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移民、難民問題で揺れる、ここ数ヶ月の欧州全域ですが、

スイスでもシリアからの難民の受け入れが始まっています。


カントン(州)ごとに受け入れをスタートしている州と、

そうでない地域もまちまちで、実際にスイスに住んでいても、

注意深くニュースをチェックしていなければ、

なかなか詳しい情報をキャッチする事が難しかったのですが、

先週の木曜日、スイスの政党「緑の党」の議員、

Susanne Hochuli 氏 により、

難民受け入れについての正式な発表がされました。


早い時期から受け入れについて、

前向きな姿勢と準備を進めていたアールガウ州ではこのほど、

UNHCR(United Nations High Commissioner for Refugees

= 世界各地にいる難民の保護と支援を行なう国連機関)

と共に、

スウェーデンの大手家具店 IKEAによって設計された

17.5平方メートルの折りたたみ式難民シェルターを、

宿泊施設として提供するためテストを済ませ、

200セットを購入予定なのだそうです。

Swiss canton to use Ikea kit homes for refugees(The Local)

Aargau testet Ikea-Häuser für Flüchtlinge


これはIKEAの独自開発によるスマートシェルターで、

同社は以前からUNHCRとパートナーシップを結んでおり、

過去にレバノンでシリア難民のために使用されたモデルなのだとか。


IKEAはヨルダンやレバノンに住むシリア難民への支援を

以前から行ってきたのだそうです。


アールガウ州の人々によって、実際にテスト組み立てされている様子。

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(写真は20 Minuten より)


シェルター1軒にかかる費用は約1200フラン、

内部の家具の設置には更に500フランが必要で、

重さは100キロ、
約4時間で特別な工具無しで、

ひとつのシェルターが完成するのだそうです。


1軒あたり17.5平方メートルの生活空間に、5人が同時に入る予定との事。

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(写真は20 Minuten より)

シェルターは2016年にまず60セット(300人分)が設置される予定で、

スイスはこれから先の2年の間に、

5000人の難民を受け入れる予定である事が発表されています。


今のところ、チューリッヒ州では、

難民政策について、

特に大きな地域のニュースはまだ耳に入ってきてはいないのですが、

難民の問題はスイスに住む自分にとって、決して人ごとではなく、

自分の生活環境の中で関わる、身近な話題となりつつあります。


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