「スイスの街角から」インスタグラムは こちらです★
先日、大粒の雹が窓を叩きつける
雷雨がありました。
チューリッヒ湖畔の街にある
我が家のバルコニーの、
屋根がついた部分に設置されている
テーブルの上も、
短時間で、もの凄い水しぶきでした。
雹が降ることは時々ありますが、
その日のものは、
今まで見たことのないような、
大きな氷の粒が空から多数落ちてきて、
家の中にいても、
一体何事かと思ってしまうほど。
いつもならば、
写真撮影を試みるのですが、
流石の私もコワくて
窓を開けることができず、
屋根と窓を叩きつける雹の強い音を
恐ろしく感じました。
山に囲まれたスイスでは、
夏の到来とともに、
夕刻に急に空が暗くなり、
雷を伴う豪雨(Gewitter)
【=スイスドイツ語圏で "ゲヴィッター" と呼んでいる】
が降りだすことが日常茶飯事です。
Gewitter が毎日のように続く季節になると、
違った意味で、今年もスイスに
本格的な夏がやってきたのだと感じます。
冒頭の画像は、
午後8時過ぎの雨上がりの空。
晴れた日にいつも眺めている
チューリッヒ湖とは全く異なった、
嵐が去った後の顔・・。
インスタ動画は同じ時間帯、
教会に鳴り響く鐘の音と、
チューリッヒ湖畔の様子です。
さて、昨日のスイスのニュースより。
今後のスイスに、大きな動きがありました。
スイス連邦政府は水曜日、
今後の新型コロナウイルスの広範囲に渡る、
大幅な緩和政策を発表しました。
6月初旬からスタートした、
レストラン屋内席の営業再開に次いでの、
更なる緩和です。
主だった内容は、
● 屋外でのマスク着用の義務は無し
● 在宅勤務の解除
● ワクチン接種証明書を所持していれば、
制限なくイベントへ参加可能
など。
今週の土曜日【26日】より、
緩和政策が施行されます。
マスクはレストラン(屋内)、小売店では、
引き続き着用の義務が継続。
公共交通の場合、
少なくとも2つの側面に大きな開口部がある場所
(例:駅のオープンプラットホーム、停留所、
ショッピングアーケードなど)
ではマスク着用が解除。
ワクチン証明書を所持した人を対象に
行われるイベントには人数制限が無くなり、
10,000人を超える観客がいるイベントを
復活させることができるのだとか。
思い切った判断だと感じ、
個人的には、
流石にちょっと怖い気がしてしまいましたが、
これから屋外での行事を楽しめる季節の到来で、
人々は開放的、躍動的になりそうです。
(1000人を超えるイベントには、州の許可が必要)
緩和の背景には、
スイスのコロナウイルス感染者数が、
劇的に減少していることが関係しているとのこと。
水曜日の時点で、
スイスの新型コロナウイルスは、
新規感染者数:154人
入院数:183人(前週の−30%)
新規感染の7日間の値:152(−48%)
ワクチン接種に関して、
6月20日の時点で、
合計6,731,891回の接種が実施。
また、
スイスではこれまでに、
2,648,104人が2回のワクチンを接種しており、
人口の約30.6パーセントが
既に2回のワクチン接種を完了しています。
想像していた以上に、
大きな緩和策を発表したスイス。
夏が終わる頃、
どんな状況になっているのか?
個人的には、
期待と不安が入り混じる夏になりそうです。
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