スイスの街角から

スイス在住 21 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

トイシャー

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


スイスの有名チョコレート店が消えた…。

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スイス チューリッヒに拠点を置く

チョコレートの名店 Teuscher

(トイシャー / 日本ではトイスチャーと表記)

の店舗が街から姿を消しました。


Teuscher と言えば、

看板商品の

シャンパントリュフが有名で、

一時期は日本のデパートでも

販売されていた

高級スイスチョコレートのお店です。

私もこのお店の

シャンパントリュフが大好き。


チューリッヒ市内には 2 店舗、

バーンホフシュトラッセと、

リマト川近くの旧市街にも

Teuscher のお店がありました。

その歴史あるお店が、

昨年 12 月に突然、姿を消しました。



結果からお話ししますと、

現在チューリッヒ市内で、

Teuscher のシャンパントリュフを

買えるのは、

系列のカフェである

Felix Café(フェリックスカフェ)

のベルビュー店と、

バーンホフシュトラッセの

2 箇所だけになっています。


ことの発端は、

Teuscher ファミリーの親族内の争い、

いわゆるお家騒動によるものだそうです。


ざっくり言うと、

Teuscher の創始者である

Dölf Teuscher 氏と、

彼から Teuscher の経営権を引き継いだ

おい(=創始者の妹の息子)の

Raphael Rubio 氏との間に

金銭トラブルが発生し、

怒った創始者の Dölf Teuscher 氏が、

おいから経営権を取り上げたと

報じられています。


このことによって、

おいは 
 Teuscher のオリジナルの

チョコレートの販売と、

店名を使用できなくなっているのだそうです。


最初にそれを知ったのは、

昨年のちょうどクリスマス前でした。

街もお店も華やかに飾られてた頃、

創業者のおいが受け継いでいた

Teuscher のお店では、 

Teuscher のチョコレートを

販売することができなくなっていて、

Madeleine と言う屋号で

Teuscher のオリジナルとは別の
 

チョコレートの販売を始めました。


その当時の私は、

クリスマス前の街の写真を撮りながら、

何度もこの 2 店舗のお店の前を

通り過ぎたり、

ショーウィンドウの中の商品を

写真に納めたりしていました。


その時に何となく昨年は、

いつもよりデコレーションが地味だなぁ…

いつもならば、

通りのお客さんからも見えるように、

窓の内側に山積みにされていた

シャンパントリュフが無かったことにも

気づいてはいました。


なんかヘンだな…

とは思ってはいたものの、

まさか別のお店になっているとは

気がつかずにいました。

だって、

あの有名な 
Teuscher が

姿を消しているなんて、

夢にも思わなかったのです。


クリスマスがいよいよ近づいてきた頃、

夫 Banana が

チューリッヒまで出るというので、

クリスマス用に

Teuscher のシャンパンチョコを

買ってきて欲しいとお願いしました。


街での買い物を終えて

帰宅した Banana はなぜか、

チョコレートの入ったバッグを

2 つ下げて帰ってきました。


開口一番、

「バーンホフシュトラッセの

Teuscher のお店が

別のチョコレート屋さんになっていて

ビックリした!」と…。


Banana にこの状況を聞かされた私は、

「そんなはずはない、

私は何度もお店の前を通ったけれど、

お店はちゃんとあったわよ…。」

と、答えたものの、

Banana の話をちゃんと聞くと、

商品のディスプレイはそっくりだけど、

お店は Madeleine と言う名前になっていて、

店内に入ってみると、

取り扱っている商品が以前とは

微妙に違っていて、

目的のシャンパントリュフが

置いていなかった。

お店の看板も外されているというのです。

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お店の方に、

ここは 
Teuscher ではなくなったのですか?

と尋ねると、

何だかお茶を濁した答えで、

シャンパントリュフはあるにはあったものの、

特徴のある山型になっているはずの

形が違っていて、

真ん丸い形をしたチョコが並んでいる…。


私に頼まれていたので、

ひとまずそこでチョコを購入。

お店を出た Banana は

バーンホフシュトラッセを歩いて

駅に戻る途中、

Felix Café の前を通りかかったそうです。

そこで、

Teuscher のオリジナルの

シャンパンチョコが並んでいるのを目にして、

そちらも買ってきてくれたのでした。


クリスマスは夫婦で、

予期せぬシャンパンチョコの食べ比べ。

Madeleine の方のシャンパンチョコを

先に食べてみると、

もちろんスイスチョコですので、

美味しいことは美味しいのですが、

Teuscher のとは、

明らかに味が違います。

シャンパン自体が違うようです。

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続いて、

Teuscher の方を食べてみると、

当たり前ではありますが、

こちらはいつもの食べ慣れた、

ものすごく美味しいオリジナルの味でした。

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後から考えてみると、

クリスマス前に何となく地味だと思った

お店のディズプレイは、

別のお店のものだったから…。

そして、

トレードマークの赤く目立つ看板が

外されていたからだったんだ〜

と、ようやく気がつきました。


12 月に自分が撮影した画像をみると、

確かに看板が無かった…。

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と、ここまでが、

クリスマス前までの驚きの光景でした。


この件をブログに綴ろうと、

新年が明けて

1 月に最新情報を仕入れるために

お店に行ってみました。

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赤い布が一部残っていて、

建物の外観は、

何だか少し無惨な姿だとさえ

思えてしまいました。


続いて、

バーンホフシュトラッセの方へ行ってみると、

さらにびっくり仰天!
 

バーンホフシュトラッセにあった

Teuscher の店舗もクリスマスの前は、

Madeleine に変わっていましたが、

1 月の時点で何と、

こちらも日本に進出していた

レダラッハ(
Läderach)に

変わっていました。

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レダラッハの勢いが、凄すぎる〜。


スイスに住んで今年で 22 年目。

人々の生活風景や街の移り変わりは

色々と目にしてきましたが、

目まぐるしく変わるチューリッヒの街で、

私にとってはこの

 
Teuscher のお店のことが、

一番驚いた出来事なのかも?

とさえ感じています。


Teuscher のレシピで作られている

チョコレートは、

チューリッヒ市内にある 
Felix Café 

2 店舗で販売中で、

現在もオリジナルの

Teuscher のシャンパンチョコを

この 2 店では

購入することができます。 

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Felix Café のオーナーで、

Teuscher の創始者である 

Dölf Teuscher 氏は、

80 代半ばのご高齢になっているそうで、

この先のチョコレート事情が

とても気がかりです。


どうか、チョコの販売が

終了してしまったりしませんようにと

願いつつ、

今のうちに食べておかねば!?

とも思ってしまい、

私も時々、

高級シャンパンチョコを

味わっています。

(2025 年 1 月末時点の情報です)

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オレンジピールのチョコレート ♪

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先日、日本へ一時帰国する友人から、

お土産の相談を受けました。


日本へは年に数回帰省する彼女。

毎回のお土産選びにはいろいろと迷うらしく、

私も似たような割合で帰国しているので、

同じように考え込む事も多く、複数の友人たちも交え、

よくお土産の話題で情報を交換し合ったりしています。


そんな友人からのある日の質問は、

スイス・チューリッヒに本店がある、

トイシャー(Teuscher) のチョコレートについて。

(日本語の表記では、トイスチャーと表記されている事もあり)

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以前から私のブログを読んでくれている友人は、

過去にこのブログで何度か綴った、

トイシャーのドン・ペリニョンを使用した人気のシャンパントリュフの話題を記憶しており、

今回はお土産をそれにしようかと迷っているところでした。


どうしようかと考えていた理由の一つは、

今回お渡しするお相手は、

アルコールOKの方なのかどうかが不明であるとの事。

お酒の好きな私のような人間であれば、

シャンパンのチョコは超ありがたいプレゼントですが、

もしもお酒はあまり・・という方には、

このお店のものに関わらず、

スイスで売られているシャンパントリュフやリキュール入りのチョコは、

かなりアルコール度も強過ぎるような気がします。


余談ではありますが、

シャンパントリュフをお土産として選ぶ場合、

トイシャーと甲乙付けがたく、私が美味しいとイチオシするのが、

シュプルングリ(Sprüngli)のシャンパントリュフです!


話を元に戻し、

お世話になっている方へのお土産だし、

少々奮発をしてトイシャーのチョコにしようかと思案中の友人に

今回私が提案したのが、

トイシャーのオレンジピールのチョコレート ♪


オレンジを半月型にして、チョコをコーティングしたものは、

トイシャーでなくとも、

チューリッヒでもいくつかのお店で見かけるのですが、

細長いピールをチョコで完全にコーティングした

オレンジピールのチョコレートは、

チューリッヒではこちらのお店でしか見かけた事がありません。

しかも、このチョコ、とっても美味しい!!

個人的には、自分はこちらのオレンジピールが好みです。

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その話を聞いた友人は、

その足ですぐにトイシャーに立ち寄り、

今回の大切な方へのお土産は、

オレンジピールのチョコに決定したのだそうです。

店内のショーケースの中に入ったバラ売りのチョコは、

グラムごと(チョコの種類によっては個数ごとの重さをグラムで)

に購入できるため、

友人も小分けで自分用にも買い求めたのだそうで、

彼女自身もとっても気に入ってくれた様子!


話を持ち出した自分も久しぶりに食べたくなり、

興味を持った別の友人とと共に数日後にトイシャーまで出かけました。


バンホフシュトラッセにある本店は、もうすっかりクリスマスの装い。

(店内の様子はすべて、お店の外からショーウィンドーのガラス越しに撮影したものです。)

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オレンジピールのチョコは、ミルクチョコとビターチョコの2種類。

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実はこれ、夫 Banana の大好物でもあります!

Banana はビターが好きで、私は通常チョコはミルクチョコ派なのですが、

このオレンジピールに関してはビターの方がマッチングがよい気がします。

あくまでも人ぞれぞれ、好みだとは思いますが・・。


ビター、ミルク、それぞれ自宅用に100グラム

(量り売りなので約100グラム)ずつ購入しました。

このブログをご覧になり、

日本へのお土産用にご利用される場合もあるかもしれませんので、

お値段についてはふせさせていただきます。


決してお安い買い物ではありませんが、

疲れた Banana の体を癒す嗜好品と考えれば、

年に何度かは奮発してもよいかな〜というおネダンです。


昨夜も食後にパクパクと立て続けにチョコを食べていた、

チョコの価格を知らない Banana ですが、

もうちょっと味わって食べて欲しいな〜(笑)


最後に再び余談ですが、

トイシャーの店内には日本語で、

「糖尿病の方でも安心してお召し上がりいただけるチョコ」

と案内されている、別のチョコも販売されていました。

日本人にも人気のこのお店、

近年では他国からの観光客に圧されつつあるイメージのスイスですが、

こんな日本語の案内を目にすると、なんとなく嬉しい気持ちになります!


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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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