
スイスは海のない国です。
10年以上前にこの国に住んで間もない頃、
魚を食べようと思えば、湖で獲れる淡水魚がほとんど。
海からの魚を食べたければ高級デパートの食品売り場で、
近隣諸国からの輸入の魚や、
スーパーで冷凍の魚を買わねばなりませんでした。
その後、スイスの新鮮お魚屋さん「メルカート(Mercart)」が出現し、
数年でスーパーの鮮魚コーナーにも、海の魚が並ぶようになり、
現在では、以前から手に入ったマグロやサーモンだけではなく、
タコやイカ、鯛、鯖、カンパチ(キングフィッシュ)
チューリッヒ市内のスーパーでは太刀魚や、
自宅近くの郊外のスーパーの鮮魚コーナーでは、
日本から輸入の鯛を目にした事もあります。
本当に時代は変わり、魚好きの自分にとっては、
恵まれた環境になりました。
しかし今でもスイスのスーパーやデパートの鮮魚コーナーに足を運ぶと、
以前からこの国で食べられていた、湖の魚も並んでいます。
自分は魚といえば、海水のものを好むのですが、
春から秋頃までによくレストランのメニューでもよく出回る湖の魚、
エグリ(Egli)は時々食べたくなります。
エグリは訳すると、"ヨーロピアン・パーチ" と呼ばれる淡水魚です。
夏になると賑わう湖畔のレストランのテラス席では、
人々はこのエグリのフライを食べながら、
ワインのグラスを傾けている光景をよく目にします。
私も今日は、
ご近所に住む友人たちと出かけたご近所レストランランチに、
スイスドイツ語で 「Egliknusperli」と呼ばれる
魚のフライを食べてきました。
何のことはないシンプルな魚のフライで、
タルタルソースをつけていただくシンプルな料理なのですが、
カリッと揚がった白身の魚は美味しく、白ワインにも合います!

エグリはフライだけではなく、
いろんなお料理のスタイルでいただけるそうです。
お腹いっぱいにいただき、
帰りは自宅まで約15分の上り坂を頑張って登り、歩いて帰りました。
湖畔の町の桜は、第一弾が散り、今度は別の種類の桜が咲いています。

早々と藤の花が咲き始めているところも・・。

車で自宅まで送ってくれるという友人の申し出を丁重にお断りし、
歩いてみてちょっぴりトクをした気分の春の湖畔の町。
マグノリア → 桜 と続けば、
お次はマロニエの花がもうじき楽しめます。
木々は緑色の若葉が美しい、スイスの新緑の季節の始まり。
魚に加え、食の方は・・というと、
この季節の旬の味、アスパラガスも楽しまねばなりません!

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