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去る3月3日は日本の雛祭り。

インスタグラムに投稿されている、

みなさんの美しいお雛様や、

素敵な雛祭りテーブルアレンジなどを眺めながら、

素敵だなぁ・・と、

楽しく拝見させていただきました。


我が家にとっては、

3月3日は雛祭り以外に、

実はとても重要で、大切な日でもあります。


10年前のその日、

夫 Banana が命に関わる手術を受けました。

その時のことは遠い以前のブログに、

その心情を綴っていました。

 

術後の間もない当時は、

詳しくは記しませんでしたが、

夫は脳腫瘍の手術を

チューリッヒ大学病院で受けました。


その後は順調に回復し、

手術の直後も、10年経った今も、

後遺症は全くなく、

おかげさまで元気に過ごしています。


術後は数ヶ月後、1年後、その後も

数年おきに定期検診は受けています。

執刀医であった当時の有能な脳外科医は現在、

チューリッヒのヒルスランデン病院に移り、

教授として活躍されおり、

Banana はその医師を追う形で、

病院をヒルスランデンに変えて、現在に至ります。


直近で受けた昨年検診でも異常は無し。

今年の3月3日で10年の節目を迎え、

手術をした Banana 本人も気持ちの上で、

ようやく完治したと感じたようです。


そばで見ていた私からすると、

Banana は術後に回復した後も

ずっと元気でいてくれたので、

すっかり健康体だという印象だったのですが、

手術を受けた本人は、

どんなに元気に日々を過ごしてはいても、

頭部を開頭して行われた、

あの日の大手術のことを、

ひと時も忘れることはなかったのだと思います。


10年前、英国からも家族が駆けつけて、

手術が成功したと執刀医に報告を受けた時、

大学病院のカフェテリアで人目をしのばず、

抱き合って涙を流しながら喜んだ日のことが、

つい先日のことのように思い出されます。


その後の10年の間に、

スイスへ駆けつけた義母(Banana の母)は他界し、

同行した Banana の妹と、Banana の関係は、

その後に起こったある出来事がきっかけで、

現在は交流はなく断絶中です。


時を同じくして英国から訪れてくれた

ローラ(Banana の娘、当時は大学生)はその時、

チューリッヒ大学病院の

素晴らしい医療スタッフたちが

きびきびと献身的に働く様子を目にし、

それがきっかっけで将来、

医療の現場へ進むことを決意しました。


いろいろとあったこの10年。

その間に Banana の母とおばが他界、

妹夫婦との事実上の絶縁、

私の(日本の)実家の父も他界 など、

目まぐるしい日々を過ごしましたが、

悪いことばかりではなく、

良いこともたくさんありました。


ローラはジミーと結婚し、

州立病院の集中治療室(ICU)の、

最も若い看護師長に抜擢され、

現在は医療の現場の最前線で活躍しています。


夫婦で各地を旅して、

美しい自然、優れた芸術、高級グルメ、癒しの時間  etc.. 

様々な感動的な体験や、

素晴らしい思い出もいっぱい。

いろんなことを乗り越えた今だからこそ、

時間を無駄にすることなく、

楽しい時間も過ごせてきたような気がします。


Banana と私も、

それなりに歳は重ねたけれど、

二人とも健康だし、

お互いを信頼し合う気持ちは、今も昔も変わらず。

結婚20年を過ぎた夫婦にしては、

夫婦仲も良い方だと思います。


今年の3月3日はささやかながら自宅で、

術後10周年のお祝いを夫婦でしました。


先日久しぶりにチューリッヒ市内に出た際、

ちょっと奮発をして、

普段は買わない、

(お気に入りのアマロネ)のちょっと良いのを購入。

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いつものディナータイムよりもじっくりと時間をかけて、

ワインを飲みながら、夫婦で色々語らいました。


10年後に、

このブログを変わらず継続できていることにも、

違った意味でビックリ!?(笑)


健康で過ごせることのありがたみに感謝を噛み締めた、

我が家の今年の3月3日でした。

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