実は先週、久しぶりに苦ーーい体験をしてしまいました。

それはまたもや、海外の日本酒に関連する事です。


以前にもこのブログでお伝えしました、

ある日本食レストランでの

1合が4000円 という、破格の日本酒のオネダン!


その際にもブログでもお伝えしたのですが

レストランへは車で出かけ、

日本酒大好きの我が夫はその高級なオサケを楽しむ事は

できず、

(私のため)文句ひとつも言わずに支払いだけした夫に対して、

心のどこかに申し訳ない気持ちでいっぱいだった私。


それで、

チューリッヒの日本&韓国食材店、YUMI HANA さんに

日本酒が並んでいた事を思い出し、

せめて夫を喜ばせてあげようと決意!

お店の中に並んでいたものの中から、

一大決心(← 私にとっては) で一番高い吟醸酒、

「八海山」 (純米吟醸 720ml) を購入。

代金は 68フラン (日本円で約 6000円 弱) と、

高額でした。


それを差し出した時の夫の喜びようというと、

それは・それはもちろん、例えようのないほどの喜びようでした。


    
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ふたを開けて、美味しそうにお酒を飲み始めた夫を見ながら、

突然よぎった不安、

そういえば、買う時に製造日とか確認しなかったけれど、

大丈夫だろうか??


通常、食品の場合は、

必ず賞味期限か、製造日を確認して購入するのですが、

『日本酒』 という事もあり、

製造日まで確認せずに買ってしまいました。



で、その後、

夫が夕食を追え、席を立ったところで、

初めて日付を確認したところ、

なんと製造日が、 

「2006年・10月」 と記載されているではありませんか!
 
注意書きを読んでみると、


賞味期限は製造日から3ヶ月。

“それを過ぎても差し障りはありませんが、

日本酒は生き物ですので

できるだけ賞味期限以内に消費する事をお勧めします・・・”


と書かれています。


「えーっ? 2006年製造!? 

いくらなんでも古すぎ、でも、もう飲んじゃった!!」

と思い、自分で毒見? をしてみたところ、

味に特に異常はなし。

でも、吟醸酒の独特のフルーティで芳香な香りは

明らかに欠けているような気がしました。


お店の方はきっと、

『こんなにも賞味期限が切れている事を知らずに

売っているのだろう・・・』

と信じてやまなかった私は、

数日後、お店へ行き、状況を説明。

対応してくれた新人の日本人のスタッフは、

「それは大変!!」 とばかりに、

『料金をお返ししますので』 と、店長(韓国人の男性)に報告。


ここで重要な事は、

私は何も、

“料金を返して欲しくてお店に報告をしたのではありません。”

その時まで、

お店の人は4年近くも賞味期限が切れているとは知らずに

売っていると思っていたので、

いくら体には支障は無いとはいえ、

そんなにも賞味期限が過ぎた商品を売るのであれば、

ひとこと商品の周りのどこかに、

『賞味期限が切れていますが、

それでよろしい方は、このオネダンでご購入下さい』 

とか、判るように記載するか、

または代金を半額にして販売する等・・・

なんとか処置をしていただきたかったのです。


海外暮らしも長くなってくると、

(これは私の個人的な見解ですが)

半年とか1年くらいならば、

本人が納得して購入するのであれば、

まあ許容範囲なのかなーと、思ったりもしています。


でもさすがに、製造日から4年近いものを

消費者に案内もせず、しかも入荷当時

 (その時点で既に賞味期限が切れていたのか?

どうかは不明ですが)

のままの代金で、そのまま販売するのはおかしすぎます!


これはスイスでは明らかに違法なので、

スイス人経営のお店ならば考えられない事なのですが・・・。


たまたま私の後ろでレジを待っていた別の日本人女性も、

最初は、

「お酒は腐らないから大丈夫よー。」

なんて言っていたのですが、

彼女は私が “料理酒” を購入したと思ったらしく、

それが “吟醸酒” (飲料用) だと知ると、

4年近くも賞味期限が切れているのをそのままお店に

並べておくのはおかしい! と、私の方に参戦。



ですが、

経営者の韓国人の男性の反応は全く想像に反する対応で、


〔経営者〕

『以前ここにいた、S子さん

(先日まで3年近く勤務していた日本人スタッフ) が、

日本酒は賞味期限はなく、いつまで売っても

大丈夫っていうから、そのまま売っているんですよ。』


〔私〕

「えーッ!? いくら体に害がないとはいえ、

4年近くも賞味期限が切れているものを

消費者に何の案内もなく、

仕入れ当時と同じ価格で売るのはおかしいですよー。」


いつもはニコニコしていて、

とても感じの良い(と思っていた) 彼の態度は急変し、


〔経営者〕

『では、次回返金しますから、その商品を持って来てください。』


〔私〕

「もう開けて、少し飲んでしまったし、

別にお金を返していただきたいワケではないんです!

あれをあのまま、売るのはどうなんでしょうか・・・。」 


〔経営者〕

『ともかく返金しますから、

次回その飲みかけの瓶を持って来てください。』


と言い残し、

かかってきた電話の対応に立ち去ってしまいました。


最後はなんだか、

私がただのクレーマーのお客さん状態になってしまい、


「こんなの、アリーーー!?」 


と思わされたショックな出来事でした。


後ろに並んでいた女性は、その後も

「ひどいわねー。」 

と、サポートしてくれましたが、

お店側がそういう気持ちで商品を販売しているのであれば

もうこれ以上、私にはどうしようもなく、

八海山とともに並んでいた、 「浦霞・禅」 その他も

同時入荷であったらしく、

製造日はすべて、“2006年10月” となっていました。


手塩にかけて、

丹精こめて日本酒をつくられた製造元の方々が

この事実を知られたら、愛情こめてつくられたお酒が、

製造日から4年近くも経った今、普通に、

しかもこんなにも高額で店頭に並んでいる事を

どう思われるのでしょうか?


しかも、辞められてもうその場にはいない

S子 さんの名前を出し、

『彼女 (=日本人) が大丈夫って言ったから

売っているんですよー!』 なんて、

なかば、開き直っているような印象も・・・。


自宅に戻れば、何も知らずに美味しそうに

ちびちびその日本酒を味わっている夫を見ると、

“賞味期限が4年も切れているから返品しようと思う”

とも言い出せず、

これはもう、このまま自宅に置いて置く事にしました。


3年以上通い続けて、

信用していたと思っていたお店に裏切られたような気持ちと、

夫が喜ぶだろうと、良かれと思って購入した日本酒で

こんなにも複雑な気分になり、

そして、

購入時に製造年月日を確認しなかった自分の

“浅はかさ” も重なって、本当にガックリ。


久々に感じた、

ある意味の 「カルチャーショック」 でした。


ここが日本であれば、

ワイン片手に突然夕方押し寄せても笑顔で向かえ、

愚痴を聞いてくれる友人もいるのに・・・。


でも、今私が住んでいるのはスイス。

この国は、

夕飯時の電話はおろか、

“アポなし” で友人・知人宅にお邪魔するなんて、

言語道断の習慣の国。


誰にも話せずに、

なにやら一人で悶々と、最後は無性に泣けてきた夜でした。


先日 COOP で購入してきた、

海外で出回っている高額ではない種類の 「酔心」 

酔心(すいしん) 続編: お味の感想

と飲み比べ、

(↑ こちらは COOP =スイス経営のお店で購入したので、

もちろん製造日は新しいものです!約15フラン前後で購入)


「こっちの方が美味しいような気も??」

と、首をかしげる夫に、

この “日本通” はさすがは侮れない!

と思いつつ、


それにしても、やっぱり納得のゆかない、

あのお店の日本酒の賞味期限、そして商品の販売意識。


ここが日本であれば、

“今後、あのお店でもう購入するのはよそう・・・。”

で済むのでしょうが、

この国は私にとって 『ガイコク』 で、そうもゆきません。 


海外生活において、日本のものを手に入れるため、

妥協しなければならない事が多々有る事は、

重々承知はしているものの、

スイスでの海外生活はいまだ、

一筋縄ではゆかないものだなー。

と、実感した出来事でした。


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