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(本日の画像はイメージ、ミラノ中央駅  2014年9月に撮影)

本日は、

昨日まで綴ったイタリア ミラノ1泊旅行、

女3人旅の番外編、

実はミラノの地下鉄の中で、

危機一髪だったある友人の体験を

本人了承のもと、お話しします。


ミラノや海外旅行をご予定されている方々には、

ご参考になるかもしれません。

長文ですが、

ご興味がおありの方はこの先へお進み下さい。


今回もチューリッヒからミラノへは、

列車を利用しました。

ゴッタルドトンネルの完成により、

チューリッヒ - ミラノ 間の

乗り換え無しの列車は片道で、

3時間26分と大幅に短縮されています。

私達の旅では通常、

ミラノ(Milano Centrale) に到着すると、

メトロ(地下鉄)で目的地へと移動します。


ではここからが本題のスタートです。

ミラノ到着直後は、

「ここは、安全なスイスではない」

という意識も働いて、

ある意味、神経も尖っており、

メトロに乗車しても、

周りにいる人々を見渡し、

不審者や怪しい人などがいないかどうか、

危険性のない事を確認します。

今回も同じでした。(少なくとも自分は)


数年振りのミラノでしたが、

地下鉄の車両は以前の記憶よりずっと綺麗で、

新しくなっている印象でした。

周りをさりげなく、

しかしグルリと見渡すと、

観光らしき旅行客や、地元の会社員など等、

至って普通に見える人たちでOK。


いつも観光客で混み合っている

ドゥオーモ方面に向かうメトロに比べると、

ブレラ地区に向かう昼間のメトロは比較的空いており、

数駅先のモスコバ駅に到着しました。


滞在中は特に大きな問題もなく、

友人達と共に楽しい時間を過ごしました。

しかしあるトラブルが、

帰りのメトロの車内で待ち受けていました。


スイスへ戻る日は一旦チェックアウトし、

荷物をホテルの保管庫で預かっていただき、

夕刻に戻り、荷物をピックアップして

行きに来た道と同じルートのメトロで

ミラノ駅まで行きました。


ここから先、登場人物が増えますので、

最初に整理しておきます。


● 友人 A、友人 B、
 
● 不審者 X、Y

● 日本語で話しかけてきた女性 C、

● 私(Apfel)


です。


モスコバ駅のホームに、

ちょうどメトロが停車しており、

発車直前に飛び乗りました。

すると、背後から同じように、

女性二人(XとY)が乗車して来ました。


そのうちの一人 "X" が、

ドアのすぐ近くに立っていた私と友人Aのうち、

(もう一人の友人Bは、少し離れた場所に立っていた)

Aにだけ、

ちょんちょんと肩をつつき、

この棒につかまりなさいよ。

と、

自分も掴んでいた、

列車内通路にあるポールを指差しました。


その時の私は一瞬、

(その時点では、

彼女が不審者だとは気がついていなかったので)


「なんで私もすぐ隣にいるのに、

Aにだけ親切に声をかけるのだろう?

まあ、いっか。

ドアの真横にも掴めるバーは付いているし、

彼女(友人A)は見た目もか細いし、

きっと彼女だけ助けてあげようと

思ったのだろうな・・。」


と、さほど気にも留めていませんでした。


友人Aは、「Thank You」

と言って、

言われるがまま、

片手でその棒につかまりました。

もう片方の手には、

キャリーバッグ、

その上にハンドバッグを乗せていました。


と、そこで、

Aを挟み、

私とは反対側にいた "女性C" が日本語で、


「そんな風にバッグを持っていると、

今彼女(X) が、

貴方(A)のバッグのファスナーを

開けようと狙っていますよ。」


と、私たちに声をかけました。


Xの方に目をやると、

確かに、

Aにピッタリと体をくっ付けるようにして立ち、

よく見ると、

Xと共に乗って来たYの方も、

不自然な位置に立っていました。


Cが私たちに、

注意を促すため話しかけてきた後、

Xは何か強い口調のイタリア語で、

Cを罵っていました。

Cは全く動じず、

少し笑顔さえ浮かべながら、

それに言葉を返し、かわしていました。


とほぼ同時に、

メトロは次の駅に停車。

Xは、日本語で声をかけてくれた女性(C)を

もう一度キッと凄い目で睨みつけ、

パンっと彼女の体を手で叩いて、

Yと共にその駅で急いで降りて行きました。


もしも、日本語で注意を促してくれた

"C" という女性がその場にいなかったら、

おそらく友人Aのバッグは、

知らない間に開けられていたのかもしれません。

まさに、危機一髪でした。


私の方に見向きをしなかったのは、

片手にキャリーバッグを持っていたのは

Aと同じですが、

もう片側には、

ファスナー付きの大きめのショルダーバッグを

たすき掛けにして、

さらにバッグの部分を片手で軽く押さえていたため、

XとYに、

こいつはカモにはならない

と判断されたのでしょう。


友人Aも小型のショルダーバッグを

たすき掛けで出かけたのですが、

現地で大きめのハンドバッグを購入したので、

そちらを持って、帰宅途中だったのです。

(長くなりましたので、後編へ)


実は危機一髪だったミラノ(後半)

へと続きます。


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