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夫が英国人である我が家にとって、

昨年の大きなニュースの一つにもなった、

イギリスの欧州連合(EU)離脱 「ブレグジット」が遂に、

2020年12月31日午後11時に完了しました。  


英国のEU離脱は

昨年1月31日の時点で決定していましたが、

完全離脱するための以降期間として、

EUの通商規則に沿い貿易などを行なっていました。  


離脱後の貿易と安全保障の関係を

取り決める交渉が続けられていましたが、

英国側とEU側の折り合いがつかず、

完全離脱日の直前まで

英国海域の漁業権の交渉でもめていたそうです。

クリスマスイブにようやく

新しい自由貿易協定で合意がされ、

実は私もホッとしました。  


これでこれから先も、

英国からの食をはじめとする商品は

今後も変わらず国外へ流通され、

スイスにも輸入されてくるはずです。  

そう信じたい。


ちなみにメイドインイングランドのもので、

我が家が日常的に利用しているものの代表が、

夫 Banana が愛飲する紅茶。  

毎朝コーヒーを欠かさない夫ですが、

午後の休息の時間など、

ちょっとリラックスしたい時には、

紅茶を飲みます。


例年ならば、

スイスから英国へは、

少なくとも年に1〜2回は訪れていましたので、

ロンドンでは私のお気にりのお店、

フォートナム&メイソンで紅茶を購入して

スイスへ持ち帰っていました。  


日本でも販売されている

高級紅茶で有名な

フォートナム&メイソンですが、

英国本国で購入すれば

買えないほど高いという印象ではなく、

ロンドンで必ず本店に立ち寄っていました。  


何よりも毎回、

お店の外の美しいディスプレイと、

素敵な店内を上から下まで

うっとりと眺めて歩くのが、楽しみなのです。



英国名店の紅茶は、

"いつも家にあって当たり前" 

である感覚でいた我が家でしたが、

コロナの関係で英国の親族を気軽に訪れることも、

ロンドンへ気晴らし旅行に出かけることも、

容易ではなくなってしまいました。  


そんな昨年の夏のある日、Banana が、

 
「紅茶のストックが遂に切れた」  


と言い出しました。


えっ?? そんなはずは・・。

だっていつも、

大きな箱で数種類買い置きしているのに。 

絶対に買い置きがあるはずだと家の中を探してみるも、

確かに紅茶の姿はナシ。  


私自身はコーヒー党で、

家で時々口にするティーといえば

カモミールティーくらい。

紅茶はほとんど飲まないため、

正直なところ、

いつも家にあって当たり前の紅茶のストックを

あまり気にかけていませんでした。  


英国を訪れることができないのと、

コロナ以来のホームオフィスで、

自宅で働く時間の多くなった Banana が、

家で紅茶を嗜む機会も増えたのが理由で、

ティーバッグの減り具合も

早くなったのだと気がつきました。


ひとまず、

スイスの一般スーパーでも購入できる、

当たり障りのない英国の紅茶を購入してみたところ、

飲んでいる本人いわく、

悪くはないとのことで一安心。  


けれども、こんなコロナ禍が長引き、

束の間の癒しの時間でもあるティータイムに、

お気に入りの紅茶が飲めないのも可愛そうだと思い、

クリスマス前にちょっと奮発をしてあげようと、

チューリッヒでも

フォートナム&メイソンの紅茶が手に入る、

Jelmoli デパートへと足を伸ばしてみました。  


すると、

他の国の紅茶やお茶は

わんさか山積みになっているのに、

フォートナム&メイソンの

一定の紅茶の棚だけが空でした。  


スイス在住の英国人が

今後の流通を心配して購入したのか?

スイス人が好んで購入したのか?

は分かりませんが、

商品は棚に並んでいるのが在庫の全てで、

補充されていないことは明らかでした。  


紅茶にはさまざまな種類があり、

私もたまに飲む際には、

どのお茶にしようかと悩むこともありますが、

英国人が日常的に飲むお茶は、

"イングリッシュブレックファースト"、

"ロイヤルブレンド" などが一般的らしく、

毎日のお茶として親しまれています。  


で、それらは全て売り切れ。

仕方がないので、

1箱だけ残っていた "アフタヌーンブレンド" と、

数箱だけ残っていた

"ロイヤルブレンド カフェイン抜" きの

2箱を手に取りました。  


それまではスイスで英国の紅茶を

購入したことの無かった私は、

そのお値段に驚きました。

ティーバッグ25個入りが7.9フラン(約930円)。  

英国で購入するより高額ではあるけれど、

買えないほど高いわけでもないところが

微妙な値段だと感じました。


普段は50パック入り(割安)を購入してきますが、

スイスで販売されているのは小型の箱だけ。

今後のことを考えてみると不安になり、

ちょっと贅沢をしてこの25パック入りを

購入してきました。


英国訪問も、家にあったはずの紅茶も、

コロナの影響で、

当たり前が当たり前でなくなったことを

実感させられる、

我が家にとっての数々です。


紅茶が並んでいた棚が空になっていた

その時点での理由は、

ブレクジットによる貿易問題ではなく、

英国で新種の新型コロナウイルスの変異種が

広まったことだったようです。  


英国から国境を越えての

EU諸国への入国が規制されており、

クリスマスの前には、

輸送品を積んだトラックが、

ドーバー海峡を渡った地点のフランスとの国境で

コロナ検査に時間がかかり大渋滞。

国境手前で検査を受けるための

トラックに長蛇の列ができ、

2日以上もその場で身動き出来ない状態に

なっていたそうです。 

少なからず紅茶を含め、一部の商品は、

その影響を受けていた可能性はあります。  


ブレクジットによる貿易の問題が落ち着いたとしても、

目の前にはコロナという強敵がいますので、

今後も英国のものが以前と同じように

スイスへ入ってくるのかどうか、

予想もつきません。


いつまた、

私達が英国を訪れることができるのか、

英国の親族が、

スイスを訪れる日がやってくるのか、

先の見えない毎日。


英国の新型コロナウイルス、

1日当たりの新規感染者は5日連続で

5万人を超えており、

歯止めがきかない状態となっています。


呑気に紅茶の心配をしている場合ではないのですが、 

今は自分たちの置かれた状況で、

心の安らぎを保つため、

日々の生活も大切にしなければならず・・

という状況です。


紅茶のことがどうしても気になり、

その後、別のデパートで、他のメーカー

「ウィッタード」の紅茶も、

あと2箱買い置きしました。

こちらはどの種類も、

売り場には山積みされていました。


それと、もう一つ念のため、

ウォーカーズ【スコットランド】の

ショートブレット (バタークッキー) も。

これらはまだスイスのスーパーの店頭に出ていますが、

この先いつ、どうなるかがわからない。


ちなみにウォーカーズのクッキーは

色々なタイプがありますが、

英国人はビスケットを

紅茶に浸して食べることを好みます。

(他の方々のブログなど拝見すると、

これは意外と"英国人あるある"らしい)


ティーカップの中に浸せる(冒頭の画像)、

この細長いプレーンタイプのでなければ、

ダメなのだそうです。

(→ 丸型やチョコチップ入りは適さない、

これはあくまでも私の夫の場合)


クッキーも輸入品のため、

スイスのものよりも少しお高めではありますが、

家に缶詰状態でも集中して、

ストレスをためずに仕事ができるよう、

休憩時間や土日の余暇にはリラックスして、

母国の好きなものを味わって欲しい。


私が日本のものが恋しくてたまらないように、

口には出さなくても、

Banana も英国のものを欲していることが

わかってしまうので、

それらを手に入れるため、

可能な限り、私はこれからも頑張ります。

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