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例年ならば2月の訪れは、
スイスの春の訪れを祝うカーニバル、
ファスナハト(Fasnacht) が各地で開催される季節です。
昨年の今頃から、
スイスでもコロの拡大が急激に加速し、
2020年の各地のファスナハトはキャンセルされました。
今年も通常通りのカーニバルは行われません。
スイス最大のバーゼルのファスナハトは、
2月22日から24日まで、
パレード、コンサートなどは無しで、
規模を大きく縮小して部分的に行われることが
バーゼルの公式観光サイトで発表されていますが、
直前で内容が更に変更されるか、
現在のコロナの状況が続けば、
開催が実現できるかどうかも危ういのかもしれません。
チューリッヒ地区は、
既に今年のファスナハトは中止の発表がされています。
昨年のちょうど今頃から、
イベントや季節の行事も全てキャンセル続きで、
早1年が経過。
スイスでも、先の見えない状況が続いています。
そんな寂しい冬の日ですが、
チューリッヒ州の町のスーパーにも、
この季節に登場する、
いつものファスナハトのお菓子が並んでいます。
こちらは、昨年購入したバージョン。
約200円で購入できる、
ファスナハトを楽しむカジュアルな焼き菓子です。
中を開けると薄く焼かれた、
素朴な甘さのシュガーの優しい香りが漂います。
なぜ、このお菓子がファスナハトにちなんだ
特別なお菓子なのかと言うと、
うすーく焼かれているため、
軽くちぎると、
その破片がハラハラハラ・・ と舞い落ちるさまが、
ファスナハトのお祭りで撒き散らす、
紙吹雪のようだからだそうです。
例年ならば、
ファスナハトが近づくと、
お菓子と一緒に並ぶ紙吹雪の山。
流石に今年はこれは目にしていませんが、
ファスナハトが開催されなくても、
お菓子は人々が家でも楽しめるものとして、
今年も街に出回っています。
スーパでお菓子がいつものように並んでいるのを見て、
私は何だか切なくなってしまい、
今年は購入しませんでした。
我が家では、
家の中には中年夫婦二人しかいませんしね(苦笑)
小さなお子様のいるご家庭ならば、
おうちの中だけでも、
ファスナハトの気分だけでも味わえるかな?
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