
スイスでも、不法での難民流入の問題が深刻化しています。
Ticino tackles record number of illegal immigrants (The Local 12July)
Chaos in Como after Swiss send back refugees (The Local 14July)
7月に入った最初の週に難民とみられる約1300人を超える人々が、
イタリアからスイスの国境を越え、
スイス南部(イタリア語圏)のティッチーノ州に
入国を試みようとしたのだそうです。
人々はミラノ方面からスイス側の国境の町、
キアッソ(Chiasso )へ大量流入してしまったとの事。
この人数は不法入国者数としては新記録となってしまったとのだそうです。
7月4日から10日までの間に1321人が境界線を越え、
スイスへ越境してきてしまったのだそう。
うち、665人がエリトリアからの人々であったという事です。
ちょうど同じ週に、キアッソの駅で、
大きなスーツケースの中に隠れてスイスへ不法入国しようとした男性が、
その場で取り押さえられたというニュースを読んだ事を思い出しました。
男性はスーツケースの中があまりにも苦しかったのでしょう、
中からジッパーを開けて、自ら外に出ようとしたところを
警備員により発見されたというような内容でした。
上記の人々はほとんどが難民としての正式な手続きを終えていないため、
許可無しの不法入国としてみなされ、
国境警備員により国外(イタリア側)へと追い返されたのだそうです。
ところが今度は、それらの人々のうちの約100人の難民が、
イタリア側の国境コモ(Como) サンジョバンニ駅近くに
キャンプをはって留まり続けたため、
コモの町の駅周辺がカオス状態になってしまっているのだそう。
現在はコモの町の周りが緊急の難民の屋外センターとなる事を
余儀なくされてしまっているのだとか。
この件でイタリア側はスイスを責めており、
双方の関係も険悪な状態となっているとの事なのです。
今後はどうなってしまうのでしょうか?
その後は12日、
今度は同じくスイス・ティッチーノ州のベリンツォーナにて、
不法入国しようとした人達60人が見つかり、
国境警備員が入国を防いだと報告されています。
60 Flüchtlinge am Bahnhof in Bellinzona angehalten (Blick 12July)
難民とされる人達がスイスへ入国して住むためには、
正式にスイスに亡命を求める、しかるべき手続きをふまねばなりません。
実際にスイスへ移民として生活をしている人々は、
一旦シェルターのような施設で保護・管理され、
スイスでの生活に問題なく対応できるよう研修を受けた後に職業訓練を受け、
自由な生活を手に入れるまでは様々なプロセスが必要です。
以前に欧州の他の国で同じようなケースが発生した際、
暴徒化した難民達が警備員を攻撃したり、
深夜に無理矢理国境を越えようとしていたりする
恐ろしい映像をニュースで目にした記憶が甦ってしまうのです。
人道的支援の大切さと、
不法入国した人達の中にもしも犯罪者が紛れていた場合、
平和な日々の生活が脅かされる事になりかねない、
そんな不安な気持ちとの狭間で揺れてしまう、スイスで生活をする今の自分の心境です。
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