滞在していた英国より、スイスに無事に戻ってきました。

ところで今回スゴク驚いた事のひとつ、

と言うよりも 最も驚いたのが、

乗り換えで利用したロンドンの空港でのセキュリティ。


ロンドンへ旅行したり英国の家族を訪問する際、

我が家は通常はチューリッヒ空港から直行便で

スイス インターナショナル エアラインズ(LX)を利用して

ヒースロー空港まで飛ぶのが常であったのですが、

今回訪問した親戚の住むコーンウォールへ飛行機で行くためには、

まずチューリッヒ空港からイージー・ジェット航空(easyJet)にて

ロンドン・ガトウィック空港(Gatwick Airport)へ飛び、

そこから英国内をローカルの航空会社に乗り換えて、

コーンウォールの町ペンザンスの親戚の住む最寄りのニューキー空港まで

辿り着くというルート。
 

以前はロンドン・シティエアポートからニューキーまでは直行便があり、

そこまではLXを利用し乗り継ぎもさほど悪くはなかったため

選択肢もいくつかはあったのですが、現在はその路線が廃止されており、

今回利用したこのルートでしか行く事が出来なかったのですが、

行きのガトウィックでの乗り継ぎが悪く、空港で約5時間待ち。

スイスの自宅を朝7時過ぎに出発し、

ペンザンスへ到着したのは夜7時過ぎという、

移動に1日がかりとなってしまう、かなりハードな旅でした。

(ちなみにロンドンから車でドライブすると、コーンウォールまで約5時間)


今回利用したロンドンの空港はガトウィック空港。

ここはもう10年以上英国を行ったり来たりしている私にとっても、

初めて利用する空港でした。

このガトウィック空港でのセキュリティ・チェックのスゴさと、

そのテクノロジーに驚きました。

昨年利用したヒースローでも、

空港での入国や出国のセキュリティチェックがかなり厳しくなっている事は

既に感じてはいたのですが、1年でここまで厳しくなろうとは・・という印象。


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順を追ってご説明いたしますと、

まずチューリッヒからガトウィックへ乗り継ぎとして到着後、

英国の入国審査を通ります。

(英国は "シェンゲン協定" に参加していないため、スイスからの便も「入国審査」の対象です。)


Banana が英国旅券を保持しているため、

その配偶者である私も夫と同行であれば英国では、

「英国またはEU及びスイス旅券保持者」のレーンで入国でき、

すんなりと入国。


ここまではいつも通りで特に問題はなかったのですが、

今回は利用した航空会社(2社)の双方の荷物に関する相互協定がなかったため、

一度スーツケースをピックアップし、

そしてまたチェックインをし直さねばならないというかなりめんどうな

作業を強いられました。


再度スーツケースピックアップし、

そのあとの先の乗り継ぎ便を利用するためには国内線であるにも関わらず、

『再度審査のゲート』を通過しなければなりません。

ここでは国内線の利用ですので出国審査ではありませんが、

ほとんど出国審査のようでした。


驚いたのがその各ブースに分けられた閉じられた審査ゲートの前でまず、

バーコード付きの航空券を機械にかざし、

(日本の国内線と同様ですが、各審査ゲート前には係員はおらず無人。

審査ゲート前の並ぶエリアには係員は待機しています。)

その後、目の間にある自動小型カメラで写真を撮られるのですが、

顔をカメラに向かってまっすぐと正しい位置に向けるまで、

「Look at here」というメッセージと光りが点滅し、

ゲートは決して開きません。

私はタイミングが悪いのと、

あまりの厳しいセキュリティにちょっと驚きを隠せず、

何度もトライしてようやく正しい位置で撮影でき、ゲートが開き無事に通過。


安心したのも束の間、

今度は
空港内各所に散らばっている係員のひとりに呼び止められ、 

彼女は私の顔(白人でない、英国人でない)を見たからか、

もしくは私の日本のパスポート(=英国旅券ではない)

が目に入ったたためか、そこでパスポートをセキュリティの棒

(よくスパイ・ドラマや映画で爆弾などをチェックしているような感じのもの)

にかざされチェック!

英国人のオフィサーである彼女はもちろん、

あなたのパスポートをチェックします・・などとは口にしません。

「May I check your "document ?"と礼儀正しく言いながら、

私のパスポートをその棒でかざしチェック、

パスポートの中はチェックされませんでした。

Banana(夫)と共に行動していましたが、チェックをされたのは私ひとりだけ。


後から考えてみると、

あれはただのランダムなチェックだったのか?

アジア人女性の犯罪者を手配中でアジア人にしぼりチェックしていたのか?

明らかに外国人に見えたからチェックされたのか??

はたまた私の日本の旅券を見てまさか、

風評被害の広がる放射能チェックだったのだろうか!?

などと、いろんな思いが頭の中をよぎりました。

世界各地の国々を旅しましたが、

ロンドンに限らず、係員に呼び止められたのは初めての経験です。


そして2度目のセキュリティ。

今度は搭乗ゲート(国内線ですが出発のゲートに向かう途中、

ここでも自動で写真撮影をされ、

オフィサーののぞく画面に自分の顔がはっきりと写っているのが確認。)

ここは問題なくすんなりと通過。


帰路の便でも同様です。

ここでは今度はニューキーからガトウィックに到着の際、

飛行機を降りたすぐ前でバーコード付きのハガキサイズのカードを渡され、

そこでまたまた自動カメラで写真撮影。

しばらく通路を進んだその後に別のチェック・ゲートがあり、

そこではそのカード(バーコード)をかざし、

問題がないのでカードを係員に返却し通過。

どうやらその前に撮影した写真とバーコードの組み合わせで

旅客に問題が無いかどうかをチェックしていたようです。


その後は行きと同様にスーツケースをピックアップし、再チェックイン。

同様に例の個別ゲートのセキュリティ(写真撮影付き)を通過し、

無事にチューリッヒ行きの飛行機に搭乗できました。


正直言って、こんなに厳しいセキュリティチェックは人生で初めてでした。

ロンドン・ガトウィック空港は

ヒースローに次いで英国で2番目に大きな空港です。


それだけ各国からの人の出入りも多く、

チューリッヒやその他のヨーロッパの空港に比べると

セキュリティが更に厳しい事は理解できますが、かなり衝撃的でした。


これだけハイテクな機械を駆使し、

それでテロを未然に防げるのであればもちろんそれにこした事はなく、

厳しいチェックはやむ終えない訳ですが、

これが現代の世界の空を旅する現実なのだと感じた英国への旅行でした。




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