スイスの街角から

スイス在住 21 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

セミロックダウン

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


我慢は続く


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「スイスの街角から」インスタグラムは こちらです★

昨夜は突然の地震発生に戸惑いましたが、

今のところは大きな余震もなく、

少し安堵しています。


とはいえ、

まだいつ何が起こるかは分からないので、

油断はできません。


とりあえず、

玄関のドア付近に置いていた

まだたたんでいない段ボール箱だけは、

万一の時にドアを塞いでしまわないよう、

位置をずらしました。


単独で一時帰国中の私ですが、

スイスで留守を守る夫 Banana とは、

毎日Line電話で顔を見ながら話をしています。

昨日は Banana も、

スイスで契約をしている日本語放送の

JSTVから流れる

NHKの地震緊急速報とその後に続くニュースを

視聴していたそうで、

一人東京にいる私を心配していたようです。


「壁に飾っている絵画は落ちていない?」

(彼のお気に入りの和版画)

と、気にかけていたので、

ピンピンしている様子の私ではなく、

そちらの方が心配だったのかも!?


ちなみに夫が気にしていたのは、

この左側の壁にかかっている版画(2020年 秋 撮影)

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東京の住まいでは、

幸いものが落ちてくるほどの揺れではなく、

大事には至りませんでした。


私の14日間の自宅待機は残すところあと5日。

もう少しのガマン。

金曜日まで大人しく家で待機したあとは、

ハメを外さない程度に出かけて、

日本の春を少しでも楽しもうと思っています。


さて、スイスはというと、

19日に連邦内閣の発表があり、

22日に予定していた新たな緩和政策は延期で、

緩和は行われないと決定されました。

変異株の流行の勢いが収まらないことと、

ワクチン接種計画の遅延が理由だそうです。


室内での集まりは22日より、

現状の5人から、

最大10人まで引き上げられるそうですが、

これだけではねぇ・・。

レストランのテラス席だけに限って再開という案も

見送られましたし、

引き続きセミロックダウンは続くということになります。


昨日までの数日、

チューリッヒ州はお天気も悪く、

寒さも舞い戻っていたようで、

Banana も落ち込み気味の様子でした。


かねてから緩和第2弾が実現すれば、

屋内プールの営業も再開して欲しい、

私の留守中、

家でずっとリモートワークでは気が滅入るから、

オフィスへも、できれば週1でも良いから通いたい

と願っていた彼には、

かなりショックな今回の緩和見送りです。


考えてみると Banana は、

都内のマンションを2019年夏に購入後、

その年の年末から翌年(2020年)の新年までを

日本でのんびりと過ごした後、

一度も東京の自宅に戻れていません。


コロナの状況があやしくなりかけた

昨年の2月に短期の東京出張で

スイスから日本へは戻りましたが、

その際は自宅へは立ち寄れず、

(同僚達と一緒に都内のホテルに宿泊)

それが最後の日本訪問でした。


現金一括で高い買い物をして、

日本に税金(固定資産税)も支払っていますが、

現在、外国人の日本への入国は制限され、

日本居住者か、または特例を除いて日本に入れませんから、

英国人の夫がどんなに日本に行きたくても、

入国することは叶いません。


そんな中、私一人だけ何度も帰国できるのは

心苦しい思いもありますが、

私は日本国籍を所有する日本人ですので、

キツいようですが、

こればかりは、もうしばらく辛抱してもらうしかない。


今年のお正月が明けた頃には、

来年のお正月(今年のお正月〜来年の年始)には、

「年内にはワクチンも接種できて、

クリスマス前にはきっと一緒に日本に戻れるよね。」

と話していましたが、

現状ではワクチン接種の順番の目処は全く立たず、

今年の年末も無理ではないかとも、

話をするようになりました。


Banana の場合、

家族もスイスではなく英国にいますので、

英国の家族と会えない、

お互いに行き来もできないことも重なって、

ダブルパンチです。


どうすれば、元気を出してもらえのか?

私もスイスで彼のそばにいて、

一緒に過ごすことが一番なのでしょうが、

そうすると今度は、

私のストレスもマックスになってしまい、

きっと心身のバランスを崩してしまうと思います。


夫には申し訳ないけれど、

日本に戻ることはやめられない。

国際結婚は昨年で20周年を迎えましたが、

今更ながら、バランスが難しい。


まだあと1ヶ月近く、

Banana には一人で過ごすスイスで

不自由をかけますが、

なんとか元気を出してもらえる方法を

見つけ出したいと思います。


さて、今日は久しぶりに読んだ

数日前のスイス国内ニュースにびっくり。

現在スイスのスーパーや公共交通利用の際は、

マスク着用が義務付けられていますが、

『コロナ反乱軍』と名乗るグループの一員として、

ソーシャルメディアで活動しているある男性が、

ルツェルンでスーパーMIGROSへマスクを着けずに

入店しようとしたのだそうです。


店の警備員からマスクを着用するように

警告され、それにも関わらず、

拒否したため、警察も出動する騒ぎとなりました。


結果、この先の5年間、

この男性はスイス全土の MIGROS(全店舗)への

出入りが禁止となったそうです。


更には、同系列の、

SportXX と Micasa でも、

同男性は出入り禁止とされたのだとか。

男性は警察が到着後も、

マスク着用を拒否し続けていたそうです。


スイスでは成人の場合、

マスクを着用できない特別な理由のある、

診断書を持っている人だけが、

マスクを着用しなくてもよいとされています。


このコロナ禍の中、

みんなが制限された生活を

我慢しながら送っているというのに、

『コロナ反乱軍』 って・・。

人間ではないウイルスに反乱してみたところで、

どうなると言うのか。


いろんなことに我慢できなかった彼は、

スイスでMIGROSへも行けなくなるなんて。

どんな理由でアンチマスク派なのかも、

私には全く理解できません。


このご時世に心おだやかに生きていくためには、

色々と我慢が強いられることもあるし、

時には、自分の心も曲げなければ・・

と感じてしまった、

久々にビックリなニュースでした。

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現在ロックダウン中 スイスの人々の行動


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今週より、セミロックダウン中のスイスです。

感染力の高い変異種のコロナウイルスによる

新たな感染者の急増を懸念し、

人と人との接触を大幅に減らすことが目的の措置

とのことですが、

昨日のブログ記事にも登場した我が家の隣人のように、

あまり気に留めていない人が存在することは否めません。


1月19日午前時点で、

スイスの新規感染者数は2,249 人と、

数字だけみると一時期よりは減ってはいますが、

変異種のコロナウイルスがスイスで蔓延するピークは

4月〜5月頃というニュースの報道もありますので、

一寸たりとも気を緩めることはできません。

【スイスの人口は870万人】


そんなセミロックダウン中のスイスでは、

食品や生活をする上での必需品、

(=エッセンシャルな商品)

を販売するお店以外は営業停止中です。


で、その結果、

どういう状態になっているかというと、

また人々は国境を超え、

フランスへ買い物に出かける人が

増えているのだそうです。


'Swiss crush': Shoppers from Switzerland head to
France after stores close(The Local)


国境近くに住む多くの住民は、

スイスで買い物をするよりも価格が安いため、

近隣諸国で買い物をすることがよくあります。  


国境付近に住んでいなくても、

国またぎで買い物に出かけることは、

コロナ以前から、あるあるの日常風景でした。


しかし今、スイスの人々は、

お金を節約するためだけでなく、

必然的にフランスで買い物をしていると、

スイス フランス語圏の新聞、

Tribune de Genève (TDG) が伝えています。


同紙の取材によると、

ジュネーブから約11キロ離れた場所にある

ショッピングセンターで買い物中の女性に

インタビューを試みたところ、


「スノーシューズを探しています。

普段はスイスで買い物をしていましたが、

今は仕方がありません。」


と、語ったとのこと。


"オンラインショッピングでじゃ、ダメなの〜?"  

と、ツッコミたくなりますが、  

顧客側からすると、  

履いてみないと実際のサイズが・・とか、  

そんなところなのでしょうか?


フランスの小売業者は、

新しく決められた夜間外出禁止令に従って、

午後6時に営業を終了する必要があるにも関わらず、

週末には更に多くのスイスからの

国境越えの顧客を期待している

と述べているそうです。


ある小売業者は、


「週末にはスイスのお客で、

店の中が押しつぶされると予想している」


とも語っているそうです。


もちろん、スイスに住む人達、

みんながみんな無関心なわけでも、

我慢していないわけでも無いけれど、

あーあ。

一体何のためのセミロックダウンなのだろう・・

と思ってしまいます。


ちなみにフランスは現在、EU域外の人々に、

入国時にコロナウイルス検査にて、

「陰性」であることをの提示を義務付けていますが、

スイスはシェンゲン圏の加盟国であるため、

この義務から除外されています。


エッセンシャルな商品として、

営業可能なお店のリストに入っているものの中には、

香水、化粧品、台所用品、食器、封筒、観葉植物や花、

写真機材、園芸工具などのアイテムも、

政府によって必需品として分類されています。  

しかし一方、

電球や電子機器はそうではありません。


ある友人のお宅では、

旦那様がセミロックダウン前に、

急いで電球をまとめ買いされたそうです。


実際にはこれらのエッセンシャルな商品リストについて、

スイスの人々は、不思議だと声をあげています。


確かに私の周りにおいて、

ここ最近の天候の中での日々の生活では、

香水よりもスノーシューズの方がずっと

エッセンシャルでした。


スイス連邦政府は、

コロナ対策で、学校閉鎖も検討中です。


夫の同僚達はオンラインで口々に、

「Groundhog Day」(邦題:恋はデジャブ)

という映画のタイトルを口にしているのだとか。

1993年に製作された、

ビル・マーレイ主演のアメリカ映画だそうですが、

超常現象によって閉じた時間の中に取り残され、

田舎町の退屈な祭事の日を際限なく

繰り返すことになった男性が、

己の高慢で自己中心的な性格を改め

恋を成就させるまでを描くストーリーなのだそう。

(Wikipdeiaより)


『閉じた時間の中に取り残され、

田舎町の退屈な日を繰り返すことになった』

という部分を自分達に当てはめているようです。


まだまだ続くよ、

スイスのロックダウン各所への影響と我慢の時間。

我慢強い日本人は、退屈で同じ1日を、明日も頑張ります。

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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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