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2021年のお正月、今年は初めて、
お節料理作りにチャレンジしました。
昨年までお節料理は、
予約注文するか、食べないかのどちらかで、
お恥ずかしながら今まで作るのは未体験。
過去に作ったことがあるのはお雑煮だけでした。
昨年の秋、
日本に一時帰国した際に、
料理を手抜きできるものを準備してはいたものの、
慣れないせいと、
また、器を吟味したり、
料理以外の準備でも時間がかかってしまいました。
大晦日は朝から晩まで
キッチンに立っていたにも関わらず
全ての作業は終了できず、
結局、お雑煮は元旦の朝に仕込み。
やはり、たった1日でなんとかしようと
考えていたのが甘かった。
「お腹が空いた〜」と、
何度もリビングで絶叫する夫に、
「あともう少しだから、待っててぇー」
と声をかけ、
最終的に出来上がったのは元旦のお昼すぎ。(汗)


本格的なお節作りは、
みなさん12月29日頃から取り掛かって
いらっしゃる方々が多いようですが、
実際にやってみると、
ようやく納得ができました。
エラく手こずってしまいましたが、
なんとか完成。


私は生まれ育ちが福岡なので、
お正月の料理には、
がめ煮(筑前煮)も欠かせません。
夫婦二人暮らしなのに、
お鍋いっぱいにがめ煮を作ってしまいました(苦笑)

子供の頃、今は亡き母が、
お正月には毎年がめ煮を大鍋に作って、
数日かけていただいていたので、
その印象が頭から離れないのだと思います。
私の実家は当時、福岡のとある町で、
手芸用品の店を営んでいました。
今思えば、
母は父と数人雇っていた店員さん達と一緒に
大晦日の夕刻まで働いて、
体もクタクタだったはずなのに、
お正月の朝起きてみると、
お雑煮もお節も、
そしてがめ煮も全て出来上がっていました。
今になって、すごいなぁと思います。
その時にそのことが分かっていれば、
お母さん、毎年ありがとうと言えただろうし、
朝少し早く起きて手伝うことも出来ただろうに。
後悔の残る思い出です。
さて、料理が出来上がってみると、
お節の盛り付けにも、
色合いや形の組み合わせなど考えると少し手こずり、
ここでも時間を費やす・・。
がめ煮の材料は、
チューリッヒまで出れば日本食材店があるので
筍とれんこんの水煮、こんにゃくなど、
ほとんどが揃います。
鶏肉、にんじんや椎茸などの野菜は、
一般のスーパーで購入できます。
本当はがめ煮に入れたかったけれど、
叶わなかったのが、里芋。
日本の里芋はスイスには売っていません。
少し大きめのタロ芋はアジアスーパーなどで
手に入ることもあります。
また、
日本食材店で冷凍のものが買えることもありますが、
なんといってもこのコロナ禍。
年末にわざわざチューリッヒまで
出かけられる時間も無かったし、
極力買い物は自宅の近場で短時間で済ませたいので、
今回は里芋は諦めました。
日本のお節には欠かせない紅白のかまぼこや、
私の福岡のお雑煮に入れたい小松菜も、
スイスでは手に入りません。
蒲鉾はオランダの北海水産さんや、
チューリッヒの日本食材店にて、
冷凍品ならば、
手に入ることもあるとは思いますが、
一般的ではありません。
柚子はデパートの食料品売り場などで
販売されていることもあるそうですが、
こちらも一般のスーパーでは
見かけたことがありません。
スイスで手に入る限られた食材を使用して、
工夫しながらスイス在住の日本人主婦達は、
毎年素晴らしいお節を作られている方々が
たくさんいます。
私のは時間だけかかった手抜きお節ではありますが、
夫 Banana も気に入ってくれました。
特にがめ煮が好みなのだそうで、
"美味しい、美味しい" と、
たくさん食べてくれました。
日本の伝統的なお節料理については、
Banana も過去に何度も食していますが、
こちらはそれほどお気に入りでもなさそうです。
まあ確かに、
縁起物で特別な食材を使用して、
独特の味わいのあるお正月料理なので、
普段彼がイメージしている日本食とは、
少し異なるのでしょう。
お雑煮に小松菜は無かったけれど、
にんじんでうさぎの型抜きをして、
重箱の絵柄とお揃いにしてみました。

牛の首に巻き付けられているのが、
牛乳石鹸の赤箱のおみくじ。

夫は中吉、私は末吉でした。
中身に書かれていた内容はナイショ。
お正月の飾り付けもして、
部屋も新年らしくなりました。
中川政七商店さんの掛け軸と木製の鏡餅が、
やはりとても映えます。
思い切って日本で購入してきて良かった。

日本酒はお正月用に金粉入り。
日本から大切に持ち帰ってきました。

Banana が亡き義母(Bananaの母)から
受け継いだ銀の燭台は、
クリスマスの赤から、ろうそくの色を変えて、
そのままお正月まで残しました。
お節料理やお正月のお作法は、
知らないことも多く、
もしかしたら、
正しくない部分もあったのかもしれませんが、
ひとまず今年の我が家は和洋折衷ということで、
自分の中ではこれで満足。
来年また作る状況であれば、
事前にきちんと勉強しようと思っています。
2021年の元旦は、夫と共に自宅で、
静かで温かなお正月を迎えることができました。























