
1週間のスペイン コスタ・デル・ソルでのバカンスを終え、
無事にスイスに戻ってきました。
スイスにも青い空が広がりお天気はよいものの、
風は涼しげで、
もはや数週間前のような真夏のお天気ではありません。
もうすっかり秋の気配がただよう、チューリッヒ湖畔の街です。
旅の記録は後回しにしてしまうと、
もうそれっきりでストップしてしまいがちな自分ですので、
自分用の記録代わりとしても、
ここでもうしばらく夏のバカンスの思い出を綴っておこうと思います。
ご興味がおありのみなさまは、
もう少々スペインの旅の話題におつきあい下さい。
さて、今回はコスタ・デル・ソルでのある日の夕食から・・。
マルベーリャのリゾートに滞在中、
「UNI(ウニ)」という名前の日本食レストランで
で食事をしました。

UNIはスペインのマルベーリャと、ロンドンに店鋪を構える
トレンディな日本食レストランで、
お料理の内容は、
"日本&ペルーのヒュージョン料理" を提供するお店です。
実はこのレストランは滞在していたホテルの敷地にありました。
その事はまたあらためて別の回で綴るとして、
ここでは日本食の話題です。
「UNI」という名前は、もちろん日本の「雲丹(うに)」
から来ており、
日本&ペルーのヒュージョンという、
最初はちょっとフシギに思えた組み合わせは、
かつて19世紀に日本人がペルーに移住した際、
異国で地元の食材を使い、
なんとか美味しい日本食を食べる事はできないだろうか?
と、日系人により試行錯誤しながら考えられた料理を元にした、
創作料理なのだそうです。
お料理は日本&ペルーのヒュージョンで形成された
コースメニューの他、
お寿司、ろばた焼き、タパス(日本の居酒屋さんメニュー)
など、ピュアな日本食メニューもあります。
私達はレストランのおススメ、
日本&ペルーの創作料理のコース "NIKKEI" を注文してみました。

最初に "NIKKEI" と書かれたコースを目にした際には、
日経だと思い込み、
海外のなんちゃって日本食レストランにありがちな、
意味不明なコース名だなぁ〜と思ってしまったのですが、
メニューに添えられた "NIKKEI" の意味を読み、
それが日経ではなく、「日系」である事を理解した時、
かつて日本人達が遠い海の向こうに渡り、
日系人として異国で母国を懐かしみながら作った
お料理をヒントに構成されたメニューである事を知りました。
こちらは前菜の前に出されたアミューズブーシュの
Ají de gallina (アヒ・デ・ガジーナ)

鶏肉を黄色い唐辛子とクリームで煮込んだ一品。トッピングは赤唐辛子。
ペルー料理によく使用されているものが、
「アヒ」と呼ばれるペルーの "トウガラシ" です。
アンデス産の唐辛子はペルー料理を美味しく引き立てる事で、
絶対に欠かせない調味料なのだそうです。
コースの最初の一品は「枝豆と唐辛子、クリスタルソルト」

せいろに入れられ登場した枝豆。
枝豆と言えば、
ビールのおつまみに冷たいものであるイメージがありました。
蓋を空けて、湯気がタップリの熱々の枝豆を見た時には、
正直驚きましたが、
いただいてみると赤唐辛子とクリスタルソルトが熱い枝豆によく合いました!
嬉しい驚き〜。
枝豆のあとは、サーモン&蟹のタコス。
こちらにも唐辛子が使用されていたようで、
スパイシーではありましたが、すごく美味しい一品でした。

それぞれのお料理に合わせた飲み物付きを選択したため、
飲み物は注文をせずとも運ばれてきます。
最初の1杯はピスコサワー。
ペルー原産の蒸留酒ピスコを使用した、国民的カクテルなのだそうです!

次はハマチのお刺身を使用した魚の冷たい料理。
黄色いソースはもちろん、黄唐辛子。

どれも美味しかったのですが、
個人的にはこのお料理が一番気に入りました ♪
次は薄くスライスした炙り和牛に、トリュフオイルがかけられたお料理。

こちらに合わせて出て来たのは日本酒。

コース料理に追加で、お寿司を1カンずつ注文。
温かい魚料理はパタゴニアコッド(鱈の一種)のオレンジ味噌仕立て。
隠し味はもちろん、アヒ!
飲み物は白ワイン(ソーヴィニヨン・ブラン)

最後のお料理は肉料理。
チョップラムの照り焼きソース。
飲み物はスペインの赤ワイン、リョーハ。

白ご飯も一緒にサーブされて、嬉しかった〜♪
唐辛子でパンチをきかせたペルー料理と和食のヒュージョン、
とても美味しいコースでした!
飲み物に関しては、いろんなものをミックスしてしまっため、
Bananaと共に少々酔いがまわってしまいました。
飲み物無しのコースにして、
好みのワインを別で注文した方がよかったねぇ・・と、
そこだけ少し後悔でしたが、
全体的にはとても満足の、ヒュージョンコースでした。

今でさえ、海外に住んでいると、
日本と全く同じ食材を手に入れる事は容易ではありません。
当時は現地の食材と和食を融合させる技は、
さぞかし難しく、本当に大変だった事だろうと思います。
それでも、懐かしい和食の味を現地の食材を使用して、
様々なアイデアを活かし再現して、
見事に美味しいお料理を創り上げてきた日本人達がいたのだと思うと、
とても熱い想いがこみあげてきた夜でした。
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