

「スイスの街角から」番外編 〜
3つの文化に囲まれてブログでは書けないあれこれ
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英国からの訃報
の続きです。
おばの葬儀が無事に終了しました。
個人の遺言でもあり、
決して大きな規模ではないけれど、
誰にでも優しく、
愛情に満ち溢れていたおばにふさわしく、
親族の他、生前ゆかりのあった方々や、
友人などが集まり、
とても温もりのあるお葬式で
おばを見送りました。
おばは昨年の11月に、
89歳の誕生日を迎えたばかりでした。
体調が急変したのは、昨年のクリスマスのすぐ後です。
最終的な病名は、多機能不全との事でしたが、
老衰と言う事だったようです。
最後まで頭はしっかりとしていたし、
周りに気を遣い配慮できる、心の広い女性でした。
おばが他界した後、判明したこと。
彼女は見事な終活を済ませて
この世を去りました。
自分が亡くなった後、
誰に何を残すかなど、
(遺産という意味ではなく、遺品です)
細かな事が綴られていたそうです。
最期の時が近くなったのを悟ったのでしょう、
生前に葬儀場の選択と申し込み、
葬儀の費用の支払いを全て済ませており、
葬儀の中でかける、彼女を偲ぶ曲の選択と順番も、
全て本人によって、決められていました。
葬儀はおばが無宗教だった事もあり、
教会ではなく、
彼女が住んでいた
サマセット州マインヘッドの、
葬儀を専門に執り行う
小さなチャペルで行われました。
私達夫婦は、
宿泊をしていたブリストルのホテルから、
車でマインヘッドへ向かいました。
葬儀の様式は、
日本とも、スイスとも、また、
一般の知識としてあった普通の英国のお葬式とは
大きく異なるスタイルでした。
お祈りは全くありません。
おばの棺は目の前にあります。
けれども、棺は既に閉じられています。
これは英国の義母の際も同様でしたが、
スイスでもほぼ同じで、
葬儀の際に棺の中の、
故人のお顔を目にする事はありません。
葬儀ですが、表現としては、
「偲ぶ会」と表現した方が、
イメージしやすいのかもしれません。
おばが生前大好きだった、
グレン・ミラー・オーケストラの曲がかかり、
彼女を偲びました。
かつて彼女が若かった頃、
キャリアウーマンとしてロンドンでバリバリと働き、
颯爽と街を歩いている様子や、
ジョークを言って、周りに笑顔を振りまきながら、
生き生きと働いている姿。
生前の旦那様と共に、
グレン・ミラー楽団が演奏する曲を聴きながら、
週末の夜を過ごしていたであろう
おばの姿が目に浮かんできて、涙が溢れました。
今回のお葬式では、
文化の違い、宗教観の相違を多く学ばされ、
人生について、深く考えさせられました。
私が夫 Banana と結婚して18年の間に、
日本との間に、
一番大きなカルチャーショックを感じたのが、
3年前の義母の時も含め、
お葬式と彼らの人生観、
そして「死」という事の、受けとめ方です。
この件は、この場で語るには限りがありますので、
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の中で、
お葬式の内容を含めて、
それにまつわるブログでは語れない
日本人の私が感じた、本音トークを綴ります。
静かにこの世を去ったおばが、
愛する彼女の旦那様と天国で、
笑顔で再会している事を願い、
安らかに眠る事を祈りました。
今日の午後、スイスへ戻ります。
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