スイスのエコ 2.驚きのリサイクルシステム

からの続きです。



スイスにおいでになられた事のあるみなさんは

お気づきかと思いますが、

観光地、例えば、「ユング・フラウ・ヨッホ」 等へ行く場合、

付近の駅、インターラーケン周辺から先へは
 
観光目的に車で進む事はできません。

マッターホルンを訪れる際のツェルマットも同様。

スイスの美しい景観は、

国民と住民みんなの力で保たれています。




(写真は、マッターホルン)

画像 484


これは、

車の排気ガスによって空気が汚れるのを防ぐためです。

富士山よりも高い山、「ユングフラウ・ヨッホ」へは

登山列車に乗り換えて、頂上の展望台までは列車で登ります。


上記以外にも、

スイスにはこのような環境保護区がいくつかあります。


そしてスイスでは夏でも、

通常一般家庭には、「冷房器具=エアコン」が無いんです。

これはもちろん、

文明が遅れているわけではありません。


銀行やデパート、高級ホテルなどでは、

エアコンが入っていて涼しいのですが、

一般家庭用のエアコンは流通が少なく、

あまり販売されていません。

理由はただ一つ「環境保護」のためです。

ヨーロッパの他の国々では夏、涼しい事が理由に

エアコンを付けていない地域も有りますが、

スイスの場合は「エコ」が理由です。

ここ数年ほどはチラホラと量販店で見かけるようになった

家庭用のエアコンですが、

私がスイスにやって来た6年前には、

大型電化商品店に行っても、デパートへ行っても、

家庭用のエアコンはほとんど見かけませんでした。


なので、スイスの一般家庭での夏の暑さ対策は、

なんといまだに扇風機が主流です!

最初は、


「えっ? まるで昭和初期!? いや、もっと前〜???」 


と思ったものです(苦笑)


とはいえスイスの夏はカラッと乾燥した気候なので、

日陰に入れば涼しいですし、

暑くとも、

歩いていて汗をかくという事はあまりありません。

でもやっぱり、30度を超えるとかなり暑く感じます!


朝晩は空気が冷たく涼しくなるので、

朝、思いっきり窓を開けて、

湖からの澄み切った冷たい風を室内に入れて、

室内温度を下げるのが夏の日の日課。


先の、スイスのエコ.1&2 でも記しました

ゴミの捨て方については、最初は面倒だと思い、

エアコンの無い夏には、厳しいなーと感じましたが、

(スイスに住んで数年経った現在でも、

やっぱりエアコンの無い夏は、かなりキツイ です!)

それでも慣れてみれば、それも日々の生活の一部分。

 

友人たちと、


「でも、こんなに耐えられないくらい暑いのは、

年にほんの数週間だから〜。」

 

と話し合いっています(笑)


毎日雪が降り続く冬の日々を過ごしていると、

どんなに暑くとも、夏は早くやって来て欲しいもの・・・。

 
これらが現在私の住んでいる国・スイスの、

国民が一丸となって参加している、エコ対策なのです。





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