今日も良いお天気で、暖かな春の日差しに

春の訪れを感じる1日でした。

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引越しシーズンもそろそろ到来のチューリッヒ地区。

例年ならば1月下旬頃から空室探しも加熱し、

3月ともなると、希望に見合った部屋はもはや見つからない・・・。

なんていうのがチューリッヒの例年の春の慣習だったのですが、

どうやら今年は異例で、

不動産屋さんも引っ越してゆく人の後の借り手を探すのに

一苦労をしているのだとか。


世界不況のあおりをまともに受けているスイスからは、

海外からの赴任者をそれぞれの母国(会社の)へ戻したり、

海外転勤や海外出張をなるべく減らすというのが風潮で、

今年はいつもの年のような出入りは無いのだそう。


そんな中、

数日前にアパートメントの廊下で久しぶりに会った隣人の男性。

いつものように笑顔で挨拶を交わした後、

男性からの驚きの報告。


「3月いっぱいで引越しをする事になった・・・」


この隣人は一人暮らしで、

定年退職をした後、

新築だったこのアパートメントを大変気に入り、

ついの棲家にしようと決意をしていた人。


夫と私が3年前にこのアパートメントに引越しをして来た時、

お茶に招いてくれた彼が笑顔で私達に言った言葉、


「私は最高に気に入った場所をようやく見つける事が出来た。


 ここで生涯を終えるつもりで(賃貸の)契約をした・・・」


が今でも鮮明に浮かびます。


いったいどういう理由でこのアパートメントを出たいのかと

気になり、
理由を訊ねてみると、

外の道路の音が予想以上に耳障りで耐えられなくなったのだと

いいます。


“外の音?”って・・・。 この時々通る車の音の事?

 

ここは確かに野中の一軒屋ではなし、チューリッヒ市内へ

出勤する会社員も多い自宅アパートメントの前は、

朝晩の通勤時と昼
間は確かに車がよく通過するけれど、

でも夜は静かだし、

私たちの寝室同様、

彼の寝室も道路とは反対側の奥側にレイアウトされており、

さほど就寝のさまたげになるとは私には思えません。


彼によれば、

働いていて、昼間自宅にいないのであれば問題は無いけれど、

定年退職をした彼は昼間自宅にいる事が多く、

アパートメントの前を通過する車の音が気になり、

もはやここに住むことはできないと決意をし、

ここから程近い通りの向こうの、

通行車両の少ない場所へ引っ越す事にしたのだそう。


もしもここが日本ならば、

都心に近くてこんな閑静な場所はそうそう見つからないのでは? 

と私は思ったりもするのだけど、

こればかりは生まれながらの、 「感覚の違い」 で、

音を気にして、地下に共同の洗濯機を設置したり、

音を気にして、日曜日終日や平日のランチタイムは

掃除機使用禁止が
当たり前のこの国、

“スイス” に生まれ育った彼からすれば、

アパートメントの外を行き交う車の音は

耐え難い騒音に匹敵するらしいのです。


耳をすましてみると、

確かに外を通過する車の音は聞こえます。

ただ、同じく外出の予定の無い日は自宅にいる私からすると、

何かをやっていれば気にかからない程度の音。


でもそういえば、

先日グランドフロアー(日本式の1階)に住む住人と

挨拶を交わした時、

「あなたのお部屋、車の音は気にならない?」

って訊ねられた事を思い出しました。

私はその時、

「いいえー全然。」と答え、

彼女は

「一番上だからあまり響かないのねー。」

と言い、それで会話は終了したのですが、

今思えば、

もしや音が気にならないのは、

スイス人ではない私達だけなのかも??

なんて気さえしてしまったり・・・。


でもここは、

湖沿いの下の大きな道路に比べるとずっと交通量も少ないし、

静かな方だと思うんだけどなー。


そしてもう一つ驚きなのが、

3年前私達が引越しをしてきた当時はひっぱりだこだった、

このアパートメントを含む自宅周辺ですが、

隣人の引っ越した後の新しい借り手がまだ見つからない

という事実。


理由はひとつ、家賃が高いからなのですが、

確かに間取りが日本風にいうと、

2LDK (寝室2つ、ダイニング、広ろ
めのリビングルーム、

ゲスト用のシャワー&トイレ、
主寝室のバス&トイレ、

そして納戸) のこのアパートメントは、

一人暮らしには高く、子供のいるファミリーには狭すぎ、

どちらかといえば夫婦かカップル、裕福な一人暮らし向き。


外から入ってくる転勤者(=会社が家賃を負担する)が

減った今となっては、

借り手を探すのもそうた易くは無くなってしまったのでしょう。


そういえば、

同じ湖沿いの隣り町に住む知人も、

上に住んでいた人が経済的な理由で引越し、

その後半年近く空室が続き、

ようやく昨年の
チューリッヒの秋の大移動の時期に

新しい住人が引っ越して来たって言ってたっけ・・・。


好立地でチューリッヒの中心街まで程近いこのアパートメントが

そうそう長く空室のままだとも思えませんが、

裕福なスイス人達にさえも、

不況の嵐は吹き荒れているようです。


隣人の引越しの理由が騒音(実際は騒音だとは思えない)

だという事が、まさにスイスらしい理由で、

久々に感じた文化の違いでもありました。



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