
スイス各地の駅に貼られている新しいポスターが、
波紋を呼んでいます。
'Unfair' burqa posters shake up Swiss naturalization debate(The Local)
Rail passengers complain to SBB over burqa posters (The Local)
そのポスターとは、
2月12日に開催されるスイスの国民投票
【 スイスで生まれ育った第3世代の移民達が、
スイスのパスポートを手に入れやすいようにする法案 】
に反対する、
外国人排斥派【右派】のスイス国民党(SVP)が作成したもの。
ポスターにはブルカを着用した女性が描かれています。
この法案の反対派によれば、
このブルカを身につけた女性は、
うまくこの国に統合されていない "外国人" が、スイス人になる可能性を感じている。
ブルカ=「統合の欠如の象徴」
という意味合いなのだそうです。
ポスターは 9日の月曜日に公開され、
スイス連邦鉄道(SBB) の駅に貼られています。
しかしその直後から、
それを目にした一般市民からSBBへの抗議が殺到。
一部の政治家も、
この法案とブルカとは関係がないと言い、
ポスターを罵倒しているとの事で、
多くの国民もそれに同意しているのだそうです。
ある鉄道利用者は、
「宗教の自由は、第3世代の外国人の帰化を促進するものとは何の関係もない」
と指摘。
スイスで生まれ、長く暮らし働いてきた多くのイタリア系移民達にとっても、
良い結果となるだろうと意見を述べる人もいます。
12日(木曜日)の朝の時点では、
677人がFacebookのグループ
「So nicht、SBB!」に参加し、
鉄道会社に対し、ポスターを削除することを訴えています。
(1/12 19:00 過ぎの今現在でチェックしてみると、
915人が参加と人数も膨らんでいました)
SVPのポスターといえば、
2009年に発表された白い羊が黒い羊を蹴っているポスターが
あまりにも衝撃的で、
日本も含め、世界中のメディアからも注目を受けた事も
まださほど古い記憶ではありません。

かなりセンシティブな問題だと感じるのですが、
さて、今回のポスターは撤去されるのか?
国民投票が近づく日までそのままなのか?
今後の行方に注目です。
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