
3 月 3 日はスイスの国民投票でした。
年金の受給額増額案、
「13 か月目の年金イニシアチブ」と、
定年を 66 歳へ引き上げることについての案、
「定年イニシアチブ」
この 2 つの案件が
大きな注目を浴びていましたが、
年金支給額増額は賛成、
定年引上げは否決
との結果になりました。
最終結果はこちら ⇩

「13 か月目の年金イニシアチブ」とは、
現在の 12 か月分の年金支給額に
ひと月プラスした金額を追加支給し、
年間で合計 13 か月分の年金を支給する
という内容です。
有権者の 58.2 パーセントが
賛成という結果でした。
スイスでも若年層の投票率が
低かったのだそうで、
高齢者層の投票数に押される形で
13 か月年金の方は、
可決されたようです。
年金の増額は 2026 年にスタートするそうです。
意外と興味深かったのが、
チューリッヒ州の地区ごとの結果。
どの地区も結構な接戦だった様子。
(Bezirk = 地区)

もう一つ気になっていた
チューリッヒ州の国民投票。
「Uferweginitiative(Uferinitiative)」
(州のリバーサイド構想)の方は、
否決となりました。
こちらの方はまあ、
チューリッヒ州民の間でも、
予想通りということだったようです。
さて、国民投票の件から
話は変わりますが、
先週の土曜日の夜、
チューリッヒ市内で
50 歳のユダヤ人の男性が、
15 歳の少年に刃物で襲われるという
恐ろしい襲撃事件が発生しました。
襲われた男性は何ヶ所も刺されており、
命を脅かす重傷を負い、
現在病院で治療が行なわれているそうです。
少年が男性を刺す前に叫んだ言葉の内容によると、
ヘイトクライムである可能性が高いようです。
つい先日、
オンラインで受講したばかりの
危機管理セミナーで、
欧州内で襲撃される被害は、
銃よりも刃物の方が
圧倒的に多いこと、
万一そのような状況に遭遇した場合の、
咄嗟の防御法などを
学んだばかりでした。
チューリッヒの街を
夜間に歩くことについては、
どこもかしこも危険だとは思いません。
実際に私も友人と会ったりすると、
夜一人で電車に乗って帰宅することも、
友人とわかれたあとは、
街を一人歩きをすることもあります。
(あくまでも、自分の中で、
ここならば安全という場所に限っての
ことです。
一つ気をつけようと思うことは、
今まで以上に周りを見渡して、
危険人物がいないことを確認しながら
行動しなければと思いました。
それが昼間であっても
そういった被害に遭わないとは
限らない現実を、
いつも頭の片隅において…。
こういうニュースを目にすると、
危機管理は常に持って
行動する必要があることを自覚します。
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