前回の記事、
実は危機一髪だったミラノ(前半)
登場人物は前回同様、
● 友人 A、
● 友人 B、
● 不審者 X、Y
● 日本語で話しかけてきた女性 C、
● 私(Apfel)です。
不審者 XとY(女性)は、
二人組の窃盗犯でした。
日本語で注意を促してくれた女性、
Cに巡り会わなければ、
大変な事態に陥るところでした。
XとYが次の駅で足早に下車した後、
Cにお礼を述べる私達3人。
友人Bが、
「あの人たちがスリだと
最初からどうして分かったのですか?」
とCに尋ねました。
すると彼女は、
「Xは真夏だというのに、
冬物のコートを自分の体の前で、
両手を隠すようにたたんで持っていたでしょう。
こんなに暑い真夏に、
あんな不自然な格好をして近づいていたので、
すぐに分かったんですよ。」
との事。
確かにその日の気温は31℃。
真冬に身につけるような、
厚手のコートを持ってメトロに乗っている人なんて、
他にはいません。
私も友人Bと共に、
女性Cの話を聞いていたのですが、
ふと横を見ると、
被害に遭う直前で危機一髪難を逃れた友人Aが、
車両の端で、こわばった表情をして、
固まっているのに気づき、
私はそちらの方へ移動して、
友人のそばに寄り添っていたため、
少し離れた場所から、
友人Bと、女性Cの会話を聞いていました。
日本人に見えたCは韓国人で、
14歳まで日本で育ち、
その後、訳があり養子縁組をして、
アメリカに渡られたのだそうです。
なので、日本語がとてもお上手なのでした。
初対面の方にそこまでお話を伺えば、
何らかのご事情があったのだろうと
容易に推測ができたので、
もちろんその先は伺う事はありませんでしたが、
現在はイタリア人の男性と結婚をし、
ミラノ在住であるとの事でした。
メトロに乗り込んで来た私達3人が
日本人だとすぐにわかり、
危険がすぐ側に迫っているのを
見て取れたため、
助けて下さったのです。
ミラノ中央駅までの数分間。
お話をさせていただき、
もう一度丁重にお礼を述べて、
親切な女性Cとお別れをしました。
窃盗に遭いかけた友人Aは
10年ぶりのミラノでした。
数年ぶりとはいえ、
ちょこちょこミラノを訪れている自分が、
なぜ、彼女のバッグの持ち方に気づき、
注意してあげられなかったのか。
不審者 XとY がメトロ(地下鉄)
に乗り込んで来た時に、
なぜ、様子がおかしい人物だと、
すぐに気づかなかったのか?
後から自分なりに反省をしました。
冷静になって考えてみると、
友人Aも、私も、友人Bも、
ちょっとした油断だったのだと思います。
もしもこれが、
ミラノに到着直後の行きのメトロであれば、
もっと注意をしていたはず。
滞在中、特に大きな問題も無く、
あとはミラノ中央駅から
電車に乗ってスイスへ帰るだけ。
そんな気持ちで乗り込んだメトロでした。
一瞬の気の緩みでした。
それがミラノへの到着直後ならば、
厚いコートを持った女性がおかしいと、
気づいたのでしょうが、
帰りのメトロでは、
すぐ側にいたその不審者が
目に入りませんでした。
今回は、たまたまCという女性が
同じ車両のすぐ側にいてくれたおかげで、
本当にラッキーでした。
今回の友人の件で今一度、
地下鉄や電車に乗車する場合、
自分の中で学んだ事は、
◯ 貴重品やバッグは、
自分の手の離れた位置には持たない。
◯ 窃盗犯のイメージは男性だったけれど、
実は女性の場合もある!
◯ 同じ車両に不審者がいないかどうか、
神経を尖らせてチェックする。
◯ 窃盗犯は複数で組んでいる事が多い。
等です。
ちなみに話が少し反れますが、
上記と関連する事で、
3月にミラノへ旅行をしたある友人は
ミラノ中央駅で、
携帯電話を盗まれました。
その際は二人組の若い男に話しかけられ、
そのうちの一人が駅に掲げられている
大きな時刻表を指差しながら、
行先や時間について尋ねてきたのだそうです。
注意をそちら(時刻表)に向けさせておいて、
もう片方の男に、
コートのポケットに入れておいた携帯電話を
抜き取られたようです。
まさか、自分が・・。
と思いがちですが、
ちょっとした不注意や気の緩みは
誰にでもあるもの。
これからも特に旅先では、
シッカリと気を引き締めて、
旅をしなければならないとあらためて感じた、
スイスからの女3人旅でした。
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