スイスの街角から

スイス在住20年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

放射能

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月18日に発売予定です。


町のお医者さまに届いた、福島県いわき市民からの手紙


東日本大震災発生から1ヶ月が経過。

あらためまして、


この度の震災で尊い命を亡くされた方々のご冥福を

心よりお祈り申し上げます。

併せまして、

この震災により被害を受けられたすべての地域のみなさまに

謹んでお見舞いを申し上げると共に、

みなさまのご健康を心よりお祈り致します。



私もツイッターを通し、

健康面や医療について参考にさせていただいているサイトに、

朝日新聞の医療サイト「アピタル」があります。

現在は震災関連の医療情報をオンタイムで提供して下さっている

このサイトなのですが、
(アピタルの公式ウェブサイトはこちら)


この中の "アピタルブログ" にて、

「町医者だから言いたい!」を連載されておられる

長尾和宏 医師に、ある『福島県いわき市民』の方より

実名公開OKの手紙が届いたのだそうです。


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地図、

濃いピンクの部分が

いわき市











長尾和宏さんが院長を務められる長尾クリニックは、

阪神淡路大震災の発生の年である平成7年7月に、

身近な地域のかかりつけ医を目指して誕生され、

地域医療をめざして現在に至られるとの事。


この院長宛にいわき市民の方から届いた一通の手紙が

ご自身のブログにて公開されています。


その内容は、



『なぜ、いわき市沿岸の状況についての報道が

あまりされていないのか・・?』



現状に疑問を持たれているいわき市の市民代表の方が

本音を綴った手紙を、
是非みなさんに読んでいただきたいと

ツイッターで広まっておりましたので、

この場でも下記にてご紹介をさせていただきます。



いわき市民からの手紙



何とかして子供たちの未来に希望をと願う気持ち、


更に、

責任問題ではなく、

"死活問題である" との言葉が心に強く響きます。


拝読をさせていただき、何もできない自分のあまりの無力さに

情けなさをも感じるのですが、

一人でも多くの方が読まれる事により、

何らかの解決策が少しでも産まれる事を期待してやみません。




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スイスでも感じる原発の恐怖(自分の気持ち)

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スイス国内はもとよりヨーロッパ諸国では、

福島第一原発の放射能漏れ事故の影響により、

原発問題は大きく揺れています。

そんな中、先日とても気になる記事を読みました。


国境のスイス2州がフランス原発停止要求
(毎日新聞)

(↑ 上記現在はリンク切れとなっているため、リンクは解除致しました。)


フランスとの国境に位置するスイス州、

バーゼルとジュラ(ユラ)の2州は
福島第1原発事故を受けて、

フランス仏アルザス地方の同国で最も古い

"フッセンハイム原発" の運転を一時停止するよう要求した・・。


記事の内容は短く、

もしもこの記事をご覧になられた方がいらしても、

中には何気に読み流された方もいらっしゃったかもしれません。

けれでもこの記事は、私にとっては全く人ごととは思えない、

とても恐怖を感じるものでした。


と申しますのは、

スイス国内でも同様に国民は原発に対し、大きな不安を抱えているからです。



スイスの原発問題に大きな論争 (Swissinfo 日本語)


このブログを以前からご購読下さっている方々はご存知の通り、

私は約8年前にスイスにやって来た際、

最初の2年半をバーゼルで過ごしました。

上記のフランス側の原発とは、約40キロ程しか離れていない場所です。



スイスは消費エネルギーの40%を原子力に頼る国、

そしてここは地震の少ない国ではありますが、

全く地震が発生しない訳ではありません。

私が以前住んでいたバーゼルはスイスでは珍しく、

地震が起きる可能性のあるプレート上に位置しています。


実はいまだに忘れもしない記憶。

2004年の春、

夫の本社への赴任により東京からスイスに到着し、

まだ正式に住む場所が決定する前に勤務先の提供する

アパートメントの一室(臨時の借り上げ社宅のような部屋)

に落ち着いて数日が過ぎた頃、夫と共にソファに腰掛けていたところ、

"ドーン" と大きな音がして、

飾り棚にあった食器や装飾品が大きく揺れました。

後から知るところによるとそれは、スイスでは珍しい結構大きめの地震で、

バーゼル近郊が震源地だったのだそうです。


その時はあまりの音の大きさと、"ドドドーッ" という揺れに、

最初は近くに小型飛行機でも墜落したのだろうか?

スイスの軍隊が特別訓練でも行い始めたのだろうか??

(その当時はまだ、スイスの軍隊に関し正しい知識が無かったため)

と思った事を記憶しています。

国際的なニュースにはならなかった程度ですから、

震度にすればさほどの大きな地震ではなかったのでしょう。

みなさまが今回、日本でご体験された大地震や余震に比べれば、

比較にならない程小規模であったのだとは思います。


ただ当時の私は、

生まれ故郷の福岡では体感できるほどの地震は

ほとんど経験した事がありませんでしたし、

大学へ進学しその後就職をして第2の故郷となった東京では、

船に揺られているようなゆっくりと横揺れする地震しか

(その当時は)感じた事が無かったため、

その時感じたものは地震であるとは思いもよらなかったのです。

地震の少ないスイスでは、当時の地震は人々の記憶の中にも残っており、

チューリッヒに転居して来た後も、


「バーゼルの地震の際は、既にスイスにいたのよね?」


と、尋ねられる事も。

震源地はバーゼルだったものの、

多地域でも広範囲で揺れたのだそうです。


スイスはちょうど日本の「九州」程のサイズの小さな国です。

この国では現在、5基の原発が稼働しています。

こんな小さな国ではそのどれに異常がきたしても、

災害のリスクは大きく不安です。


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もくもくと立ち上る

スイスの原子力発電所の煙









今思えば、

あの時の地震がもっと巨大なもので、

「もしも原発に影響があったとすると・・・」

と、考えるだけで本当に恐ろしくなります。


先週は所用でチューリッヒからバーゼルまで列車で出かけたのですが、

双方のちょうど中間地点から少々バーゼル寄りの場所でも

別の原子力発電所があり、

大きな煙突からもくもくと煙が立ち上がっているのを車窓から見ました。

今回の福島の原発の問題が発生するまでは、

今までそこを通過する際には特に強い意識もなく、

注意して外を眺める事は無かったのですが、

自分の中でも原発への意識が高まっている事を感じた瞬間でした。


スイスの5基の原発はすべて、近年中に稼働が終了するそうですが、

新しい原発の建設が計画中。

原子力エネルギーを廃止するためには、

4割を占める総需要電力量のうち、

他のエネルギーを確保しなければならなず、

隣国には頼りたくはないスイスの課題は、とてつもなく大きなもののようです。




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スイスでも放射性物質が検出されたというけれど・・・


25日、スイス国内上空にて、

微量の放射性ヨウ素131が初検出されたのだそうです。

通常は検知されないため、スイス内務省・衛生局は、

これが福島第一原発事故により

日本から飛来して来たものであると断定しているとの事。

ただし、上空6000メートルでの検知で、

地上では検知されなかったそうです。


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自分の中では「放射性物質」という言葉だけが先走りして、

それが危険なものである事は認識していても、

実際にどんな影響が体に及ぼすのか?という事については、

とてもややこしく、またヨーロッパやアメリカなど、

海外のメディアでは少々大げさすぎる報道に対して、

日本では、


「今現在の時点では、

人体に影響を及ぼすものではない・・・。」


と、日本語でしか説明できないような、

ちょっと奥歯にモノが挟まった感じの表現に

少し戸惑たりもしてしまいます。


26日のニュースによれば、

風に乗る放射性物質はアイスランドでもわずかながらとはいえ

届いたのだそうで、

今後風に乗ってどこまで広がるのか予測不可能なのだそう。


自分なりに放射能や放射性物質の事を調べてみて、

確実に分かった危険性の違いは、


「外部被爆」と「内部被爆」


同量の放射性物質でも対外で被曝した場合にくらべ、

口や鼻から体内に入って内部被曝した場合には、

内部(体内)被曝は放射性物質が体内にある限り続き、

体内に取り込まれた場合には

周辺の細胞に莫大なエネルギーを与えるため、

内部(体内)被曝の影響は極めて大きいのだという事。


汚染された水道水は、

沸騰しても
浄水器を通しても効果は無し・・・。


これらをふまえると、牛乳や野菜などの食品、

そして水道水などのから検出された放射性物質が

いかに大きなを事態であるのかよく理解できます。


放射性物質が検出されたスイスではありますが、

私が実際にこちらのニュースを観たり読んだりする限り、

日本からの放射性物質によって、

野菜や水が汚染するという事までは

懸念している様子はありません。

地上では検知されなかった事も理由なのでしょうが・・・。


むしろ、福島での原発の事が引き続き報じられていますし、

作業員の方々が被爆されたニュースなども

大きく報道されています。

そして、日本で起きた原発事故を自国でもあり得る事だと、

スイス政府も真剣にとらえています。

スイスでは比較的地震が少ないものの、

全く発生していない訳ではなく、政治家たちの間でも、

スイスの原発の耐震性の再確認を訴える声も上がっています。


20日付のスイス紙ル・マタンによれば、

3月17日〜19日に行った福島第1原発事故を受けた

世論調査の結果を掲載、

将来的にスイス国内の原発廃止を望む意見が

87%に達したのだとか・・。

現在スイス国内では4カ所・原発5基が稼働中ですが、

うち稼働から約40年が経過する2基に関しては、

専門家たちにより老朽化も指摘され、

「閉鎖すべきだ」との意見も多数なのだそうです。


今はスイスでも普通に生活を続けている毎日ですが、

日本からの放射性物質に限らず、

この国地震も放射能漏れのリスクを抱えていると感じます。


(ちなみにスイスの各家庭・アパートメントなど各住居の地下には、

"核シェルター" が設置されおり、我が家も例外ではありません。

ただし、この件をここで述べますと長くなるため、

シェルターにつきましてはまた次の機会に詳しくお伝えしようと思います。)



今からパニックになる必要は無いものの、

やはりいざと言う時に備え、

危機管理だけはしっかりと持って生活をしたいと思います。






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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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