スイスの街角から

スイス在住20年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

イタリア・アマルフィ&ポンペイの遺跡 2010

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月18日に発売予定です。


世界遺産 ポンペイの遺跡 2.


「 世界遺産 ポンペイの遺跡 1.」 からの続きです。

ポンペイの遺跡 1.




こちらは古代ローマ人の浴場跡です。


Terme di Stabiane (スタビアーネ浴場)

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浴場の脱衣所跡

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男性用・女性用の浴場と、それにプール、

そして床には熱い蒸気循環し、室内を温めていたのだそうです。

これぞ元祖床暖房! 

時は西暦79年、ものすごい文明です。



Casa del Poeta Tragico (悲劇詩人の家)

こちらの住宅の玄関先に描かれたモザイク画はとても有名。

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CAVE CANEM (猛犬に注意) と書かれた注意書きと共に

絵が描かれている理由は、

当時は字を読めない人が圧倒的に多かったため、

だれが見ても猛犬がいる事をわからせるためだったそうです。




ベスビオ火山の噴火は、一瞬の出来事だったのだそうです。

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これらは火山灰に埋もれた人々のその時の状態 (姿)を

再現したもの。

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ベスビオ火山が噴火して逃げ遅れた人々は

高圧のガスで窒息死をし、

火山
灰の中に埋もれて亡くなりました。

その遺体の上に降り積もった灰はその後硬く固まり、


後にこの遺跡が発掘された際、

遺体部分だけが腐敗し、

火山灰の中に空洞ができており、

考古学者たちはその遺体の空洞となったた部分に

石膏を流し込む込む事によって、

逃げ遅れた人々の等身大の姿を再現しました。

 

入口で踊る牧神像のある“ 牧神の家 ”

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当時の裕福な人の住居だったそうで、

像の奥が住居となっていました。



Anfiteatro (円形劇場)

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古代ローマの円形劇場では最古の部類なのだそうです。

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ある裕福だった人の住居。

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敷地は広く、リビング・書斎・寝室などに区切られ、

部屋数の多いお宅なのですが、窓が一切ありません。

これは泥棒に入られるのを避けるためだったとか。

遠い古代ローマでも、裕福な家庭では

現代と同じ懸念を抱いていたようです。



こちらが、
Casa della Venere(ヴィーナスの家)

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ここにはとても状態の良い、

ビーナスのフレスコ画が見事に残っています。


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こちらも、ある裕福なお宅の跡。

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この地域に住んでいた古代ローマ人達は

ほとんどが商人達で、地中海での貿易に潤い、

べスビオ火山が噴火するその日まで、

裕福で娯楽を楽しむ生活を送っていたと言われています。


人間の人生のとてもはかなさを感じた、

「世界遺産・ポンペイ遺跡」 への旅でした。



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世界遺産 ポンペイの遺跡 1.


2010年・3月7日、

イタリア、ナポリの郊外にある

世界遺産のポンペイの遺跡を旅しました。

こちらへは先日のアマルフィへの休暇中、

郊外への半日旅行として訪れました。


今回はその 「ポンペイの遺跡」 の様子と、

ガイドブックには掲載されていない情報など、

併せてお伝え致します。



西暦79年、ベズビオ火山の大噴火で火山灰に埋もれた

イタリア南部の古代都市 “ポンペイ”

この遺跡は1997年に、

ユネスコの世界遺産に登録されました。

 画像 159



ここはかつて人口約2万人の古代都市、

ポンペイは西暦79年のベズビオ火山大噴火で一夜にして、

砂の中に埋もれました。


その後ポンペイは1748年に再発見されるまで、

約1700年間の長い時を、

砂に埋もれたまま過ごしたのです。


今回はイタリア人の専任ガイドさんにお供いただき、

英語で案内していただきました。


以下は、

専任の現地ガイドさんに案内していただいた内容です。



まずはマリーナ門 (遺跡への入り口) を入り、 

坂道を登ってこの門をくぐり抜けて遺跡の内部へ。

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坂道を登り切った場所に

Foro(フォロ)公共広場 があります。

ここは政治・経済・宗教の中心だった場所。

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ベスビオ山を背に向け、

ジュピターの神殿が建ち並びます。

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北側にはコリント式の円柱が残る

Tempio Apollo (アポロの神殿) が見事に残っています。

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アポロ神殿の右側には Basilica(バジリカ)、

ここでは裁判や商業の取引などが行われていたそうです。

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Via dell' Abbondanza (アッボンダンツァ通り)

ここはかつて、ポンペイの町の繁華街、

メインストリートだった場所。

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通りの至る場所には、

これらのような “石” が置かれています。


これはいわゆる 「横断歩道」 で、

雨が降った際、水溜りとなるため、

それを避けて、向こう側に渡るためなのだそうです。

通りには排水溝も設けられていました。

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そしてこちらは公共のトイレ跡。

当時のトイレは個人用専用ではなく、

みんなが共に用をたしたのだそう。

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ガイドさんによれば、この公共トイレは当時、

ある意味での社交場でもあったそうです。


トイレの部分の下には水が流れ、

既に自然式・水洗トイレでした。

恐るべき文明です。





こちらの写真、これらはすべて商店でした。

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これはなんと、商店の戸(スライディング・ドアー)の跡。

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日本のふすまや障子の要領で、

「戸」を横に左右にスライドさせて閉める

スライディング・ドアーであった事がうかがえるのだそうです!




こちらは古代ローマ人達の 「バール 」 (バー) だった場所。

 

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テーブルの、

穴が開いている部分にワインの入った容器を

入れて置いていたのだそう。


日本ではまだ “弥生時代” だった頃、

古代ローマ人たちは酒場でワインを楽しみながら、

談笑していたと考えられます。




近くにはパン屋さん。

パンを焼いていたオーブンが、そのままの形で残っています。


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これらの彼らの生活ぶりを辿ってみても、

古代ローマ人達がいかに

自分たちの毎日の生活と娯楽を楽しみ、

素晴らしい文明を築いていたかがうかがえます。


次回、「ポンペイの遺跡2.」 へと続きます。 




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アマルフィ 女神の報酬 の撮影シーンを追いかけて


先日よりこのブログでお伝えしておりました

映画の舞台となった、イタリア・アマルフィの風景。


アマルフィにやって来ました!

アマルフィの朝


映画の撮影シーンにも登場した、アマルフィの町の様子はこちら
世界遺産、そして・・レモンの町・アマルフィ


こちらもシーンのイメージに登場した場所
アマルフィの美しき ドゥオーモ(大聖堂)


今回は、映画 「アマルフィ 女神の報酬」 の舞台の

撮影シーンを追いかけて、映画が撮影されたホテル、

Hotel Santa Caterina (ホテル・サンタ・カテリーナ)と、

そして、

映画では撮影されなかったホテル内部の様子を

ご紹介致します。


日本公開は昨年(2009年)で、

ちょと古いでしょ!と思われるかも?しれませが、

海外暮らしのため、

DVDでようやく視聴できたのが今年になってから・・・。


イタリアがお好き、出演された俳優さん達がお好き、

そして何より 「アマルフィ 女神の報酬」 の映画が

お好きだった方、是非お付き合い下さいませ


まずはホテルの外観。

断崖の上に建つホテルです。

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ホテルは海のすぐそばに面して建ち、

波が今にも迫ってきそう!!

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主演の 織田裕二 さんと 佐藤浩一 さんが

話をしていたホテルのメインエントランス前。


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ホテルの入り口を入ったところ。

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ホテルレセプションとロビーの様子。

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床には南イタリアらしい、美しいタイルの絵柄が広がります。

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ロビーには額入りで、

映画のポスターが飾られていました!

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ロビーの奥は心地のよいバー&ラウンジです。

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アマルフィの場面は緊迫したシーンで

ラウンジの様子は映画には出ませんでしたが、

とても居心地のよい場所でした。


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部屋から見渡す朝の美しきアマルフィの風景。

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朝日が海の遙か向こうに昇ります。

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下の写真はホテルのメインレストラン、

夏は外のオーシャン・フロントのバルコニーで、

お食事を楽しめます!

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天海祐希さん と 佐藤浩一 さんがバルコニーのそばに立ち、

話していた時に映った、

ホテルの客室 (バルコニー) からのアマルフィの街の景色と

エメラルドグリーンに輝く海。

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ここは映画のシーンが撮影されたお部屋ではありませんが、

バルコニーのイメージ。


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こちらは映画の最終部分のワン・シーン、

織田裕二 さんと 天海祐希 さんが

海辺で話をしていたのに使用された、

アマルフィの海岸です。

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映画のアマルフィのイメージで何度も登場した、

世界一美しいと呼ばれる海岸線(一部)

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夢の3日間の休日は瞬く間に過ぎて行きました。

次の機会には、ソレントやカプリ島にも足を伸ばしてみたい、

大好きなイタリアの風景でした。


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アマルフィの美しき ドゥオーモ(大聖堂)

スイスの街角から:世界遺産、そして・・レモンの町・アマルフィ

からの続きです。


アマルフィの町の見どころの一つが、

町の守護聖人である “聖アンドレア” を祭ったアラブ色の残る

美しいドゥオーモ(Duomo)です。


この大聖堂は10世紀に建てられました。

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ドゥオーモ前の広場には、

美しい彫刻の 「聖アンドレアスの噴水」 があります。


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青空に映える

美しい教会

夕日を浴びると

黄金色に輝く

ファサード



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ビザンティン文化の

香りの残る、

美しい建築








       
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ドゥオーモの内部、入り口を入ると

「天国の回廊」 があり、

アラブ様式の美しい回廊が広がります。

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この 「天国の回廊」は13世紀に、

上流階級層の墓地として増設されたもの。


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当時の人々の姿を頭に思い描きながら

回廊をゆっくりと歩いていると、

まるで、いにしえの日々が蘇ってくるような気が・・・。


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アラブ様式の回廊と庭園は、

どこか、スペインのアルハンブラ宮殿の庭園にも似ています。

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こちらは大聖堂の地下部分、バロック様式です。


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ガイドツアーも行われる部分とは異なり、

聖アンドレアも眠っているこの場所はとても静か。

静寂につつまれたこの空間にいると、

長い歴史の重みを感じる瞬間。


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アマルフィはイタリアの中世の4大海洋都市国家

(アマルフィ・ピサ・ヴェネツィア・ジェノバ) のひとつであり、

貿易を通し発展した商人の町。


その当時の貿易相手国であった

アラブ諸国の文化により、

アラブの影響を色濃く受け継いでいる町でもあるのです。


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世界遺産、そして・・レモンの町・アマルフィ


スイスの街角から:アマルフィの朝
  からの続きです。


アマルフィの街並みを散歩しました。


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(ホテル サンタ カテリーナ、客室からの眺め)

 

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(アマルフィの街並み)



小高い断崖の上に建つ宿泊中のホテル、

Hotel Santa Caterina (サンタ カテリーナ) から

アマルフィの中心街までは徒歩で約15分、

または無料のシャトルバスで5分です。

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ここで映画、

「アマルフィ 女神の報酬が撮影されたのだなー」

などと感慨深い思いにひたりながら、

海辺の遊歩道を夫と共に、

“てくてく、てくてく” 歩きます。

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映画で一躍有名となったアマルフィの一帯の海岸線は、

もともと 世界遺産 として、日本でも人気の場所。



そして実はこの一帯は、イタリアでも有数のレモンの産地。

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町には

日本でもスイスでも見かけない、珍しいレモンもいっーぱい!

右下のいわゆる普通サイズのレモンと比べると

左のものは巨大サイズ!!

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ちょっぴり

日本のゆずにも

似てみえる?

レモンも。






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町の商店には

レモンジュースや、

レモンの商品が

並んでいます。






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お土産屋さんには

レモンの絵柄の素敵なお皿や陶器の商品がずらーり!

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アマルフィの町はのんびり散策しても、

3~4時間もあればぐるりと一周でき、

太陽のふりそそぐイタリアの小さな町の雰囲気を

十分に楽しむ事ができる場所。

    
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そしてなんと言っても海に面した町ならでは、

新鮮な獲れたてのお魚を売るお魚屋さんもたくさん。

    
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小さな町の土曜日の店先は、

一種の社交場となっているようで、

お店の前で立ち止まって挨拶を交わし雑談する人々。

特にこの魚屋さんは特に人気のようで、

次から次へと立ち止まって、笑顔で会話が弾んでいる様子。

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ここがアマルフィのメインストリート

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通りをがけの方へしばらく進むと、

それは素晴らしい眺めが・・・。

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心配事も、いやな事もしばし忘れて、

女神の贈り物にも思えてしまう、

美しく輝くアマルフィの海にただ感動のひとときです。


次回、ドゥオーモ周辺の様子をお伝えします。


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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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