気持ちも全く違うのだけど。


こればかりは、

日本人の阿吽の呼吸を求めても、

無理なんですよね。(苦笑)


ふと、

彼女がスイス人だったらどうだっただろう??

と考えてみましたが、

例えそうだったとしても、

おそらく対応は、

あまり変わらなかっただろうと思います。

流石に予約1時間前と言うことはなくて、

せめて朝一番には連絡があったかも??


私はアメリカ人のCさんを

人間としては信頼しているし、

彼女の技術も信頼している。

なので、

今後もお付き合いは続くと思います。


この先も、

Cさんとの関係に限らず、

日本のようには

思うようにはいかないことも

多々あると思うので、

文化や習慣の違いを意識しつつ、

また同じようなことが起こり得るだろうと

覚悟しながら、

彼女のいる歯医者にも、

これからも通おうと思っています。

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彼女の言い分(前半)


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スイスに外国人夫婦として住んでいる我が家。

そんな我らでも、

 「この人、外国人だなぁ」

 (スイス人では無いという意味合いで)

と思う瞬間が、度々あります。  


特に自分の関わりのある

アメリカ人女性との関係上で、

それを思い知らされることがあります。


年に数回出かける歯医者での出来事。

私は歯医者は、

チューリッヒ市内にあるクリニックに通っており、

かれこれもう15年近くのお付き合いになります。  


担当のドクターはスイス人で、

患者目線でお話しをして下さる、

明るくてとても気の良い性格の素敵な女性です。  


普段私が定期的に

歯のクリーニングでお願いしているのが、

アメリカ人の歯科衛生士の女性で、

彼女とももう、長いお付き合い。  


彼女 (Cさんとします) も人柄がよくて、

職業的なスキルも高く、

なんと言っても英語で対応できるので

(しかも相手がネイティブだと、

こちらの心情を理解してくれるのが容易い。

私の場合)

半年に1回のクリーニングで通っています。  

Cさんもスイス在住歴が長いのですが、

ドイツ語のレベルは私と似たり寄ったりらしい。

チューリッヒの街なかに住んでいれば、

ネイティブの英語スピーカーであれば、

特に不自由はしないのでしょう。


私が彼女とは異なっている点は、

スイスの生活習慣を

ほぼ完全に受け入れて

生活をしている外国人であるコトかなぁ

と思ったりします。  


年に2回、

歯のクリーニングに出かけると、

えっ!?と感じてしまう、

彼女にまつわる出来事もしばしば。  


数年前、初夏のある日のこと。

彼女はを治療室の窓を開け、

(各治療は個室で、1対1で行われる)

ドアも開け放して歯のクリーニングを始めました。


皆さんもきっとご存知の通り、

洗浄する水の音と、

キーンと鳴る機械の音が入り混ざった

結構大きな音がします。  


するとすぐに受け付けの女性がやって来て、

電話の通話音が聞こえないので、

ドアを閉めて欲しいと言ってきました。  


するとCさんは、


「ええっ、本当に?

そんなにうるさいとは思わないけれど。

だって、窓とドアを開けておけば、

こんなにいい風が吹き抜けるのに。」  


と言いながら、

渋々ドアを閉めました。  


で、私に、  

"スイス人は融通がきかない"

 みたいなことをボヤいたのですが、

その時の私は、

なんだか、

どっちの言い分もわかるかも・・という感じ。


別の場合において、

確かにそう感じることも無くはないけれど、

その日の状況では、

ドアをノックしたスイス人女性の気持ちの方が、

私には理解できたような気が・・。 


アメリカ人のCさんはこう続けました。  


「私はいつもスイスのルールを守って、

文句を言わずに、静かに、

おとなしく生活しているのに。

あーだこーだと言われて、

ホント疲れたちゃうわ〜」  


"静かに、おとなしく" との言う点が、

本当に静かにおとなしく、

スイスで生活している私にとっては

引っかかってしまいました。


クリニックの待合室に行くと、

離れている場所にいても、

Cさんの大きな話し声だけは、

いつも耳に入ってきて、

ある時は、

彼女がアフリカ旅行に行った際に出かけたサファリが、

いかにゴージャスで素晴らしかったとか、

同僚と話している話し声が、

直接聞いていなくても、

まるで自分に話し掛けられたように、

聞こえてきたほど。


けれども、

アメリカ人の彼女の感覚では、

静かにおとなしく生活をしていると言う

意識があって、

日本人の自分とは異なる感覚のようです。(苦笑)


ひと言でアメリカと言っても広い国ですし、

育った環境はそれぞれだとは思いますが、

文化と生活習慣の違いだなぁと

感じさせられています。



そんなCさんに

歯のクリーニングをお願いするため、

昨日チューリッヒに出かけました。  


我が家は夫婦で(別々に行きます)

彼女にお願いしているので、

いつものように、

夫共々変わりは無いかなど尋ねてくれ、

お互いに簡単な近況を交換しながら、

気持ちをリラックスしてクリーニング開始。  


大体1時間ほどで全てが終了しますが、

途中あたりから、

なんだか寒いなぁ・・と感じ始め、

治療室にエアコンがかかっているのだろうと

気がつきました。  


昨日は先週までの暑さも和らぎ、

日中の気温も19℃〜21℃くらい。

朝、家を出る際は、

半袖だけだと少しひんやりしたので、

カーディガンを羽織って出かけました。

町を歩いている人も、

午前中は長袖の人が多かった。  


約1時間のクリーニングが終わった頃には

冷たい風が結構寒く感じられたので、

「もしかして、エアコン取り付けたの?  」

と尋ねてみると、

Cさんはニンマリと微笑み、

ついに雇い主側と交渉成立して、

昨年からエアコンを付けたと話し出しました。  


スイスでは、

エアコンを付けている一般家庭は少ないですが、

銀行やスーパー、デパートなど、

一定の場所では、付いていることもあります。  

クリニックではどうかな?

と考えると、少ないかも。  


Cさんいわく、  


「だってこの治療室は夏、凄く暑くなるので、

とても真夏の日中は、そんな状態では働けない。

患者さんだって、汗ダラダラで気の毒だから〜」  


との主張でした。  


その日、6畳ほどの広さの個室の気温は

21℃に設定していたとのこと。

真夏は18℃に設定するのだとか。

そりゃ、どうりで寒いはず!  


以前、夫の上司(ドイツ人)が

アメリカへ出張した際、

アメリカ系の某航空会社の機内で、

『寒すぎなので、温度調整をして欲しい』

とかけあったところ、

乗務員に、

「私は寒く無い」

と返答されたと言う

エピソードを思い出してしまいました。

(余談ですが)


Cさんは、

こちらに対して気遣いをしてくださる方なので、

もちろん、寒いと申し出れば、

温度調節をしてくれたとは思います。

とは言え、暑い日に歯医者に行く際は、

普段スイスの夏の室内では必要のない、

羽織りものを持参して出かけなきゃと

思ってしまった夏の出来事。

小さな個室の中で感じた、

私の中のアメリカでした。


外国人の私が感じた、

同じく外国人 in スイスの

Cさんとのエピソード、

続きます。

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日本人にとって簡単なことでも、スイスでは・・。


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先日出かけたチューリッヒで、

やはりここは、外国なんだなぁ

と思ってしまった場面に遭遇しました。 


場所はチューリッヒのデパートGLOBUSの

地下食品コーナー、いわゆるデパ地下です。


その日、魚を購入しようと、

魚介類のセクションに立ち寄った時のこと、

金曜日の午後ということもあってか、

魚コーナーはいつになく混み合っていて、

買い物中のお客さん以外にも、

数組が並んでおり、

店員さん2名で接客をしていました。

一人は馴染みのある顔の、

その売り場ではベテランの男性。

もう一人は、見るからに動きもスローで、

以前はあまり見かけたことのない男性だったので、

おそらくその売り場では、

新しいスタッフなのかな?

という気がしました。

ベテランの方がお客さんを3組こなす間に、

彼はようやく1組を終える感じのスピードです。


ようやく自分の前には、

買い物中の2組(一人客とカップル)

になり、次は自分の番を迎えました。


しかし、そこからが長かった〜。

一人客の方は、慣れない方の男性のもと、

まとめて複数の魚を購入しており、

魚を切ってもらったり色々しているので、

まだ時間がかかりそうな様子。


で、もうひと組のカップルはというと、

ベテラン販売員の方としばらく会話をしたのち、

既に茹でて皮付きで売られていた

エビの皮をむいて欲しいとお願いしたらしく、

ベテラン販売員は10尾ほどのエビの皮を、

1尾ずつ丁寧にむき始めました。


一瞬、


「えっ!? この売り場で、むいてもらうの?

食べる直前じゃなくて?」


と、思いましたが、

私達日本人ならば当たり前のようにできる、

"エビの皮を取り除く" という作業は、

一部の国々の欧米人にとっては、

意外と難しいことなのかもしれません。


ふと思えば、

私の英国人の夫 Banana も、

エビの皮むきは得意ではありません。

頭つきの場合は特にです。


日本の料亭など、

ちょっとかしこまった場所では、

皮はむいて調理して提供されるものも多く、

食べやすい状態になっていることもありますが、

温泉宿などで、

皮付きのエビの姿焼きや、

新鮮なお刺身で頭がついたまま出てくる場合、

食べる前に、

夫のエビの処理をする作業は私の仕事です。


Banana はエビの皮をむくこと自体も

得意ではないようですが、

手が汚れるのが一番苦手なようです。


デパートで目にしたスイス人のカップルが、

お店にお願いした理由は分かりませんが、

想像するに二人とも、

皮をむくのが面倒というより、

得意ではないのだろうな・・

という気もしました。


きっとここが山に囲まれた国スイスではなく、

海のあるイタリアやスペインなどならば、

また話は別なのだと思います。


夫の母国である英国は、海に囲まれてはいますが、

エビの消費量については微妙!?

我が家の親族が住むコーンウォールでは、

新鮮な鯖や蟹のイメージがあります。

夫はエビには、さほど精通していないらしいです。


さて、ベテラン販売員の男性ですが、

こちらはお仕事柄、器用に素早く、

ゴム手袋を着けた状態で、

あっという間に10尾のエビの皮の処理を終えました。
 

私の対応は、

慣れない方の販売員の男性が

先に前のお客さんを終え、

彼が担当しましたが、

やはりちょっと作業のスピードは遅めで、

鯛の切り身2切れとホタテ数個を購入しただけですが、

いつもよりは時間がかかりました。


その間、

ベテランの方は、後から来た3人のお客さんを

こなしていました。

まあ、急いでいるわけではなかったし、

とても丁寧に対応してくれたので、

よかったのですが。(苦笑)

 
私がスイスにやってきた17年前は、

海の魚や魚介類を好んで食べる人々も、

スイスドイツ語圏では

今に比べるとずっと少なかったし、

魚より肉派が圧倒的に多かったので、

これでも時代は随分と変わったのだと思います。


あと10年くらいすると、

器用にエビの皮も自分でむいて食べる人々も

きっと増えているのかもしれません。


ちなみに余談ですが、

一般的に日本人が美味しいと感じる、

(そうではない方もいらっしゃるとは思いますが)

エビの頭の部分を

チューチューと音をたたて食べるあの行為は、

欧米ではNGです。

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海外での、靴あるある(前回の続き)


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本日のお話は、

先日、スイス海外生活において、

日本との意識と習慣が大きく異なると感じた、

びっくり体験の記事の続きを、

過去に体験した思い出話と共に綴ります。

(本日の画像は記事とは無関係 イメージです)

 

この記事の後、

同じスイス在住の読者様よりメッセージをいただきました。

"スイスの靴 あるある" は、

やはり大なり小なり、日本人ならば、

誰もが一度は体験してしまうことなのかもしれません。


スイス フランス語圏の町在住の読者様

(仮にAさんとします)によると、

やはりご自宅に業者さんが入られた際、

同じようなご体験をされたそうです。


スイスに来られて間もない頃、

電化製品の配送業者さんがご自宅を訪問され、

靴を脱いでいただけるよう、

お願いしてみたとのことですが、

その業者さん曰く、

万一怪我をしてしまった際、

会社で加入している保険が適用されないため、

靴を脱ぐことはできないと、

やんわり断られたそうです。


その時は、

なるほどと納得されたそうですが、

後から考えてみると、

もしかしたら、わざわざ靴を脱ぐことに対して、

面倒だと感じてしまった可能性アリな気も!?

と、思ってしまわれたそうです。


その後スイスで生活も月日流れ、

Aさんの場合、靴に関しては現在、

ほぼ諦めの境地に入っておられるとのこと。


実は私も17年前、

スイスに来たばかりの最初の年に、

心が折れる経験をしていました。


当時はバーゼルに住んでおり、

老朽化していた住まいのマンションでは、

シャワーを浴びる際、

ボイラーの音が大きく音をたて、

それが上の階に響いていたそうで、

一部の住人には耐えられないとのことで、

その状態をチェックするため、

長老が手配した業者さんが、

代わる代わる我が家を訪れ、

出たり入ったりしていました。


なぜ私達の自宅にだけ業者さんが入ったのかと言うと、

そのクレームをあげていたのが、

上階に住んでいたスイス人の長老で、

うちでシャワーを浴びるたび、

ボイラーの音が彼の室内に響いていた

という、彼の主張によってです。


その業者さんは、

今回我が家を訪れたような大手の業者ではなく、

地元の町の小さな工事業者と言った感じの人。


靴を脱いで下さいとお願いすると、

明らかに面倒くさそうな顔をして、

チッと舌打ちされたことが、

16年経った今でも忘れられません。


その業者の男性の不躾で嫌な態度にへこんでしまい、

その後、バーゼル在住の頃は相手を見て、

靴を脱いで下さいとお願いするかしないか、

半々くらいになりました。

若い年代の方々は、全く嫌な顔もせず、

脱いでくれたように記憶しています。


そしてチューリッヒに転居。

引っ越してからも靴に関しては、

状況に応じての場合もありましたが、

一般の業者さんの場合、

ここ数年ではほぼ100%

脱いでいただく事に成功しています(笑)


ある時、

家屋に起きたある災難で、

自宅の一部に大掛かりな修復が必要な事態になりました。

その際は数日間業者さんが入りました。

修復工事の状態から、

靴を脱いで作業をするのはほぼ無理な状態で、

私もその際は諦めていましたが、

開始と同時に、

室内の彼らの通り道にビニールシートを貼り付け、

その上だけ靴のまま、

工事の必要な部屋まで通り抜けていました。


その業者さんも個人で経営されており、

業務を行なったのは彼のスタッフ達でしたが、

工事のスタートする前にオーナーらしき方が

打ち合わせに来られました。

彼は靴の上に、

ビニールでできた靴カバーのようなものを両足につけ、

部屋に入ってきました。

ほんのちょっとした事ですが、

そういう心遣いはとても嬉しく感じました。


"靴あるある" は業者さんに限らず、

友人同士の間でも発生します。

もちろん、日本人の友人をお招きする際には、

そんな事はあり得ないのですが。


日本人慣れしていたある時、

Banana の会社の同僚で友人でもある

2カップルをお招きして、

夕食会を開きました。

ドイツ人カップル、もう一組は、ギリシア人とスイス人。


その際、うっかりしていたのです。

「玄関で靴を脱いで下さい」

と言い忘れていました。


で、元気よく部屋に入ってきた友人達、

ドアを開けると勢いよくハグして、

「まあ、素敵な絵だわぁ〜!日本のもの!?」

と声を上げながら、

そのままリビングへ直行。


そこまで入られると、

もうタイミングを逃してしまい、

それに気がついた夫 Banana と、

「靴、履いたままだねぇ(汗)」

と気がつきつつも、

お願いするには、もう遅過ぎ・・。


ここでそんな事を口にしたら、

なんとなく場がしらけてしまう気もして、

諦めました。


コロナ禍の今では、

土足で入っていただく事は絶対にNGですが、

当時はそんなご時世になるとも知らず、

我ながら、結構のんびりとしたものでした。


そんな苦い体験もあり、

自宅に訪問者がある場合には、

ドアを開けて、挨拶をした後には、

まず真っ先に、"靴の件をお願いしなければ・・" と、

日本では全く考えられないことで、

ちょっとナーバスになってしまうこともある、

私の海外生活なのです。

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うーん。と考えさせられてしまったコト

ブログネタ
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(画像はイメージで過去の画像です。今回乗車したトラムではありません)

金曜日のチューリッヒの町で、

うーん・・。

と、考えさせられた出来事がありました。


市内でトラム(路面電車)に乗車していた時のこと。

停車したトラム駅で、

あるスイス人女性が降り遅れてしまい、

そのままトラムは出発。

女性は一駅先まで乗り越す形になりました。


降り遅れた理由は、

降りたかった駅にトラムが到着した際、

降車するドアからは離れた場所で、

彼女は一緒に乗車していた友人か知人らしき人と話しながら、

長い挨拶をしていました。


"長い挨拶" という意味合いは、

「さようなら」 とか、「じゃあ、またね」

だけではなく、

特に週末だという事もあり、

普段よりお別れの挨拶は長めだったのでしょう。

「良い週末を」と言葉を交わしながら、

「〇〇にもよろしくね〜。」

「また会いましょう。」

など、いろいろ言葉を付け加えながら、

そこでは降りずに乗車したままの

友人らしき人とチュッチュと、

「またね」のご挨拶に

キスも交わしていたのですが、

そうこうしている間に、

開いていたドアが閉まりました。


彼女が、"もう一度ドアを開けて〜 "

の意味を込め、運転士に向かって、

「ハロー」

と大きな声を上げたにも関わらず、

トラムのドアは再び開くことはなく、

そのまま発車してしまったのです。


私はその一部始終を、

たまたま目の前で見ていました。


スイス人女性は怒り、

その怒りを一緒にいた友人らしき人にも

「ヒドイ」と言いながら、憤慨しているようでした。

チューリッヒ市内、町なかのトラム駅のひと駅なので、

たとえ乗り越したとしても、

歩けばさほどの距離ではありません。

しかし、彼女は怒っていました。


そばで見ていた私からすれば、

なぜ、目的地に着く前に、

駅が近づいてきた時点で

「またね」の挨拶をしなかったのか?

という感じでした。


確かに運転士がドアを閉めたタイミングは、

少々早かったような気はしましたが、

ドアが開いていた時点で、

ドア付近には誰もいなかったので、

運転士はドアを閉めたのだろうと思います。


乗客がトラムのドアの開閉をする場合、

ドア付近にあるボタンを押して、ドアを開けます。

これは乗車する場合も同じなのですが、

ドアが閉じた後、

運転士が発車モードに切り替えた後は、

ボタンを押しても、ドアは開きません。

彼女は遅れをとってしまい、

もはやボタンを押してもドアは開かなかったのです。

どう考えても、非があるとすれば、

彼女の方にあるように見えました。


過去にも何度か、電車やバスなど、

乗り遅れている人を見かけた事がありますが、

降り遅れた人は、あまり目にした事はないかも?


ほとんどのケースでは、

運転士がちょっと不親切過ぎかも〜。

と思える状況だったのですが、

今回は、違っているようにも思えました。


しかし、女性の怒りはおさまらなかったようで、

次の駅で降りた際(私も同じ駅で降りました)

一番前の車両の運転士のいる場所に行って、

外から窓越しに抗議を始めました。

運転士も窓を開けて話を聴いてはいましたが、

女性は結構キツイ口調で抗議を続け、

1分くらい、トラムはその場にストップしたままで、

発車できませんでした。


女性の言い分も分からなくはないのですが、

とは言っても、

そこで彼女が抗議をすれば、

トラムが発車できず、

全く無関係の他の乗客を待たせてしまう事になります。


そんなにもその場で、

どうしても抗議しなければならない程の

ことなのなのだろうかと、ちょっと驚きました。


やはり、スイスの女性はツヨイ!。

と、感じると同時に、

周りの迷惑も顧みず、自分の主張を通すその姿勢は、

日本人の自分の感覚とは違いすぎていて、

すごいなぁと思えてしまいました。


時には強くならなければならない事もあるけれど、

そうでない場合には、

もうちょっと気持ちと行動にゆとりを持って、

穏やかな気持ちで過ごしたいと、

他人の行動を目にして思った、

金曜日のチューリッヒでの出来事でした。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

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