
先日のブログ記事、
スイスの列車内で襲撃事件が発生 からの続きです。
その後の警察の調べにより、
今回の事件は一連のテロとは関連性が無いとの発表がされました。
従い、先日ドイツの列車内で起こった襲撃事件とは、
タイプの異なる殺傷事件であった事になります。
ただ、被害にあった女性の他、容疑者も死亡しているため、
その後の捜査は難航している様子です。
事件は8月14日の午後2時20分頃、
スイス国内の列車内、
Buchs と Sennwald の間を電車が走行している際に起こりました。
一連の報道では、加害者は火を点けて刺した女性に対し、
彼女を個人的に攻撃したのではないか?
との噂レベルでの推測もされたようですが、
その可能性は低いとされたようです。
ザンクトガレン警察が犯人の自宅の家宅捜査は終えたものの、
この加害者も事件で自ら重傷を負った後、死亡となったため、
本人の事情聴取は出来なかったのだそうです。
ニュースによれば、過去3年の間、
容疑者(スイス人)は、
隣国のリヒテンシュタインにも住居を構えていたとの報道です。
Police search home of Swiss train attacker(The Local Switzerland)
病院で治療を受けている被害者のうち、
深刻な病状であった43歳の女性と6歳の少女については、
命に関わる危険な状態を脱出。
しかし、17歳の少女に関しては、
いまだ命の危険にさらされた危険な状態であるそうです。
少女がどうか無事に助かりますように。
と、願う事しかできません。
今回の事件はテロとの関連性は無いと結論づけられたようですが、
であれば尚更、スイスのみならず日本を含め、
世界中のどこにいても起こりうる列車内の事件だとも感じます。
ところで現在関係者の間で議論されているのが、
列車内のセキュリティを引き上げるべきではないか?
という事だそうです。
Experts debate rail security following Swiss train attack(The Local Switzeerland)
前回の記事でも綴った事への補足ですが、
今回事件が発生した列車(電車)は、
日本や世界各地から、みなさまがご旅行でスイスに来られる際に
乗車される特急列車とは異なり、
メインで地元の人々が毎日の通勤や生活のために利用する地方の電車です。
スイスのローカル列車には運転士以外、
車掌を含め、鉄道会社の職員は誰も乗車していません。
20年前までは係員が乗車していたのだそうです。
現在は電車に乗車していると、
たまにセキュリティの制服を来た人達が車内を見回っているのを見かけますが、
この人達は常に乗車している訳ではなく、
時々現れる検札の人達と同じように、
ある駅で乗車して、別の駅で降りて行く。
そしてまた別の電車に乗り込む・・。
というように、常に同じ車内に留まっている訳ではないのです。
各列車の車内に運転士以外にもう一人、
セキュリティの係を乗車させる事で乗客の不安も解消され、
もしも万一、またこのような事件が発生した場合、
速やかな対応が出来るのではないか?
というところで、
関係者と専門家の間で議論されているようです。
スイス国内を網羅する、
すべての電車にそのような措置ができれば一番なのでしょうが、
現実として、そのようにできるのかと言えば、
それもなんだか難しいような気もしてしまいます。
ただ、実際に週に何度もチューリッヒまでの近郊電車を利用している
自分の気持ちで考えてみると、
確かに電車内に常に車内のセキュリティをチェックしていてくれる人がいれば、
もしも不審者がいた場合、
直ちに察知できるだろうし、乗客だけよりはずっと安心感はあります。
今回の事件が発生した際、
どのような経緯で、どのような状態であったか・・。
という事について、
ホラー映画のようだったと証言している目撃者のインタビューが
スイスの国内ニュースに出ていますが、
あまりにも惨く、生々しいため、
この場で翻訳してお伝えする事は控えさせていただきます。
ニュースを詳しく知りたい方は、
こちらの ↓ 英語ニュース(The Local Switzerland)に記述されています。
Witness speaks of Salez train attack horror(The Local Switzerland)
スイスの情報紙 "Blick" の報道によると、
命を落とされた被害者(34歳の女性)はクロアチア国籍で、
二人の小学生のお子さんを持つ、シングルマザーの女性だったとの事です。
残されたお子さんたちやご家族の気持ちを考えると、
本当にいたたまれません。
また、目撃者(実際に救助の協力もした)の証言で、
印象が強かったのが、
「その場にいた自分に、もっと出来る事は無かったのか?
ずっと自分に問いかけている・・。」
という言葉。
直接の犠牲者や被害者のみならず、
大きな傷跡を残す結果となった、今回の忌まわしい事件です。
今回の事件のニュースについては、
新しい情報が入りましたら、またお伝えしようと思います。
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