
先日我が身に引き起こったアクシデント、
私にとってはスイスでの海外生活においての最大のピンチであった日の
失敗ストーリーをお伝えして参りましたが、
その件に関しましては番外編も含め、これが本当に最後の記事です。
「最後です・・。」
と、自信を持って告げた理由は、
自分の心の中でようやく整理ができ、決着がついたからで、
その理由は2つ・・。
一つ目は、土曜日の午後の事。
行きつけのヘアーサロンへ行くついでに、
自身のショッピングへチューリッヒの町へ出かけていた
夫 Banana が帰宅すると同時に、
「はい、これ。早く元気になってね~。」
と、(日本語で)私に手渡した Apple Store のバッグ。
ブログ更新を中心に使用しているMACもまだ順調に動いているし、
携帯電話は昨年末に i Phone 5 に無事に切り替えも終え、
それらを毎日愛用している私は、中身には全く想像もつかず・・。
Apple で一体何を買ってきてくれたのだろう!?
と思い、
バッグの中身を見てビックリ!!
そこには 『iPad mini』 が、
私の大好きなピンクのカバーと一緒に入っており、
それはあの一件以来、いま一つ元気に欠ける私への
思いがけないサプライズプレゼントであったのです。
体調はすっかり回復しているものの、
どうやらいつもの私の本来の本調子ではないと
ずっとその様子を気に留めて眺めていたらしい 夫 Banana。
MAC と i Phone で充分に満足していた私は、
i Pad がどうしても欲しいとは、
口に出した事は一度もなかったはずなのですが、
どうやら、
「手に入れられるものならば、手に入れたい・・。」
と思っていた私の気持ちをお見通しであったようです。

このブログを長きに渡りご愛読下さっているみなさまは既にご存知の通り、
私は野球観戦が大好きで、
故郷である福岡の、
福岡ソフトバンクホークスの大ファン!
スイスに住んでいながらも、
野球中継の有料動画サイトを毎シーズン契約し、
時間が可能な限りネットライブ中継を観ながら
今でもホークスを応援しています。
PCから自宅のテレビに繋げて、
まるでテレビ中継のように大画面で観たりする事も、
技術的には可能なようなのですが、
いつも動きやすい状態で家事をしながら視聴しているため、
小さな i Phone の画面で観ていたのですが、
Banana いわく、
「i Pad の方が観やすいでしょ~!」
との事。
まあ、それはそうなのですが、そんな心遣いに
我が夫ながら、
何と優しいのだろうと、大感激の土曜日。
これを機に、
いつまでもクヨクヨしてちゃダメ!
失敗は誰にでもある、元気出さなきゃ・・。
と、
"自信喪失" という、
心の中のモヤモヤしたものをリセットして、再スタートを決意。
そして更に、もう1つのビッグサプライズ!
i Pad を持って帰宅した夫が手にしていたもう一つのものは、
自宅1階のポストに届いていたある手紙です・・。

それは何と、先日貴重品入りの私のバッグを電車内で見つけ、
それを預かり私の手元に無事に戻してくれた女性から届いた
カードでした。
驚いて内容を目にしてみると、
手書きで私がお渡しした謝礼へのお礼の言葉が丁寧に述べられており、
その内容とは、
謝礼の金額が高額であった事へのお礼と、
自分(彼女)がたまたまあの電車に乗り合わせ、
私を助ける事ができてよかったという事。
あのお金は予定していて得たものではなく、
彼女にとっても、思いがけない臨時に入ったものであったので、
普段の日常生活にではなく、何か特別な事に費やしたかった。
それで、
彼女の仕事の研究に必要なドキュメントを製作するための材料と、
彼女のお嬢様へ、英語の本をご購入された・・。
本当にありがとう。お元気で・・。
と綴られていました。
スイス人が日本人に勝るとも劣らず真面目であり、
礼儀正しい事は知ってはいるし、
スイスでは手紙のやり取りが盛んである事は心得てはいるものの、
まさか自宅にまでお便りを下さるなんて、本当にびっくり・・。
彼女は印象通りの真面目で、本当に素敵なスイス人女性でした。
私がお渡ししたものはあくまでも感謝の意味をこめた謝礼で、
それをどのように使用しようが彼女の自由であるのに、
こうしてきちんとお手紙で伝えて下さった事で、
日常生活のスーパーの買い物で何気に消えたのではなく、
意味のあるものへ使用して下さった事を知り、
私も心の中が、ジーンとしてしまいました。
彼女の1通のお便りのおかげで、
私の心も、これでスッキリと吹っ切れました。
チューリッヒ駅で出会った親切な女性警官にしろ、
バッグを拾って連絡をくれたこの女性にしろ、
あの件がなければ知る事のなかった親切なスイスの人たち。
助けてくれた友人たちの事も、
その後にそれぞれ感謝の気持ちを伝えた上で後からよく考えてみると、
もしもあれが逆の立場であったら・・。
と思うと、
一人きりで路頭に迷われるより、
私に出来る事があれば、是非すぐに声をかけて欲しいし、
何か役に立てるのならば、役立ちたい・・。
なので、あれはあれでよかったんだ。
いつか私と同じようにトラブルを抱えて困っている友人がいたら、
今度は私が力になればイイんだ!
と、思えるようになりました。
そして更には、夫の優しさと大切さを再認識できた出来事。
高いと感じた人生の勉強への授業料は、
実は決して無駄ではなかったのかも・・。
最後は私の心の中に、
お金では決して買えない、とても大切な事を教えてくれた
スイス10年目の出来事でした。
今回の私の長い体験談におつきあい下さったみなさま、
ありがとうございました。
次回からは元気に、
通常の「スイスの街角から」の記事に戻ります。
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