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3stadelhofen



スイスでも、一部の人々のモラルが低下しているようです。

8月16日発行の日替わり情報誌「 Blick am Abend」 の記事によると、

チューリッヒ・シュタッデルホーフェン(Stadelhofen)

駅構内のホール
(地下の部分)に異臭が漂っており、

大きな問題となっているのだそうです。


[お食事中のみなさまや、お食事直前のみなさまがいらっしゃいましたら、

この記事はどうか後からご覧下さい。]


私もよく利用するこのシュタッデルホーフェン駅は

近郊列車の S-Bahn が至る方面に網羅している事もあり、

乗換駅としても利用する人々の多い、チューリッヒ地区の主要駅です。
 

1stadelhofen



この駅で今問題となっている臭いは、

まるでトイレの便器のようで、明らかに尿が放つその臭いなのだそう。

スイスの町の駅が、なぜそんな事態に陥ってしまったのか・・?


この駅では以前は男性のトイレ "Pissoir" (個室ではない男性専用の便器)

は無料で使用できていました。

しかし昨年(2011年)12月にこのトイレが改装され、

それ以降、以前は無料であった男性トイレが有料化され、

現在は他の有料トイレ同様、トイレの前にゲートが設けられ、

1、5フラン(約130円)の使用料を支払い使用する事が出来ます。

前述の駅の悪臭はこの 男子トイレの有料化 が原因なのだそうです。


2stadelhofen



それまでは無料で使用出来ていたトイレが有料となった事を

「高い」と感じる人々がトイレを使用せず、

人影となる自動販売機と壁の脇や、

証明写真を撮影するカメラ(写真)のブースの中で

用を足してしまうモラルの無い人たちが続出。

その臭いが積み重なり、

駅構内に充満するほどの事態となってしまったというのです。


stadelhofen-bahnhof

(本日の写真はすべて、Blick.ch より)



この状況を見かねたある一般の会社は、

駅の汚された箇所の掃除を独自に開始。

また、駅のテナント協会の責任者もこの事態を把握しており、

対策を練る方向で進んではいるようなのですが、

肝心のSBB(スイス国鉄)は公にはこの現状を把握していなかったのだとか。


スイスというお国柄、対策が練られれば

その先の処置は有言実行で早いのだとは思いますが、

一度有料化したトイレを、

一部の良識のない人々のために無料に戻すとは考えがたく、

この先の対策に注目をしたいと思います。


美しい町並みのイメージとは裏腹に、

1本入った裏通りや川沿いには悪臭が漂う・・。

などというケースは

ヨーロッパの他の国の町でもよく耳にする事ではあるのですが。


個室を使用しない駅の男性トイレで、

毎回1、5フランを支払わねばならないという事は、

確かに高いような気はします。


(ちなみにスイスの駅の女性有料トイレは使用1回につき、

1フランまたは2フラン、小さな駅では50セントの場合も。

無料の駅もあり、場所により異なります。 2012年現在)


とは言え、

クリーンなイメージのスイスの駅がこのような事態に陥ってしまった事が残念で、

これをただ単にモラルの低下と片付けてよいのかどうか?

何となくスイスの別の一面を垣間見たようで、

ショックな気持ちを抱く自分がいるのですが、

駅構内に放尿する人々がいる一方で、それを奉仕で掃除する人も存在する。

これが現在のスイスの現実です。



Die Schalterhalle am Stadelhofen riecht wie ein Pissoir (Blick.ch)



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