スイスの街角から

スイス在住 21 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

スイス/海外でのトラブル

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


意外な緊急事態

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今日(スイス時間10日)も暖かく、

良いお天気のチューリッヒ地方でした。

今週は気温も20℃近くまで上がる日もあり、

しばらくはお天気が続きそうなので、

湖畔の自宅近くの七部咲きのマグノリアも、

五部咲きの桜も、一気に満開となりそうです。

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先週の週末も良いお天気でした。

土曜日は久しぶりにカーフェリーを利用して、

夫 Banana と共に、

チューリッヒ湖の対岸まで渡り、

散策をしました。

桜が満開!(2018年4月8日)


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この日は車ごと乗船せず、

車はその街に駐車して、人間だけで乗船しました。


カーフェリーはあくまでも市民の足なので、

人のみ(+自転車も)でも利用ができます。

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車ごとの乗船の場合は1階にステイ。

人だけで乗船する場合は2階に上がります。

2階デッキの屋内外にはベンチが設置されています。

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このカーフェリーはチューリッヒ湖を

周遊するタイプのものではなく、

単にチューリッヒ湖の対岸と対岸の街を

直線に結ぶフェリーです。

対岸まで片道約15分程。

通常はほぼ直線で対岸まで渡ります。


しかしこの日は異なっていました。

乗船したそのフェリーで思わぬ出来事が起きました。


フェリーがまっすぐに動き出したところまでは

いつも通り。

けれども、湖の真ん中手前くらいまで行ったところで、

船は突然Uターン。


と、同時に、


「Notfall !(緊急事態)」


と船内にアナウンスが響き渡りました。


Uターンしたフェリーはそのまま斜めに進みます。

視線の先には、

人の乗っていないカヤックのボートが

湖上に浮いていました。


フェリーの上から様子を眺めていた人達みんなが

不安そうな表情です。

無人のカヤックが湖の真ん中に浮いているという事は、

それに乗っていた人が

溺れているのではないかという懸念からです。


2階席の屋外に座っていた私達も、

とても心配になりました。

すると、

小さなお子様(女の子)連れで、

すぐ横に座っていた30代くらいの女性が、

私達夫婦に、


「ドイツ語は話せますか?」


と、話しかけてきました。

Banana が、"ほんの少しだけ" と答えると、

女性は言語を英語にスイッチしてくれ、


「私はナースなので、もしも緊急の場合には、

救助のヘルプで下へゆかねばなりません。

その場合、この子を見ていていただけますか?」


と問いかけてきました。


「もちろん! 」


と答えた私達。


その後、一瞬のうちに、

フェリーは反対側の斜めに向かって進み始めました。

湖上に浮いている人を見つけたのです。

カヤックからは、

かなり離れた場所に浮いていました。


船は近づいて行って、

クルーが、


「大丈夫か??」



と大声で声をかけました。

湖に浮いている人は、救命着を身につけており、

プカプカと浮いていましたが、

"大丈夫だ" と答えたようでした。


それを確認し、船は方向を変え、

最初の目的地へ進もうとしたのですが、

少し進んだところで、

今度はものすごい大きな声で、


「Hilfe !!(助けてくれ〜)」


という声が湖上に響き渡りました。


「大変、HIlfe(ヒルフェ) って言ってる!

溺れているんじゃない!?

早く助けてあげなくちゃ!!」


と Banana に話しかけたところで、

今度は対岸方向からものすごい速さで

小型ボートが溺れている人の方へやってきました。


緊急事態とアナウンスをした時点で、

船長が無線か何かで救助要請をしていたのでしょう。

ボートは轟音を立てて

あっという間に湖上に浮かんでいる人の元へたどり着き、

事なきを得たようでした。

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この日は今年に入って一番暖かい春の週末でした。

湖には、おそらく今年初となるであろう、

カヤックやカヌーに乗って、

湖に出ている人々を目にしました。


湖上にいた人が

油断をしていたとは決して言い切れませんが、

一冬越して、久しぶりの湖のアクティビティに

体が鈍っていたのかもしれないし、

湖に出る準備が、

まだ万端では無かったのかもしれません。

いずれにしても、

最悪の事態にならずに本当に良かったと、

Banana と共に胸を撫で下ろしました。


その状況を見届けて、

フェリーはまた元の方向へと航行して、

対岸へとたどり着きました。

片道15分ほどの航行で、

あっという間の出来事でした。


それにしても、

無人のカヤックを見つけてすぐに緊急対応した

フェリーの船長や、

ナースだから、

助けが必要ならば、行かなければならない。

小さな娘さんを見ていて欲しいと、

話しかけてきた看護師の女性。

迅速な対応とプロ意識に、

強い感銘を受けた私達夫婦です。


先日の日本のテレビで目にした、

倒れた市長の救護のため、

いち早く土俵に上がって救命措置を施した、

女性医師と看護師さんのニュースが

頭をよぎりました。


私達に話しかけた看護師さんは、

溺れている人が無事である事を確認すると、

元どおりの優しいママの顔に戻って、

小さな娘さんと話していました。


まさかあんな場面に遭遇しようとは・・。

今年最初の暖かい日に湖で起きた

意外な緊急事態にショック。

湖でアクティビティを楽しむ人の多い、

スイスならではの

出来事と言えるのかもしれません。


看護師さんや、船のクルー達への尊敬。

そしてその後は、

満開の桜並木を見て感動する事になるのですが、

なんだかいろんな気持ちが重なり、

いろんな意味で、

心が大きく揺さぶられた春の1日でした。


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パスポート、うっかり!

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英国への帰省〜スイスへの帰国を無事に終えた我が家ですが、

実は英国の実家での緊急事態の発生に慌てていて、

パスポートの有効期限・残存期間をうっかりとしており、

スイスへ戻って来る際の入国のルールが危うい状態でした!


10年前に、在スイス日本国大使館に申請し、

切り替えた現在使用中のパスポートの有効期限は今年の4月中旬。

これは既に分かっていた事なので、

ちょうど旅と旅の間になる年末年始の日本帰省から戻った後、

次に予定している3月の英国への旅の合間に

切り替え申請をするつもりでいました。


クリスマスの前に英国への入国のためのパスポート残存期間を確認すると、

満了前のパスポートとの記載で、

入国・出国するのには問題のない残存期間でした。

で、予定通り現在切り替えの手続きをしている最中でした。

今回の切り替えは出張サービスで受領予定で、

その場合に限り、申請を郵送で出来るとの事で、

申請中も現在使用しているパスポートは手元にありました。

先週、緊急で翌日から英国へ帰省が決まった今回も、

上記の英国への入国ルールで問題ないし、

パスポートが手元にあってよかったと安堵しつつ、

チューリッヒ空港を後にしました。


そして、いよいよ英国からスイスへ戻れる日、

ヒースロー空港の搭乗ゲートで係員にパスポートを提示した際、


「最終目的地はチューリッヒなのか?」と問われ、


「そうです。」


と応えると、

彼女は慌ててコンピューターでチェックしはじめ、


「パスポートの有効期限が3ヶ月を切っているので、

スイスを最終目的地として降りるのは問題よ。」


と私に・・。


確かにそう言われると、

ずっと英国への入国の残存期限チェックばかりしており、

スイスへ戻ってくる際の、

スイス入国の残存期限チェックを怠っていました。


しかし飛行機は搭乗が始まり、私の後ろには列も出来ていたため、

こんなところでトラブっている場合ではないと思い、

とりあえず、


「私はスイスでの居住カード(保持しているCパーミット)

を持っているので大丈夫なはず・・。

それに現在、新しいパスポートは切り替え申請中です、」


と答え、

Cパーミットを見せたところ、

更にコンピューターに向ってチェックした彼女は、


「OK. よいフライトを!」


で無事に終了し、。(ホッ)


しかし今度気になったのは、

スイスに入国の際、無事に入国できるのか?

という問題です。

既に機内にいたため、

もちろんiPhoneはフライトモードに切り替えており、

ネットでチェックする事はできません。

そういえば、スイスを出国する際の出国審査で、


「キミのパスポート、有効期限3ヶ月切ってるよ〜。」


と、審査官に言われた事を思い出しました。

その時は、


「ハイ、知っています。

現在、日本大使館にて切り替えの手続きをやってます。」


とだけ答え、何の問題もなく出国したのですが、

スイスを出て英国に向わねばならないという事で

頭がいっぱいで、

スイスへ戻って来た際のスイスの入国ルールをチェックしていない事について、

全く忘れてしまっていました。


チューリッヒ空港に到着し、

内心恐る恐るの思いで入国審査に向い、

パスポートとCパーミットを見せたところ、


「どこから到着しましたか?」


と尋ねられただけで、

パスポートの残存については触れられることもなく、


「ロンドン、ヒースロー空港からです」


と答えると、スンナリとスイスに入国ができました。


新しいパスポートは今週中に受け取れる予定なので、

同じようなドキドキが再び起こるとは思わないものの、

気になってその後チェックしてみたところ、

外務省のサイトには、

パスポートの残存期間は国ごとに異なるため、

居住国の日本大使館に問い合わせとなっていました。


日本の航空会社、旅行会社のサイトには、


"スイスへの入国には、パスポートの残存3ヶ月が好ましい"


と明記されていました。

これは、日本から出発した場合を意味するのだと思います。

"好ましい" という表現がどういう意味合いなのか、

ちょっと理解するのが難しかったのですが、

更に調べてみると、

シェンゲン協定を締結している国々からスイスへの入国には、

"パスポートの有効期間は3ヶ月" 必要なのだそうです!

国籍により、若干ルールは異なるようですが、

今回利用したヒースロー空港は英国(=シェンゲンに参加していない)

国だったため、

スイスへの入国は全く問題はなかったのですが、

これがもしも、

シェンゲン協定を締結している国々からの帰国だったとすれば、

もしかしたら、スンナリとスイスに入国できたのかどうか!?

なんだかヒヤリ・・。

危機一髪だったような気もして、後からビビってしまいました。


Cパーミットを保持しているので、そのまま入国を拒否される事は

なかろうという気もしますが、

入国審査の場でいろいろと説明したり、確認されたり、

そんな無用なストレスを回避できたので、

今回の件に関しては、英国がシェンゲンに参加しておらず、

本当にラッキーだったように思います。


事前から念入りに計画をしている旅ならば時間も余裕もありますが、

今回の我が家の状況では、

目の前に起きている問題ばかりに目が行ってしまい、

パスポートについては予期せぬうっかりでした。


今は新しいパスポートを無事に手元に受け取る事が、

待ち遠しい!(苦笑)


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トラベルはトラブル!?


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昨夜、スイスに戻りました。

4日間滞在した旅先のバルセロナでは、

気温20度を越える心地よい気候で、青空の広がる毎日。

夜もコートはもちろん、ジャケットが必要ないくらいの気温でした。


しかしスイスに到着してみると、

寒い、寒い・・。

肌寒いを通り越し、もう初冬の寒さです。


昨日は午後2時過ぎにバルセロナを出発するLXの便を予約していました。

しかし空港に到着すると、30分の遅延とのインフォメーション。

スイスから飛んで来る便が遅れているためとの理由で、

なぜ遅れたかの案内は無しでした。


最初は、「まあ30分くらいなら仕方ない・・。」

と思い、

近代的で大きなバルセロナでお土産品などショッピングを楽しみ、

その後、エアラインラウンジへ。


その後は出発時刻について、特に新しい案内はなく、

最初の遅延の案内から変更事項は特に追加されませんでした。


搭乗口の番号が記されてはいましたが、

「ゲートへ」の表示が出てはいなかったので、少々イヤな予感はしたものの、

予定の搭乗時刻も迫ってきたため、とりあえず搭乗口へと向かいました。


すると、搭乗口前には既に長蛇の列。

そして出発時刻になっても飛行機は到着しておらず・・。

いやな予感は的中です。


ヨーロッパの場合は国際線でも、

近距離の場合には到着した飛行機が折り返して

飛び立った出発地(国)に戻る便となる事は珍しくなく、

今回もそのパターン。

チューリッヒから飛び立ったLX便が大幅に遅れたため、

バルセロナからチューリッヒへ戻る便も遅延となってしまったようです。


搭乗する航空機も着いていないのにずっと並んでいるのも辛いし、

ひとまずはイスに座ってその場で待機。

もちろん、遅延は30分だけのはずだった時刻はとっくに過ぎています。

その後20分ほど待って、ようやくスイスからの航空機が到着。


そこから搭乗までは、予想外に恐るべし速さでした!

折り返し便の場合は日本とは異なり、きちんとした清掃はしないため、

燃料の補給だけ?だったようで、

スイスからの飛行機が着陸して、15分ほどで搭乗が開始しました。


帰りの飛行機もほぼ満席状態。

元々の出発時刻からは既に1時間以上が経過。

やっとスイスに帰れる〜とホッとしかけた時に、

反対側の客席で、何やらもめ事が・・!?

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様子をうかがってみると、

乗客と乗務員、更にはコックピットから機長か副操縦士も出てきて、


(乗務員)「大丈夫!」

(乗客)「 怖い!!」


 「大丈夫! コワイ!!」 

「大丈夫、大丈夫! コワイ!!!!!」


のスイスドイツ語での押し問答。


ある乗客の座席の上のパネル(というか、その乗客からすると天井部分)

が壊れて、

上の部分が落ちてきそうになっており、

一瞬、飛行機の内側がまさかのむき出しに??

かと思われる状態だったのですが、

よく見ると、

電気(蛍光灯)を配置しているカバーの部分が外れかけて落ちそうになっていました。

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天井がそのままスッポリ落ちてしまう感じでは無かったし、

もちろん外壁に影響がある訳ではなく、

飛行機の運行に関してだけいえば、

大きな問題で無い事は、私の席の位置からはすぐに分かりました。


反対側の座席に座っていた私には、

ちょうど角度的にその様子がよく見えたので、

ひとまず安心だったのですが、

その座席の下に座っていた乗客たちからすると、

真上の事で中の様子がよく見えず、

飛行中に自分の頭上で何か起こるのではないか?? と、

プチ・パニック状態になっていたのです。


真下にいる彼らのとても心配な気持ちはよく理解できます。



少し離れた場所から冷静に見ていると、

ガムテーブでも貼って、即席で補強しておけば、

約1時間のフライトには支障はなさそうでしたが、

(以前に日系の航空会社の機内で、

乗客のコートを入れておくストーリッジのドアが

閉まらなくなるトラブルがあり、

乗務員の方がガムテーブをはってひとまずドアを閉めていたのを目にし、

機内では何でも準備はあるのだな〜。と感心した事を思い出しました。)


あいにくこの機内にはガムテーブの準備は無かったらしく、

乗務員がなんとか乗客の説得を終え、ようやく離陸。

(自分の携帯電話はもめ事が解決した直後、

飛行機が動き出す離陸前にスイッチオフにしました。)


乗客の上のパネルは飛行中落ちて来る事もなく、

飛行機は夕刻5時過ぎ、無事にチューリッヒ空港に到着。


結果的には1時間半ほどの遅延で済んだので、

私たちには大きなトラブルではありませんでしたが、

乗客の半数近くは、

チューリッヒ空港は次の目的地へ向かうための経由地であったらしく、

乗り継ぎ便に間に合わず、

最終目的地への便に乗れないというビッグトラブルになってしまった乗客も、

中にはいたようでした。


旅の途中の空港や機内では、

いろんなハプニングが起こるものだな〜と、

あらためて、

旅「Travel」の語源は、トラブル「Trouble」

という言葉を思い浮かばせた、スイスへの帰りの便での出来事でした。



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久々に、超ビックリの出来事がありました。


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久しぶりにスイスでカルチャーショックを感じた、

かなりビックリする出来事がありました。


本日の写真は数日前、

チューリッヒ州に Swisscom(スイスコム)から送られてきたものです。


(ここから先は過去のブログ記事にも綴った、

先日発生した "私事のトラブル" に関しての 「番外編」 後日談 です。

その件に関してご興味の無い方はここでスルーして下さい。)


ご興味がおありの方々は、この先へお進み下さい。


定期的にこのブログをご覧下さっているみなさまの中には

過去の記事のご記憶から、この写真をご覧になり、


「これはもしや・・!?」


と思われた方もいらっしゃるかもしれません。


実はこれ、8月初旬に我が家(私)にとって、

自宅のインターネット回線が10日以上使用できなくなるという

大きなトラブルとなった要因のルーターに接続するボックスです。


8月2日にチューリッヒ中央駅・スイスコムの店舗で注文し、

2〜3日後に自宅に届くと言われたまま、

その後いくら待っても届かなかった(=もう届かないだろう)

と思われていたもの。

1ヶ月以上も前の事で、もう、ほとんど忘かけていたものです。


この件に関しての過去の記事は こちら[長文です]


終わり良ければすべて良し・・ とは言うけれど。


我が家のトラブル 1週間が経過し、その後・・。


届くと言われていた日から1週間以上が経過した辺りから、

もう届かないであろう・・。

と思い、

その後、修理の人もやってきて無事にネット環境も復旧したので、

ほぼ忘れてはいたのですが、

それでも心のどこかで、


「ここはスイスなのに、何故だろう??」


との思いもありました。


これはあくまでも私の個人的な経験からですが、

過去の10年間のスイスでの生活で、

この国で届くと言われたものが期日までに届かなかった事はありません。

修理にしろ、配達にしろ、

アポを取って待っていた人(物)が来なかった事もほとんど記憶に無いし、

さすがに日本のサービースのきめ細かさとはとても比べられないものの、

他の海外の国々と比較すると、

スイスは期日や時間、約束ごとにとても正確だし、

物事が予定通りにきちんと進む国です。


連絡も無しに忘れ去られたという体験は全く無いし、

過去のスイス生活での経験から自分の中では、


 「人と人とが信頼関係で成り立っている・・。」


という意識が強かったため、

何となくスッキリしない気持ちだけはずっと心の中に残っていました。


その信頼関係も、

都会の町なかでは通用しない事もあったんだな・・。

と感じ、

夫 Banana の留守中に発生したトラブルを解決するため、

自分なりにはとても頑張ったつもりでいたのに、

結局は自分ひとりでは何も出来なかった・・。

とのガックリとした思いもあって、

実はこの件に関しては問題が解決した後も少し引きずってしまい、

心情的にとても残念に感じていたのでした。


それにしても1ヶ月以上経ってから、

(注文した時点でが数日後にと届くと言われたものが、)

全く何の連絡も無しに届くとは、久しぶりの超ビックリ!!

大きなカルチャーショックでした。


普通の日本の感覚ならば、

在庫が無ければそれはそれで、入荷予定がいつ頃で、

〇〇日には送ります・・。

なんて、連絡があるのは当たり前の事ですので・・。


ひと月以上も前に、

修理の男性がやってきた時点で彼はこのボックスを持参していたし、

その在庫が無かったとは思えない。


では、


今頃、何故???


と、やっぱり不思議としか思えないのですが、

1ヶ月以上が経って、それでも今になって届いた事も、

ここはやっぱりスイスだな〜。

と感じてしまう部分でした。


それと同時に、

注文したものがすぐに届かなかった時点で、

スイスコムの店頭で受けてくれた女性が私の住所を復唱しなかった事で、

間違っちゃったのかな?? と、疑ってしまった自分に深く反省。


おそらく注文後、スイスコムの内部(部署)のどこかで、

手違いが発生していたのだろうと予想します。

それでも、

それが判明した時点で、


「もう送らなくても、いいっか・・。」


とならず、

今更でも送られてきたところが良く言えば、


「やっぱりスイスでは、時間がゆっくりと流れているんだな・・。」


と感じるのが、正直なところです。


あのボックスは過去にも2〜3年周期で突然故障していて、

突然自宅でインターネットが使用出来なくなった事もあり、

ボックスを取り替えるとすぐに修復できるので、

夫 Banana と、

"またいつか故障するだろうし、

もう一つスペアーとして、自宅に保持しておいてもいいね 〜。"

と話し合っていたところでもあったため、

ちょうどよいと言えば、ちょうどよいタイミングでした(苦笑)


それにしても久しぶりに、

ああ、やはりここはガイコク、日本とは違う・・。

と、今更ながら感じた出来事でした。


今度こそ、終わりよければすべてよし!で、

本当の意味で、今回のトラブルは解決です ♪


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終わり良ければすべて良し・・ とは言うけれど。


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本日の記事は、

我がのトラブル 1週間が経過し、その後・・。

の続きです。


今回も長文(スイスでの "トラブル体験談")となりますので、

ご興味がおありの方々のみ、この先へお進み下さい。


我が家のインターネットトラブルが、10日振りにようやく解決しました。

今日(スイス時間11日)、

約束通りにスイスコムのエンジニアらしきご担当が

ネット回線の修理のため、我が家にやってきました。


国によっては、

約束をした日に連絡も無しに現れなかったりする事もある

とよく耳にするので、

"アポイント" として約束した日にち、時間帯に訪問してくれた事に

大きな感謝ではあるのですが、

日本とは異なり、

やってくるであろう時間の幅が、

12:30〜17:00までの間と時間帯がかなり長く、

午前中に家事と、点検していただくPC周りの掃除などを済ませ、

午後は待機。

週明けの今日は、ほとんど1日がこの件に費やされてしまいました。


エンジニアらしき若い男性がやってきたのは午後3時前。

約束通り、訪れる30分前に確認の電話もきちんとありました。

こういった点はスイスは、

他の海外の国々に比べると、キッチリとしていると言う印象です。


幸いな事に今回も英語の堪能な男性。

11年前にスイスにやってきた当時と比較すると、

ここ数年は特に、

若い世代のスイスの人々は英語を話せる確率もかなり高くなり、

本当にありがたい時代になりました。


まずは現在の状況を説明。

今はインターネットとSwisscomTVだけではなく、

電話の回線も使用できなくなっている事も伝えました。


手慣れた手付きでいろいろとチェックしたいた彼、


「おかしい、おかしい・・。

WIFIのシグナルは来ているのに、回線が全部切れている。」


と言葉を発しながら各所を点検した後、


「もしかすると、これかもしれない・・。」


と言って指したのが、

私が最初から故障しているのだろうと思っていた、ボックスでした。

正確にはそれ自体は "ルーター" ではなく、

ルーターに接続するボックスのようですが、

数年前に突然ネットに接続できなくなった際も

このボックスが突然使用出来なくなったのが問題で、

この部分を取り替えたら問題なくネット環境も復活したので、

今回もそうだろうと思い、

町のスイスコムの店頭に実物を持ち込み、

それを見せて説明したところ、

訪れた2店舗とも在庫が無いと言うので、

後から訪れたチューリッヒ中央駅内の店舗で注文をしていたのです。

(しかし、前回の記事でも記した通り、

注文したはずのものは自宅には届きませんでした。)


自宅へチェックに来てくれた彼は、下にその在庫を持っているからと言い、

駐車していた車の中まで未使用のボックスを取りにいってくれ、

新しいもので接続してみたところ、

あっという間に電話回線とセット回線が復活!


もちろん修理に来てくれた彼を責めるつもりはありませんが、

ここで一応彼にも、

先日、問題が発生した直後に、

(以前ににも同じ問題が発生したので)

このボックスを町のスイスコムの店頭で実際に見せ、

状況を説明した上で注文した事と、

担当した女性に自宅に直接届くと言われた日に

それが届かなかった事を伝えました。


私を日本人だと知り、

先月休暇で、日本を訪れてきたばかりという、

日本人の私に対してとてもフレンドリーな若い彼は、


「それがすぐにちゃんと届いていれば、

ネットもすぐに使用出来るようになったのにね・・。」


と残念そうに言い、


「そうなのよね〜。

ちゃんと届いていればすぐに自分で交換出来たし、

そうしたら、わざわざアナタにここまで出向いていただなくても

済んだのにね・・。」


と私も答え、


二人とも 、


「・・・・・・。(沈黙)」


オフィスに戻ったら、そういった事があった事を

『報告はしておきます。』と言ってくれたので、

もうその件はそれでおしまいです。


ただ、少し気にかかった事と言えば、

先日チューリッヒ中央駅のSwisscomの店頭で、

ヘルプデスクに問い合わせてくれた女性は、

私の電話番号だけ尋ね、

私が自ら自分の名前を名乗ると、住所は確認せずに

適当に相づちを打って電話をかけていたので、

実はちょっと気になっていました。


その前に訪ねたシュタッデルホーフェン駅の店舗の男性スタッフは、

私の電話番号から名前、

それに住所まで向こうから復唱してくれたので、

間違いなく自分のデータを確認できているという確証があったのですが、

今にして思えば、

彼女はちゃんと私のデータを見てくれていたのかな・・?

と、少し疑問が残ります。

途中で名前と住所をもう一度伝えようとしたところ、

"大丈夫よ!" という大きなジェスチャーをされたため、

それが少々威圧的にも感じ、それ以上はつっこめず、

そこで引いてしまった自分に少々後悔。


全く違う人の家に届いちゃったのかな?? と思う反面、

または、

ちゃんとデータも正しく拾ってくれて電話をしたくれたのに、

受けた側の人の何らかの手違いで届かなかったのかもしれないし、

今となってはもう分かりませんが、

あの時点でちゃんと待っていたものが自宅に届いていれば、

こんなにも元通りになるのに時間もかからなかったし、

エンジニアの人にわざわざまで出向いてもらう必要もなかったのに・・。

と言う気持ちは残ります。


トラブル発生から早10日が経過。

「終わり良ければ全て良し・・。」

今は無事に元通りの環境に戻ったのですから、もうよいのですが、

やはりここはガイコクだと、久々に思い知らされたトラブルでした。


これを最後まで日本で読んで下さった方々は、

やっぱり日本はいいな〜。

と思われている事だと思います!

サービスとか、問題への早期対処とか、

そういった方面においては、私もそう思います ♪


スイスの最大の電話会社 Swisscom を利用している一人のユーザーとして、

今回のインターネット接続に関してのトラブル経て学んだ事は、

やはり自宅で使用しているインターネット周辺機器や

ネット環境、ネット回線利用のテレビ等のトラブルの場合は、

Swiscom の店頭に直接出向いて問い合わせるのではなく、

まずは電話でヘルプデスクに問い合わせ、

しかるべき部署の担当者の指示を仰ぎながら、

次へのステップ

(ルーターをリセットする、回線をチェックしてもらう、

修理に来てもらうために、アポイントを取る・・など等)

とプロセスに従って進むのが、

一番確実で、

結果的には無駄な時間も労力も省けるのだと再確認しました。


スイスで読んで下さった方には、

いつか同じような問題が発生してしまうような事があった時に、

私のネットトラブル体験談を、

少しでも何らかのご参考にしていただければ幸いです。


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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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