スイスの街角から

スイス在住 23 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

スイス/海外でのトラブル

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


天国と地獄を体験!? 無事に戻りました。


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昨日、7日間のギリシャ・サントリーニ島での休日から

スイスに無事に戻りました。


実は今回のギリシャの "島" での休暇ではいろんな意味で、

おそらく一生に一度、経験するかどうかの体験をしてきました。


トリップアドバイザーのランキング(2013)でも

世界で最も美しい島の5位にランクインされ、

水平線の彼方に沈む夕陽が美しい事でもとても有名なサントリーニ島。

噂通り・・というよりも、

噂以上、信じられないくらいに美しい景色と、

白い建物が並ぶ美しい町並みに魅了され、

ラグジュアリーなホテルに宿泊し、

夢のような休日を過ごしていたのですが、

滞在最終日の8月13日お昼前に、

島全体が突然の大停電に見舞われました。


停電の理由は、島の発電所で爆発事故が起こり、

サントリーニ島とその周辺の諸島の命の綱とも言える

メインの発電機2機が破壊。

それにより島の電力がすべてダウンすると言う、

最悪の自体が24時間以上続きました。


サントリーニ島は大昔に噴火した火山で形成され、

カルデラが見渡せる自然いっぱいの島である事は


以前の記事でも少し述べましたが、


島の町並みはその火山で出来た岩、断崖絶壁の上に広がっており、


ホテルで使用する水を供給するのもポンブで汲み上げているため、


電気が止まると、当然水もストップします。



「水と電気」この2つのライフラインが滞在中の最終日に

前日から翌日の出発の朝までの十数時間すべて断絶されるという、

かつて経験をした事のない体験をしてしまった私たち・・。


天国のような高級リゾートホテルでのステイが一変し、

地獄ともなりえた
かのように思われた最終日。


しかし幸運にも、

私たち夫婦は停電した日の翌日の朝には

スイスへ向けて飛び立つ予定でしたし、

停電した当日も、私たちが宿泊したホテルのスタッフの対応は完璧で、

普段通りの笑顔で迅速なサービス、

食事や飲み物の提供が電気を使用するものが提供いただけなかかった以外は

いつも通り。


明るい昼間は、

いつものように昼間プールサイドでくつろいでいる部分には、

水が出ない・流れない事を除き、

大きな不便を感じる事もなく過ごせたのですが、

発電所での爆発事故という

島の彼らも今までに体験をした事のない理由での大停電は

最初の予想以上に深刻で、

もしも私たちの滞在中の中日にこの事故が発生していたら・・

と、想像するだけで恐ろしい状況となりました。


結局停電した日の昼前から、私たちがチェックアウトをするまで、

一切の電気と水は使用できず、

手を洗ったり顔を洗ったりする水は、ホテルのスタッフがいち早く、

一晩では充分すぎる程のペットボトルを用意して部屋へ届けてくれたため、

なんとか乗り切る事が出来ました。

シャワーはスイスに戻る事(=飛行機が飛びさえすれば)

1日くらいはなんとか我慢。


そんな状況中で、一番困ったのはトイレを流すための水です。


(幸い、夜間の1時間ほど、宿泊した部屋の中の水道から

水がちょろちょろと流れた瞬間があり、

その間だけはトイレのタンクも作動し水も普通に流せ、

化粧を落として顔を洗い、

歯を磨く程度の水がほんのわずか使用できたため、ラッキーでした。)


翌日に飛ぶはずのチューリッヒ=サントリーニ島 間の

週に2便だけのエーデルワイス航空の飛行機が、

ともかく無事に運行してくれる事だけを祈った夜。


結果、島の首都であるフィラの町(空港のある地域)は、

停電した当日の夜(火曜日)のうちに電力が復旧。


私たちをはじめ、

サントリーニ島を訪れる多くの観光客がステイしていた

島の第2の中心であるイアの町のエリアは、

破壊されたメインの発電機2台を

別の場所から翌日船で搬送されてくるのを待ってからの復旧作業との事で、

私たちが発った日の夕方くらいには復旧予定との事でしたが、

日本やスイスならばともかく、

その後電気は復旧されたのかは、どうだか不明・・。


[追記: その後、スイスへ帰国した後にニュースを追ってみたところ、

水曜日に船で到着予定であったはずの2台の発電機は、

翌日の木曜日に到着予定に延期になっており、

15日・木曜日の時点で、

島の電力のうちの4分の1は、まだ停電の状態が続いていたとの事。]



私たちとは入れ違いにその日にサントリーニ島入りした人たちは、

電気も水も無い状態の掃除も不十分なホテルにチェックイン

出来たのかどうかも分かりません。


もしも自分たちの旅の予定が1週間遅れの予定であったならば・・。

すなわち、私たちがスイスへ飛ぶ便は、

スイスからサントリーニ島へと飛んで来た便(=行きに利用した便)

のスイスへの折り返しの便なので、

その日にその便で島へ到着していたら・・ と想像するだけで、

ゾッとしてしまうのですが、

幸運な事に最悪の自体は免れる事が出来ました。


こうやって最悪ともなりかねなかった難を逃れ、

無事にスイスの自宅に帰宅できたから言える事なのですが、

休暇の最終日は、

違った意味でとてもロマンティックな雰囲気の夜でした。


完全に電気がストップした日は、夜の島の灯り(おそらく自家発電)が

ところどころにぽつぽつと見えるだけ。

ホテル内はキャンドルが灯され幻想的に輝き、

まるで日本の温泉にもある、ランプの宿のようでした。


明るい月に照らされた漆黒の海は美しく、

そして、

真っ暗な空にはこぼれんばかりの満点の星。

私はこの日、産まれて初めて流れ星を肉眼で目にしました。


電気が灯っている通常は、町のあちこちで音楽が流れ、

人々の話し声で活気ある島ですが、

この日ばかりは夜に活動しているらしい野鳥たちの鳴き声も聞こえ、

不安な気持ちと不便さとは裏腹に、

おそらくこんな事態になっていなければ体験出来なかった

ギリシャの自然に囲まれた美しい夜をどこかで楽しんでいる自分がいました。



もちろんこれは、一夜限りであったからこそそう思える事で、

これが二晩続いていたら、もっと深刻な状況であったと思います。


最後の最後に予期せぬアクシデントがあった事は確かですが、

でもこれは、島の人たちでさえ初めて体験する状況であったのだそうで、

サントリーニ島にだけ限った事ではなく、

世界中のどの島にでもあり得る事なのだろうと思います。


普段何気に、当たり前に使用している

「水と電気」のありがたさをあらためて実感し、

そして、

いろいろな事を考えさせられた今回の旅・・。


最後の晩のこんなちょっとしたアクシデントも経験はしたものの、

それでもまた訪れてみたいと思う美しい島の様子は、

この後の記事にて、詳しく更新する予定です。



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チューリッヒトンネル内で火災発生、交通網に大影響!


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(通勤ラッシュの時間帯に発生したトラブルで大混雑のヴィンタートゥール駅、7月17日夕刻。

写真は TagesAnzeiger   より)




昨日(17日)の午後、

チューリッヒ シュタッデルホフェン(Stadelhofen)

ヘルミコン(Hermikon)間の

山岳トンネル(
Zurichbergunnel)内にて火災が発生。


通勤ラッシュで込み合う時間帯のチューリッヒ周辺の


SBB
ネットワークのダイヤは完全に乱れ、

多くの通勤客と家路を急ぐ利用客の
遅れにつながりました。



かくいうこの私も、

昨日はチューリッヒから自宅への家路を急いでいた人間の一人で、

ラッシュで大混雑のチューリッヒ中央駅で足止めをくらってしまいました。


幸いな事にこの火災による死者や大きなけが人などは

発表されてはいないようですが、

チューリッヒ山岳トンネル内にて何らかの理由によりケーブルに発火し、

火災が発生したとの事。


142145-Tunnel
Stadelhofen-

Hermikon
間の

電車に大きな影響






トンネル付近には消防車が配備され、

新聞各紙が掲載した目撃者のレポートによれば、

トンネル付近から煙が発生した瞬間を目撃した人もいるのだそう。

チューリッヒ主要駅(Zurich HB / Stadelhofen)、

ヴィンタートゥール(Winterthur)、エフレティコン(Effretikon)、

ケンプタール(Kempttal)などの路線は

このアクシデントによる大きな影響を受け、

私が利用する近郊列車(S-バーン)のS7、

また、S8、S12 などの電車を中心に影響を受け、

電車が運行をストップしたり、大幅な遅延などが発生しました。


この日の私は、

お昼にお料理教室でお菓子のレッスンを受けた後、

友人たちと午後のお茶を楽しみ、

電車が込み合う通勤ラッシュの前にいつものように帰宅の途へ・・。

となるはずであったのですが、

夕方5時少し前にチューリッヒ中央駅に到着すると、

利用する近郊電車のSバーンのホームへと降りる付近では

何やら緊急事態を予想させるアナウンスが流れ、

電車のスケジュールを表すスクリーンの前には人だかりが出来ていました。


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通常はホームにもその付近にも駅員はいないスイスの駅で、

この日は駅の係員と思われるスタッフが乗客客たちに囲まれ

説明をしている様子は、

ただごとならない事が発生している証拠です。


この日、夫 Banana は1泊でオーストリアへ出張中で不在。

どうしても電車で帰らねばならない私も、

思いきって係員に状況を英語で尋ねてみると、

テクニカルプロブレム

(↑ その場では彼は、トンネル内の火災とは口にしませんでした)

でチューリッヒ近郊の全ダイヤが乱れているとの事。

自分の目的地の駅名を伝えると、

該当のS-7も遅延しており、20分遅れで到着予定なので、

この場で待機するようにとの指示。


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その場にいる人たちの状況はみんな同じ。

仕方がないので待っていると、5分程したところでアナウンス。

ドイツ語でのアナウンスを聞き漏らすまいと必死で耳を傾けた

その内容は、

先ほど係員が20分後にやってくると教えてくれた、

私が乗車する予定の電車は

「キャンセルされた」 
とのアナウンス。


利用する近郊列車の急行のS-バーンは30分に1本。

最初は、ここは "スイス" だし、

ダイヤはそのうち復旧し電車はいつかはやってくるであろう

と安易に受け止めていた私もこのあたりから少々不安に・・。


次の電車が来るのを待つしかない状況ではあるものの、

おそらく次の電車も遅延してくるはずだし、


「もしもまたその電車も運休なんて事になってしまったら

どうしよう??」



と思ったところで

もう一度スケジュールのスクリーンを確認してみると、

いつも利用する急行とは別の方面からやってくる、

各駅停車の電車が4~5分遅れで到着が見込まれている・・。


「この電車に乗るしかない!」


と決意し、

電車の運休続きでごった返すホームへ降り、

ものすごい人だかりとなっているS-バーンのホームで

なんとか待機場所を確保し、

数分遅れで到着した各駅停車に乗車。



こちらはホームで状況を説明する係員。

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こちらの写真は AagesAnzeiger より。

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東京ならば日常の通勤ラッシュ時通常の風景ですが、

スイスの電車でこんなすし詰め状態になるのは珍しい事です!


不幸中の幸いにも私の場合は、

火災が発生したトンネルのある別方向からやって来た

各駅停車の電車を利用できたため、

実際には40分程の遅れで無事に帰宅できましたが、

利用する路線によっては2時間以上、

駅で足止めされた乗客もいたのだそう。


スイスで乗客にこんなにも大きな影響の出る電車のトラブルは

極めて珍しい事ですが、

またまた夫の不在中に起きたアクシデント。


今回は深夜の事でもなかったし、

時間的にはさほどの影響はなく帰宅できたものの、

チューリッヒ駅で待機している間は

昨年の駅での悪夢のような記憶が甦り、

(その際のブログ記事はこちら 

ショック、悪夢のような土曜の夜 1.~3.



精神的にはかなりグッタリ・・。


トンネル内での火災の原因となったケーブルは、

修復工事にしばしの時間がかかるそうですが、

まずはこの火災が、

『トンネル内での大惨事・・。』

なんて大事故にはつながらなかった事にホッとした夜でした。



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請求書が遂に届いた!


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このブログを定期的にご購読下さっているみなさまには

ご記憶にもまだ新しいであろう、

チューリッヒ駅にて発生してしまった私の失敗の体験談として

先日まで綴っておりました一連の件。


月日が経つのは本当に早いもので、

あれから既に1ヶ月以上が経過しました。


あの時の出来事をご存知でいらっしゃらない方、

また、

記事をご覧でないみなさまのために念のため追記いたしますと、

その際のブログ記事は ↓ こちらです。



スイスの鍵は、こうして開けられた!



鍵屋さんはその後、約束通り2週間程で壊した鍵の型を作り直し、

その取り付け工事に戻ってきました。


以前にも記しましたがスイスの場合、

こういうケースではその場で工事料金をお支払いする事は無く、

後日請求書が郵送で送られて来るのが普通です。


その際の請求書が数日前に遂に届きました。

請求された合計金額は、


698フラン(約74,000 円)



ちまたのウワサでは大体、800フラン くらいが相場であろうと

いろんな人から耳にしていたし、

鍵の業者さんは問題発生の当日、


「特殊な鍵で、なかなか開けるのが難しい・・。」


と言いながらのドリルでの工事でもあったので、

もしかしたら、1000フラン以上かかってしまうかも?

と、一応覚悟はしていた事もあり、

請求された金額は決して安い額ではないものの、

人間の感覚とはフシギなもので、

意外と安かったかな?

とも感じてしまったり・・。(苦笑)


知人たちからのアドバイスによると、

このような状況のスイスの鍵の工事の場合、

もしかすると、

保険でカバーされるかもしれない? との情報もあり、

適用出来ればそれはそれで儲けものであると考え、

あまり期待はし過ぎず、

一応その手続きだけはしてみようと話し合っており、

ダメもと程度で特に大きな期待はしてはいないのですが、

とりあえずは、



「これで本当に全てが終わったのだ・・。」


と思えば、

心がスッキリしたというのが正直な気持ち。


心の奥底で何となく尾を引きつつ、

試験の結果待ちのような心境であった私の今回の人生の勉強も、

最終的に "お勉強代" を支払い、今ようやく終わりを告げました。



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(記事は予約投稿です。

コメントのお返事に関しましては、遅くなってしまう事、

またはお返事をお返し出来ない場合がございます事をご了承下さい。)

サプライズ サプライズ ♪


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先日我が身に引き起こったアクシデント、

私にとってはスイスでの海外生活においての最大のピンチであった日の

失敗ストーリーをお伝えして参りましたが、

その件に関しましては番外編も含め、これが本当に最後の記事です。


「最後です・・。」


と、自信を持って告げた理由は、

自分の心の中でようやく整理ができ、決着がついたからで、

その理由は2つ・・。


一つ目は、土曜日の午後の事。

行きつけのヘアーサロンへ行くついでに、

自身のショッピングへチューリッヒの町へ出かけていた

夫 Banana が帰宅すると同時に、


「はい、これ。早く元気になってね~。」


と、(日本語で)私に手渡した Apple Store のバッグ。


ブログ更新を中心に使用しているMACもまだ順調に動いているし、

携帯電話は昨年末に i Phone 5 に無事に切り替えも終え、

それらを毎日愛用している私は、中身には全く想像もつかず・・。

Apple で一体何を買ってきてくれたのだろう!? 

と思い、

バッグの中身を見てビックリ!!


そこには 『iPad mini』 が、

私の大好きなピンクのカバーと一緒に入っており、  

それはあの一件以来、いま一つ元気に欠ける私への

思いがけないサプライズプレゼントであったのです。


体調はすっかり回復しているものの、

どうやらいつもの私の本来の本調子ではないと

ずっとその様子を気に留めて眺めていたらしい 夫 Banana。


MAC と i Phone で充分に満足していた私は、

i Pad がどうしても欲しいとは、

口に出した事は一度もなかったはずなのですが、

どうやら、


「手に入れられるものならば、手に入れたい・・。」


と思っていた私の気持ちをお見通しであったようです。


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このブログを長きに渡りご愛読下さっているみなさまは既にご存知の通り、

私は野球観戦が大好きで、

故郷である福岡の、

福岡ソフトバンクホークスの大ファン!


スイスに住んでいながらも、

野球中継の有料動画サイトを毎シーズン契約し、

時間が可能な限りネットライブ中継を観ながら

今でもホークスを応援しています。


PCから自宅のテレビに繋げて、

まるでテレビ中継のように大画面で観たりする事も、

技術的には可能なようなのですが、

いつも動きやすい状態で家事をしながら視聴しているため、

小さな i Phone の画面で観ていたのですが、

Banana いわく、


「i Pad の方が観やすいでしょ~!」


との事。


まあ、それはそうなのですが、そんな心遣いに

我が夫ながら、

何と優しいのだろうと、大感激の土曜日。


これを機に、

いつまでもクヨクヨしてちゃダメ!

失敗は誰にでもある、元気出さなきゃ・・。


と、

"自信喪失" という、

心の中のモヤモヤしたものをリセットして、再スタートを決意。


そして更に、もう1つのビッグサプライズ!

i Pad を持って帰宅した夫が手にしていたもう一つのものは、

自宅1階のポストに届いていたある手紙です・・。


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それは何と、先日貴重品入りの私のバッグを電車内で見つけ、

それを預かり私の手元に無事に戻してくれた女性から届いた

カードでした。


驚いて内容を目にしてみると、

手書きで私がお渡しした謝礼へのお礼の言葉が丁寧に述べられており、

その内容とは、


謝礼の金額が高額であった事へのお礼と、

自分(彼女)がたまたまあの電車に乗り合わせ、

私を助ける事ができてよかったという事。

あのお金は予定していて得たものではなく、

彼女にとっても、思いがけない臨時に入ったものであったので、

普段の日常生活にではなく、何か特別な事に費やしたかった。

それで、

彼女の仕事の研究に必要なドキュメントを製作するための材料と、

彼女のお嬢様へ、英語の本をご購入された・・。

本当にありがとう。お元気で・・。


と綴られていました。


スイス人が日本人に勝るとも劣らず真面目であり、

礼儀正しい事は知ってはいるし、

スイスでは手紙のやり取りが盛んである事は心得てはいるものの、

まさか自宅にまでお便りを下さるなんて、本当にびっくり・・。

彼女は印象通りの真面目で、本当に素敵なスイス人女性でした。


私がお渡ししたものはあくまでも感謝の意味をこめた謝礼で、

それをどのように使用しようが彼女の自由であるのに、

こうしてきちんとお手紙で伝えて下さった事で、

日常生活のスーパーの買い物で何気に消えたのではなく、

意味のあるものへ使用して下さった事を知り、

私も心の中が、ジーンとしてしまいました。


彼女の1通のお便りのおかげで、

私の心も、これでスッキリと吹っ切れました。


チューリッヒ駅で出会った親切な女性警官にしろ、

バッグを拾って連絡をくれたこの女性にしろ、

あの件がなければ知る事のなかった親切なスイスの人たち。


助けてくれた友人たちの事も、

その後にそれぞれ感謝の気持ちを伝えた上で後からよく考えてみると、

もしもあれが逆の立場であったら・・。

と思うと、

一人きりで路頭に迷われるより、

私に出来る事があれば、是非すぐに声をかけて欲しいし、

何か役に立てるのならば、役立ちたい・・。

なので、あれはあれでよかったんだ。

いつか私と同じようにトラブルを抱えて困っている友人がいたら、

今度は私が力になればイイんだ!

と、思えるようになりました。


そして更には、夫の優しさと大切さを再認識できた出来事。


高いと感じた人生の勉強への授業料は、

実は決して無駄ではなかったのかも・・。

最後は私の心の中に、

お金では決して買えない、とても大切な事を教えてくれた

スイス10年目の出来事でした。


今回の私の長い体験談におつきあい下さったみなさま、

ありがとうございました。


次回からは元気に、

通常の「スイスの街角から」の記事に戻ります。



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トラウマ


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理由はなぜか? そして、バッグが手元に戻ってきた!


からの関連記事(番外編)です。


本日は前回までに記した体験談にまつわる

Apfel のほぼ独り言ですので、

ご興味のない方はここでスルーして下さいますようお願い致します。



それではここから先が、本日の記事です。


自らの不注意であったとはいえ、

ショックな出来事が発生した日から、早1週間が経過しました。

「現在の心情」は今も尚、複雑です。


トラブル発生後の先週末にはゆっくりと休み、

体の元気は取り戻して、元の自分に戻ったつもりでいたものの、

心の中に残る精神的ショックは、

自分が想像していた以上に大きなものであったようです。


あの件があって以来、外出するのが怖くなり、

なんとなく引きこもったままで、

私にとっての事件以来、全く外出出来ない日が4日間続きました。


3日目には、このまま引きこもったままでは

社会への復帰が難しくなってしまいそうな気がして、

何とか近くのミニスーパーくらいには

買い物に出かけようと思ってはみたものの、

外に出ようとすると怖くなり、結局外出はできませんでした。


無くしたバッグを、

拾ってくれた親切なスイス人女性の元から引き取り、

すべてが元通りに戻ったはずなのに、

その後も心の中がざわめいていた理由はいくつもあり、

その中のひとつは、

スイスに10年近くも住んでいるというのに、

結局は自分は人の力を借りなければ、

一人ではトラブルの解決が出来なかったという事実に落ち込み、

スイスにやって来た9年前と、

自分の状況は何も変わってはいないのだ・・。

とも思ってしまい、

情けなくもあり、悔しくもあり、

スイスでの生活で、

外国人の主婦として生活をしている自分が、

夫の力無しでは

いかに "無力" であるかを思い知らされた出来事でした。


トラブルの起きた日から数えて4日目は、

前々から友人たちと約束をしていた事もあり、

気持ちを奮い立たせて外に出ました。

何も変わらない、いつもの自宅最寄り駅までの道のり。


自分はもう大丈夫・・。


と、思いつつも、

チューリッヒの町まで出かけるために乗車する電車(S バーン)

がいざ近づいて来ると、何だかそれに乗るのが怖い。


電車の中で、

問題など起こるはずが無い事は分かってはいるのに、

1週間前にこの電車の中で起きてしまった事がどうしても頭から離れず、

乗車中は何となく、

胸のあたりに言いようのない重さを感じていました。


チューリッヒ中央駅が近づいて来た際に、

いつもよりも早めに降りる準備をして、

いざ、下車しようとすると、

後ろを振り返って座席には何も忘れてはいない事を確認したというのに、

今度は何かを座席に忘れている気がして、なかなか降りられず、

何度も振り返っては確認をして、ようやく大丈夫だと思い下車。


あの日、すがるような思いで立ち寄った

駅のインフォメーションセンターを通り過ぎた時、

心臓がドキドキしてきて、


ああ、自分はまだ普通ではないんだ・・・。


と、気づかされた事に、

更にショックを覚えていました。


待ち合わせのレストランに到着し、友人たちと久しぶりに再会。

ブログに記載したこの一件をまだ読んでおらず、

数日前のトラブルについて知らなかった友人たちは、

私の顔色が青白く血の気の色が無いと指摘し、


「いつもの Apfel ではないよ、どうしたの? 」


と、心配顔・・。


自分ではもう、普通に戻ったつもりでいたのに、

やはり心の中にトラウマのように残ってしまっているようでした。


近くスイス国外に引っ越しをする事になった友人を囲み、

別の友人と共に美味しいランチをいただきながら楽しい会話をし、

次第に気分も落ち着いてきた頃、

彼女たちから、


「もう、いつも通りの Apfel に戻ったよ!」


と言葉をかけられ、ホッと一安心。


翌日も他の仲間たちと彼女の送別ランチの予定が入っており、

この日も外出。

前日よりは社会復帰に近づけた自分がいたものの、

電車に乗る事への恐怖はまだ拭えず・・・。


そしてその翌日である昨日、

この日も以前から予定していた習い事で3日連続で外出。


先生や仲間たちと楽しいレッスンの時間を過ごし、

その後、

友人たちとお茶をしながら、

この件とは全く無縁の楽しいおしゃべりをして、

ようやく元通りの自分が戻ってきたような気がしました。


しかし電車への恐怖は落ち着いてきたとはいえ、

体の底から、

いまだ沸き上がるようなこの恐怖心とは、

今度は、


"持っているバッグを引ったくられたらどうしよう?"


という、新たな恐ろしさに変貌。


先週引き起こってしまったトラブルの要因は、


"貴重品の入ったバッグを電車に置き忘れてしまった"


という、

自分の過失であったはずなのに、

道の真ん中で、自分の後ろに人の気配を感じるだけで、

自分の背後で、信号待ちをしている人がいるだけで、


「貴重品の入ったバッグを引ったくられるのではないか?」


「バッグの中の財布が、すられているのではないか?」


と、

道端で何度も立ち止まり、
余計危ないとは思いつつ

バッグの中に財布と鍵が入っているかどうかを確認しながら、

町を歩いている自分がいたり・・。


バッグを落としてその後、中身はそのまま見つかった。


終わりよければ、すべてよし。


と、

最高にラッキーな状況であった事は

頭の中では分かってはいるつもりでも、

心の底に背負った傷は、

自分が想像していたよりも、根深いものであるようです。


目の下がピクピク痙攣するのは、見えないストレスなのかも?

このトラウマが完全に癒えるまでには、

もう少し時間がかかるのかもしれませんが、

焦らず、少しのんびりと、

本来の自分自身を取り戻してゆこうと思います。



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