
アート・オン・アイスチューリッヒ公演は昨夜、
数々の感動の渦の中終了しました。
今回の公演では、日本から高橋大輔さんが出演される等、
話題性も大きかった20周年メモリアル公演でした。
今年は少し悲しいお知らせが一つ。
ステファン・ランビエールと共に中心となって、
アート・オン・アイスがこんな大人気のビッグイベントになるまで
毎年の公演を引っ張ってきてくれた、
地元チューリッヒ出身のサラ・マイヤーが、
今年の公演を最後に、アート・オン・アイスから卒業する事になりました。
アート・オン・アイスのショーの中では、
ささやかな卒業セレモニーが催され、会場のスクリーンには、
彼女が幼少だった頃、
リンクでスケートの練習をする姿が映し出されました。
何度転んでも、転んでも、
またすぐに立ち上がって氷の上を滑り始める、
そんなひたむきであどけないとても幼い少女のビデオを見て、
目頭が熱くなってしまいました。
(今年は公演を2回見に行ったので、昨日は同じセレモニーだったのですが、
年齢と共になのか? 涙腺がウルウルです・・。)
現役引退を表明した2011年の欧州選手権で、彼女は見事に逆転優勝を飾りました。
その時の様子がスクリーンに映し出されると、
会場の人たちは皆、スタンディングオベーションで、
彼女の栄誉と功績を讃えました。
日本でもフィギュアスケートの人気は留まるところを知らず、
日本国内のテレビ番組では、
日本の有名スケーターたちのドキュメンタリーなどもよく目にしますが、
スイスでもフィギュア・スケートの人気は高く、
またこうして、スポーツ選手たちをサポートする人々が大勢います。
サラ・マイヤー、最後の「アート・オン・アイス in チューリッヒ 」


ここで余談ですが、
スイスの人々の生活風景をひとつ・・。
ある時私の友人がたまたま出かけたチューリッヒのカフェで、
サラ・マイヤーがお友達とお茶を飲みながら、
プライベートの時間を過ごしているシーンに出くわした事があるのだそうです。
スイスで彼女の事を知らない人などいるはずもありません。
しかも彼女の地元、チューリッヒのカフェです。
けれども混み合ったカフェのお客さんたちは、
もちろん彼女が誰だか分かっているにも関わらず、誰も声をかけたりしない。
それが彼女のオフの時間だと知っているので、
何も言わずにそっとしておくのです。
その場に遭遇した友人達もそっと見守ったそうです。
実はこれ、ロジャー・フェデラーの裏話でも耳にした事があるのですが、
プライバシーを重んじるスイスの人々の生活風景の一部と、
個人を大切にする国民性も物語っているような気がしました。
ステファン・ランビエールだと、どうでしょう?
こちらは女性ファンが特に多いので、そうもいかないのかも!? しれません・・。

話をアート・オン・アイスに戻して、
サラ・マイヤー最後の出演の今年の公演。
グループダンスでは、ステファン・ランビエールとの共演もあり、
ソロの演技では、
迫力のある彼女の魅力のひとつの高速スピンも健在でした。
現場を離れても、きっと彼女はスイスのスケートに何らかの形で
貢献し続けてゆくのだと思います。
「アート・オン・アイス」というショーの場では、
もう彼女の演技が見られない事はとても残念ですが、
サラ・マイヤー、今まで素敵な夢をありがとう、そしてお疲れ様でした。
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