
シャモニーの町 夜の風景 からの続きです。
いよいよモンブラン観光の日、雲一つ無い快晴の朝。
ここでまずモンブランの事を詳しく記しておきますと、
モンブランはフランスとイタリアの国境に位置する
ヨーロッパアルプスの最高峰で標高が 4810,9 m。
ヨーロッパではロシアのエルブルス山に次いで高い山であり、
西ヨーロッパでは最高峰の山です。(Wikipedia より)
一般の旅行客がモンブランを観光する場合、
モンブランを真正面に眺められる
エギーユ・デュ・ミディの展望台 3842 m
へ、ふもとの街シャモニーからロープウェイで、
途中、プラン・ドゥ・レギーユ乗り換えて、
エギーユ・デュ・ミディへと登ります。


ロープウェイの運行時間は季節により異なりますが、
私達が訪れた夏期の運行スケジュールによると、
朝一番の始発は 6時30分。
当日チケットブースで並んでもチケットは購入出来るとの事ですが、
当日の窓口での混雑を避けるため、
私達は事前にインターネットで朝9時出発のロープウェイの予約をし、
チケットは宿泊ホテルにて購入。
(スケジュール・運賃と予約は こちらから → chamonix.com )
ホテルの方に勧められて購入したチケットは
2日間有効のマルチパス 65.9ユーロ(期間はいろいろ有り)で、
エギーユ・デュ・ミディの展望台へのロープウェイ、
そこから頂上の展望台へのエレベーター、
先の記事にてご紹介致しましたモンタンヴェールへの登山列車、
及び氷河まで下るゴンドラの利用も、期間内はすべてこのチケット1枚でOK。

当然の事ながらその日は早起きをしてホテルで朝食を済ませ、
乗り場へ早く到着すれば、予約をした9時の便よりも早い便に乗れるかも?
などというかすかな期待を込め、午前8時過ぎにはホテルを出発。
(ホテルから乗り場までは徒歩7~8分)
しかしロープウェイの乗り場が近づき、
山を見上げて見ると・・
既に運行しているはずのロープウェイが動いていない。
とてもいやーな予感にかられたものの、
強風で運行休止になる事は度々あるとは聞いてはいながらも、
その日はピーカンのお天気で風も吹いておらず、
そんなまさかの事はあろうはずもないと信じ、
とりあえずは乗り場へと向かいました。
しかし乗り場についてみると、
ずらーりとチケットブースに長蛇の列。
やはりロープウェイは朝8時を過ぎた時点で動いていない様子。

予約はしているし、
チケットも既に持っていてその場で購入する必要のない私達夫婦は、
取りあえずは現状を把握しようとインフォメーションで尋ねてみたところ、
"テクニカル・プロブレム" により、
ロープウェイは朝から運行されていない・・。
私達の場合、チケットは既に購入済みであったので、
チケットブース前の列に並ぶ必要はなく、
次の案内があるまで、乗り場付近で待機して下さいとの事。
やむ終えないので言われるままにしてみたものの、
アナウンスがフランス語と英語で流れ、
現在復旧中につき、次の案内の8時30分まで待って下さい。
その後は、同じようなアナウンスが次は9時、
その次は9時半まで待って下さい・・。 と続き、
私達の前から乗り場付近で並んでいた日本人カップル
(日本語のガイドブックをご覧でした)やフランス人らしきカップル
は9時を過ぎた辺りで諦め、乗り場の列から離脱。
気がつけば私達は乗り場の列の一番前で待機している状態。
その他のチケットは持っているらしい乗客たちは、
列には並ばずに乗り場付近で待機。
その時つくづくと感じた事、
そこがスイスならば、
何となくどのくらいで復旧できそうだとか、
今日はもう無理で運行は停止だとか、
何らかの補足インフォメーションがありそうなものの、
しかしそこはフランス。
何時頃がめどなのかも、復旧出来そうか否かも、
また、それがロープウェイの機材事態のトラブルなのか、
コンピュターのシステムの問題なのか?
全く何の説明のないまま、
" 次の案内は何時、その次は何時・・"
と同じアナウンスが繰り返される事にさすがに不安を覚え、
9時半のアナウンスまで待ってみて、全く状況が変わらなければ、
今回は縁が無かったと思って諦めるしかないのかも・・。
と、夫 Banana と話していたその時、
目の前の閉鎖された自動ドアの奥で急に人がざわざわと動き始め、
慌ただしくスタッフが出入口を出たり入ったり。
ネガティブな気持ちは一変し、
そこはフランスなんだから、9時半の案内ってアナウンスされても、
その前に予告無しに状況が変わる事もあるに違いない・・
との勝手な期待が大当たり、
何の前触れもなく、9時20分頃に目の前のゲートが開かれ、
一応(9時の)予約確認書を見せようとはしたにも関わらず、
どうやらそんな状況に陥った事により、
その時は予約は関係無しになっていたようで、
チケットだけをチェックされロープウェイの乗車場へ。
もしもそのままロープウェイが動かなければ、
チケットは無駄になってしまったかもしれないけれど、
結果的には、
自分たちにとってはチケットを前日に購入していた事により、
そのまますんなりとロープウェイに乗車できる運びとなったのです!

しかも、前に並んでいた人たちは途中で諦めていなくなっていたため、
(きっとずっと朝早くから待っていたのでしょう・・。)
私たち、正確には「私」はその日のロープウェイの最初の乗客
第1号となったのでした。
一時は最悪だと思われた状況が、
結果的には1時間ほどそこで待っただけで、
その後は普段ならば既に込み合い始める時間帯の山の頂上に、
最初のグループの一人として降り立てた・・。
まさに
「災い転じて吉と出た」
偶然にしてはあまりにもラッキーな朝でした。
(フランス旅行 7. へと続きます。)
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