
昨日、7日間のギリシャ・サントリーニ島での休日から
スイスに無事に戻りました。
実は今回のギリシャの "島" での休暇ではいろんな意味で、
おそらく一生に一度、経験するかどうかの体験をしてきました。
トリップアドバイザーのランキング(2013)でも
世界で最も美しい島の5位にランクインされ、
水平線の彼方に沈む夕陽が美しい事でもとても有名なサントリーニ島。
噂通り・・というよりも、
噂以上、信じられないくらいに美しい景色と、
白い建物が並ぶ美しい町並みに魅了され、
ラグジュアリーなホテルに宿泊し、
夢のような休日を過ごしていたのですが、
滞在最終日の8月13日お昼前に、
島全体が突然の大停電に見舞われました。
停電の理由は、島の発電所で爆発事故が起こり、
サントリーニ島とその周辺の諸島の命の綱とも言える
メインの発電機2機が破壊。
それにより島の電力がすべてダウンすると言う、
最悪の自体が24時間以上続きました。
サントリーニ島は大昔に噴火した火山で形成され、
カルデラが見渡せる自然いっぱいの島である事は
以前の記事でも少し述べましたが、
島の町並みはその火山で出来た岩、断崖絶壁の上に広がっており、
ホテルで使用する水を供給するのもポンブで汲み上げているため、
電気が止まると、当然水もストップします。
「水と電気」この2つのライフラインが滞在中の最終日に
前日から翌日の出発の朝までの十数時間すべて断絶されるという、
かつて経験をした事のない体験をしてしまった私たち・・。
天国のような高級リゾートホテルでのステイが一変し、
地獄ともなりえたかのように思われた最終日。
しかし幸運にも、
私たち夫婦は停電した日の翌日の朝には
スイスへ向けて飛び立つ予定でしたし、
停電した当日も、私たちが宿泊したホテルのスタッフの対応は完璧で、
普段通りの笑顔で迅速なサービス、
食事や飲み物の提供が電気を使用するものが提供いただけなかかった以外は
いつも通り。
明るい昼間は、
いつものように昼間プールサイドでくつろいでいる部分には、
水が出ない・流れない事を除き、
大きな不便を感じる事もなく過ごせたのですが、
発電所での爆発事故という
島の彼らも今までに体験をした事のない理由での大停電は
最初の予想以上に深刻で、
もしも私たちの滞在中の中日にこの事故が発生していたら・・
と、想像するだけで恐ろしい状況となりました。
結局停電した日の昼前から、私たちがチェックアウトをするまで、
一切の電気と水は使用できず、
手を洗ったり顔を洗ったりする水は、ホテルのスタッフがいち早く、
一晩では充分すぎる程のペットボトルを用意して部屋へ届けてくれたため、
なんとか乗り切る事が出来ました。
シャワーはスイスに戻る事(=飛行機が飛びさえすれば)
1日くらいはなんとか我慢。
そんな状況中で、一番困ったのはトイレを流すための水です。
(幸い、夜間の1時間ほど、宿泊した部屋の中の水道から
水がちょろちょろと流れた瞬間があり、
その間だけはトイレのタンクも作動し水も普通に流せ、
化粧を落として顔を洗い、
歯を磨く程度の水がほんのわずか使用できたため、ラッキーでした。)
翌日に飛ぶはずのチューリッヒ=サントリーニ島 間の
週に2便だけのエーデルワイス航空の飛行機が、
ともかく無事に運行してくれる事だけを祈った夜。
結果、島の首都であるフィラの町(空港のある地域)は、
停電した当日の夜(火曜日)のうちに電力が復旧。
私たちをはじめ、
サントリーニ島を訪れる多くの観光客がステイしていた
島の第2の中心であるイアの町のエリアは、
破壊されたメインの発電機2台を
別の場所から翌日船で搬送されてくるのを待ってからの復旧作業との事で、
私たちが発った日の夕方くらいには復旧予定との事でしたが、
日本やスイスならばともかく、
その後電気は復旧されたのかは、どうだか不明・・。
[追記: その後、スイスへ帰国した後にニュースを追ってみたところ、
水曜日に船で到着予定であったはずの2台の発電機は、
翌日の木曜日に到着予定に延期になっており、
15日・木曜日の時点で、
島の電力のうちの4分の1は、まだ停電の状態が続いていたとの事。]
私たちとは入れ違いにその日にサントリーニ島入りした人たちは、
電気も水も無い状態の掃除も不十分なホテルにチェックイン
出来たのかどうかも分かりません。
もしも自分たちの旅の予定が1週間遅れの予定であったならば・・。
すなわち、私たちがスイスへ飛ぶ便は、
スイスからサントリーニ島へと飛んで来た便(=行きに利用した便)
のスイスへの折り返しの便なので、
その日にその便で島へ到着していたら・・ と想像するだけで、
ゾッとしてしまうのですが、
幸運な事に最悪の自体は免れる事が出来ました。
こうやって最悪ともなりかねなかった難を逃れ、
無事にスイスの自宅に帰宅できたから言える事なのですが、
休暇の最終日は、
違った意味でとてもロマンティックな雰囲気の夜でした。
完全に電気がストップした日は、夜の島の灯り(おそらく自家発電)が
ところどころにぽつぽつと見えるだけ。
ホテル内はキャンドルが灯され幻想的に輝き、
まるで日本の温泉にもある、ランプの宿のようでした。
明るい月に照らされた漆黒の海は美しく、
そして、
真っ暗な空にはこぼれんばかりの満点の星。
私はこの日、産まれて初めて流れ星を肉眼で目にしました。
電気が灯っている通常は、町のあちこちで音楽が流れ、
人々の話し声で活気ある島ですが、
この日ばかりは夜に活動しているらしい野鳥たちの鳴き声も聞こえ、
不安な気持ちと不便さとは裏腹に、
おそらくこんな事態になっていなければ体験出来なかった
ギリシャの自然に囲まれた美しい夜をどこかで楽しんでいる自分がいました。
もちろんこれは、一夜限りであったからこそそう思える事で、
これが二晩続いていたら、もっと深刻な状況であったと思います。
最後の最後に予期せぬアクシデントがあった事は確かですが、
でもこれは、島の人たちでさえ初めて体験する状況であったのだそうで、
サントリーニ島にだけ限った事ではなく、
世界中のどの島にでもあり得る事なのだろうと思います。
普段何気に、当たり前に使用している
「水と電気」のありがたさをあらためて実感し、
そして、
いろいろな事を考えさせられた今回の旅・・。
最後の晩のこんなちょっとしたアクシデントも経験はしたものの、
それでもまた訪れてみたいと思う美しい島の様子は、
この後の記事にて、詳しく更新する予定です。
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