(昨年撮影した Orell Füssli Bahnhofstrasseの店舗の画像、来年は別のお店に・・）
本日は残念なローカルなニュースのご紹介と共に、
チューリッヒ地区在住者への情報です。
チューリッヒ・バンホフシュトラッセにある本屋さん、
英語専門の書籍を取り扱うOrell Füssli が、
来年の５月をもって閉店する事となったのだそうです。
Orell Füssliはチューリッヒ市内に数店舗ありますが、
今回の情報は、
バンホフシュトラッセにある英語での出版物、書籍を中心に販売する店舗についてです。
（このニュースは2015年8月の時点で既に発表されていたようです。）
Wieder ein Verdrängungsopfer an der Zürcher Bahnhofstrasse
（TagesAnzeiger）
バンホフシュトラッセのOrell Füssliといえば、
2フロアーからなる書店で、
スイスでは英語の書籍を専門として扱う書店として名前の知られたお店です。
夫 Banana のようなネイティブのイングリッシュスピーカーはもとより、
私のように英語が母国でなくとも、
ドイツ語よりはずっと英語を慣れ親しんでいる人間にとっては、
とても大切な書店でした。
残念な事になった理由は、年々の電子書籍の普及と、
Amazonなどの書籍ネット販売業者に圧された事が大きな理由のようです。
現在お店が構えている場所は、
チューリッヒの一等地、バンホフシュトラッセの中心部。
家賃が最も高いエリアのひとつでもあります。
このブログでもお伝え致しましたが、
数年前には同じバンホフシュトラッセ沿いの一等地にあった、
老舗のお肉屋＆デリも撤退を余儀なくされ、
その跡地には、
チェーンのお寿司屋さんが開店したというニュースも、
まだ記憶に新しいところです。
（その際のブログ記事は
こちら）
チューリッヒの歴史あるお肉屋さんの跡地は、SUSHI バー！？
［2012年 11月30日］
今回の残念なニュースで一つだけポジティブな点は、
Orell Füssli の跡地には、
スペインの「ZARA HOME」が
チューリッヒに新規オープン予定なのだそうです！
ZARAのファッションの分野は、
もうずっと以前からスイス各地にもありますが、
ZARA HOMEは、実はまだチューリッヒ地区にはお店がありません。
以前には同じく、
バンホフシュトラッセの一等地に構える事が困難な状況になり、
店舗を移動したBally（バリー）の跡地にZARA HOME がやって来る・・。
という噂も流れた事があったのですが、
結局はそこにも通常のZARAがオープンし、
その時の計画は実現しなかったため、
ZARA HOMEが遂に "チューリッヒに新規オープン" という、
この件に関しては朗報です。
Orell Füssliに変わる、英語の書籍が販売されるお店は、
近くにある別の本屋さんで販売を受け継ぐのだそうで、
全く英語の本が手に入らなくなるという事はないそうです。
Orell Füssliが閉店するニュースに関しては、
客である私達だけが残念なばかりでなく、
そこで働いている従業員の方々にとっては死活問題で、
クリスマスを前にして不安な状況と懸念が続いています。
Orell Füssliの従業員たちは引き続き、
ZARA HOMEとなる店舗で働ける事が決定したようなのですが、
従業員たちの中の一部（15名）は、
人員整理の対象となっているのだそうです。
いつ、いかなる状況でそういう事態が発生するのかと考えると、
今の時代、それは誰でにでも起こりうる事で、
全く人ごとではなく、心がいたみます。
Sorge bei Mitarbeitern von Orell Füssli Thalia（TagesAnzeiger）
Orell Füssli schliesst Bookstore – 15 Stellen weg (20 Minuten）
先日の別のニュースでは、
今年はスイスの人々がクリスマスプレゼントにかける費用が、
例年を下回る予定だとの調査結果を目にしました。
かと思えば余談ではありますが、
数日前のニュースでは、
先頃発売開始となった英国の人気ポップシンガー、
"アデル（Adele）"のスイス公演チケットは、
発売開始から数分以内で売り切れ、
ちまたでチケットは700フランもの高値がついているとの情報も・・。
スイスでも、
時代の流れをあらためて感じさせられるニュースが続いています。
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