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ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

先週、チューリッヒ州の自宅から

チューリッヒ市内まで出た際、

ちょっと複雑な気持ちになる体験をしました。  


それは、バスの車内で起こりました。


郊外の自宅からチューリッヒ市内へは、

車で出かける時以外は、

バスと電車を乗り継いで出ます。


通常、公共交通のチケットは、

スマートフォンのアプリから購入し、

車内で検札が入った場合のみ

QRコードを提示しています。


その日は朝からSBB(スイス国鉄)

のシステムに問題があり、

チケットが購入できないトラブル発生。

時間をおいて何度やってみてもダメ。

スマホで長時間、

チケットが買えないのは困りもの。


チューリッヒ市内であれば、

バスやトラムの停留所にも券売機があり、

そこで購入すればよいのですが、

私の住む郊外の町の停留所には、

券売機の設置がありません。


バスの車内で

ドライバーから購入するしかないか・・。

接触も、ドイツ語も避けたいし、

嫌だなぁと思っていたところ、

ふと、バスと電車・トラムも含め、

指定ゾーン内でならば使用できる

24時間有効な回数券を

数年前まで使用していたことを思い出しました。

探してみたところ、

引き出しの奥にあった〜。


スマホで購入出来なかったチケットの代わりに

そちらを持参してバスへ乗車しました。


停留所に刻印する機械(券売機)が無いので、

回数券はバスの中に設置されている機械に

ガッチャンと差し込み、

乗車した日時を刻印するシステムです。


バスに乗車するのは久しぶりだったその日、

乗車して刻印しようと、

機械の方へ一歩足を踏み出した時、

ドアのすぐそばに座っていた

高齢の白人女性が、

体と顔をのけぞらせるようにして、

私を避けました。  

その女性は乗降口のあるバスのドアの

すぐそばの席に座っていて、

刻印の機械があるのは通路の反対側。  

従って、彼女の顔や体の前に

手をかざしたり、近づいたわけではなく、

横を通り過ぎただけ。


バスは止まった状態だったので、

彼女の座っている前の

手すりにも手を伸ばしておらず、

私は座っている女性の前を

横向きの状態で通っただけです。

彼女の行動には、

逆にこちらが引いてしまいました。


もちろん双方共にマスクも着用していました。

話しかけたわけでもありません。

他の乗客が乗車した時には

普通に座ったままだったので、

私だけを避けるための行動であったことは

明らかでした。  


「へぇ〜、

スイスにも、こんな人が存在するのか。」


と思うと同時に、

感染していないのに。咳もしていないのに。

通路を通っただけなのに・・。

やはりちょっぴり悲しくはなります。  


アジア人である外国人の私が、

自分に近づくのが危険だと感じたのか、

彼女の心の内は理解しかねますが、

その女性はスイスでは義務付けられていない

FFP2マスクを車内で着用していたので、

感染予防に強く心がけている人だったことは

確かでしょう。  


まあ、罵倒されたり、

攻撃されたわけではないし、

そういう時は知らん顔をし、

堂々としているしかありません。

「負けるが勝ち」

私がスイス17年間の海外生活で学んだことです。


バスの車内では、

ちょっぴりイヤな気持ちになりましたが、

よく晴れて青空が広がる

チューリッヒの町を歩いていると、

そんなこともすっかり忘れ、

いつものように写真撮影をしながら

ひとりで湖岸を散策。


ちょうど、ビュルクリプラッツから

フェリーが出るところで

写真を撮っていると、

若い女性に声をかけられました。


チューリッヒ湖を背景に、

フェリーと一緒に写真を撮って欲しいとのこと。

快諾し、美しい彼女の姿を

チューリッヒ湖と共に彼女のスマホにおさめました。


つい30分ほど前に、

通路を通っただけで、

遠ざかるようにのけぞられた後で、

同じコロナ禍にありながらも、

他人のスマホを触るという行為を

あちらからお願いされて、

何となく一人、苦笑。


もちろん、

人様のスマホの画面を触った後は、

私もしっかり手指消毒液で、手を消毒します。


その後、市内を撮影しながら散策。

すると、また別の場所で、

今度は若い女性二人組に、

同じように写真を撮って欲しいと

声をかけられました。


また同じように快諾。

若い頃は日本の旅行会社勤務という

職業上の習性も重なって、

お願いされてもいないのに、

最初に声をかけられた女性同様、

縦、横と角度を変えて、

それぞれ数枚ずつ撮影。

我ながらサービス精神旺盛(笑)。


そういえば、先日の旅先でも、

家族連れに同じように撮影して欲しいと

声をかけられたことを思い出しました。


旅先では夫も一緒だったのに、

今回も含めて

全て白人達からのお願いだったので、

なぜ、私の方に声をかけたのだろう??

と不思議でした。


が、後から思うと、

私がいつも写真を撮影しているのは

iPhone12 Pro を

首からぶら下げてです。


同じように iPhone ユーザーの彼らが、

そんな私の姿を目にして、

この人ならば自分の iPhone を操作できて、

写真も撮ってくれるだろうと

判断してのことだったのだろうと思います。


近づいてもいないのに、

のけぞって避ける人もいれば、

自ら近づいてきて、

自分のスマホを触らせることに

違和感を持たない人もいる。


人種というより、

世代の違いというべきなのかもしれませんが、

何もしていないのに遠ざかる人、

気にせずにあちらから近寄ってくる人、


コロナ禍が続く中、 


複数の人々を通して、

様々な考え方を持った

いろんな人がいるのだなと

痛感させられた1日でした。
 
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