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先日、日本一時帰国を終え、

スイスに戻りました。



実は、到着したチューリッヒ空港で、

もう、勘弁して欲しいなぁ…

と思う場面に遭遇しました。


搭乗したLX161便の到着時刻は、

定刻よりも28分早い、

18時07分にチューリッヒ空港へ到着。

機内を降りて入国審査へ向かうまでは、

スムーズに行きました。


しかし、

入国審査の場所へ到着すると、

そこには長蛇の列。

普段ならばそんなことはまず無いのに、

おかしいなと思い前方を見ると、

私達日本人を含む、

スイス人とEU圏内の国以外の人が

審査を受けるブースには、

2名の審査官しかいませんでした。



チューリッヒ空港の入国審査場は

右から、


1. スイスのパスポート および

EU諸国のパスポートをを所持している人

が進める自動ゲート


2. EUのパスポートを所持しているけれど、

自動ゲートを通れない(または通らない)

人が審査を受けるブース


3. Alle Passe(All Passport)と書かれた、

それ以外の人が進むブース

【日本パスポートを所持している日本人はここ】


の3箇所に分けられています。



1.には、

5〜6箇所の自動ゲートが設けられ、

一緒の便で搭乗していた乗客のほとんどは、

こちらで入国して行きました。

それほど外国人の往来が元に戻っていて、

搭乗した便も、

ビジネスクラスにおいては、

8割以上は日本人ではない乗客でした。


私は日本のパスポート所持なので、

3.の列の最後尾へ。
 
機内からは早めに降機できましたが、

東京からの便の前の便で到着した人の

入国審査が終了しておらず、

かなり後ろの方です。

審査ブースまで数十メートルはあったと思います。


10分くらいそのまま待っていましたが、

前が一向に進みません。

どうやら、

日本からの便以外の人たちの

入国審査に時間がかかっていたようでした。


1.の自動ゲートは、

もはや誰も並んでいません。


空港まで迎えにきてくれた夫 Banana には、

「到着したよ〜」

のメッセージを着陸の後に入れていました。

到着ロビーで首を長くして

待ってるいるだろうなと思うと、

気が気ではありませんでしたが、

仕方ありません。


これは1時間待ちでは済まないかも…

と思ってたその時、

列の前方から

怒号が飛び交いました。


耳を傾けると、

英語での言い合いです。

声を荒げた言い争いは、

入国審査待ちで並んでいた人の一人と、

入国審査官ではない

空港スタッフのようでした。


その時までよく気がつきませんでしたが、

二人いたはずの審査官のうち、

一人がブースの席を外していて、

3.の All Passport の審査官は、

たったの一人。

国際線の長距離フライトが到着したのにです。


言い争いの内容は、まさにそれ。

審査官が二人しかいないのに

一人はいなくなってしまい、

「どうなっているいるんだ」

と、口調を荒げて抗議した到着者に対し、

空港係員が、

「I don't care」と答えたらしいのです。


こんなに長時間待たせて、

しかも審査官は一人になってしまい、

そこは一人一人に時間を費やし、

「I don't care」とは何事だと、

到着客は更に声を荒げる。


空港スタッフも大人気なく、

「この状況は仕方のないことだ。

(相手に対し)あなたは子供っぽすぎる」

と、引かず。


列の後方はシーンとなり、

空港到着ロビーが険悪なムード。

みんな14時間近い長時間フライトで、

心身ともにクタクタなのに、

大人のケンカなんか、

見たくない。聞きたくない。


そうこうしているうちに、

席を外していたもう一人の審査官が

戻ってきて、

その到着客の順番が回ってきたようです。

が、

入国審査が終わって、

ブースの前を通過するまで、

二人の小競り合いは続き、

お互いを罵り合っていました。


審査官は冷静な様子で、

どちらにもつかず…。

まあ、当然でしょう。


私の背後にいたアメリカ人らしき女性が、

こんな大きな飛行機が一機到着したのに、

審査官が二人しかいないなんて、

確かにあり得ないことだわぁ…

と、ため息。

他の人も、

こんな状況は日本ではあり得ない

と漏らしていました。


『いえ、

普段はこんなことはないんですよ。

通常ならば、

3.の All Passport も少なくとも4人体制で、

もっとスイスイ進みます。』

(実際にそうなのです)


と、思ったけれど、

そんな雑談に加わる余裕のないくらい、

私の疲労度もピークに達していました。


その後も列は簡単には進まず、

30分ほど経過したところで、

ようやく2.のEUのブースに並んでいた人が

ほぼ終わりに近づいていました。

ここも一人の審査官しかおらず、

地味に混んでいた様子。


最後の一人が終われば、

3.の審査に加わり、

3人体制になってくれるのか?

または、

別のわずかな期待がありました。


2.のEUのブースで審査を待っていた

最後の人が終了。


と、同時に、

そのブースにいた審査官が、

「スイス居住者で、

滞在許可証のCパーミットを持っている人〜」

と声をかけました。


やったー!!

と、そちらへ進んだ私。

わずかな期待が命中。

Cパーミットを所持していて、

本当によかったと思った瞬間でした。


その後は、

前に数名しかいなかったので、

嘘のように進み、

数分後に無事入国。


3. の列に並ばれていた方々は、

いったいあの後、

どのくらい時間がかかったのかと、

気にかかりました。


到着ロビーで待っていた Banana と、

その日の状況を話すと、

「だからか〜、

日本からの飛行機が到着して、

随分と時間が経つのに、

日本人が全く出てこないから、

どうしたのかと思っていたよ…。」

とのこと。


たまたま、

土曜日の夕刻到着だったから、

審査官が少なかったのか?

(日本だと、

そんなことはあり得ないけれど、

スイスならば無いとも言えない気がする)


または、

審査官も健康面での理由などで、

急に人が少なくなっていたのかも

しれません。


まあ、まず、

入国審査場で大声をあげて喧嘩するなんて、

日本では考えられないことですね。


誰が悪いわけでもない。

審査官の人数が少なかったのは、

彼らのせいではない。

逆に彼らは土曜の夜に働き、

職務を全うし、

少しでもクリアでないと思う人を、

簡単に入国させることはできず、

時間がかかってしまっただけ。


飛び交った怒号も、

後から考えてみれば、

英語を母国語としている人と、

そうでない人の言い争い。

少し意味合いに相違もあったのかも。


「I don't care」 と出た言葉も、

「I don't know」 の意味合いで

つい言ってしまった

空港係員の言葉を、

受けたネイティブ側の人からすると、

「I don't care」 とはどういうことだ
と、

腹立たしく受け取ってしまったのかも?

みんな、疲れ切っていて、

心に余裕がなかったのでしょう。


願わくば、もう同じ状況は

味わいたくないなぁと感じた、

今回のスイスへの帰着の

入国ストーリーでした。

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