今年も、スイス各地でファスナハトの季節がやってきます。

画像 060

(掲載の写真はすべて、数年前に撮影したバーゼルのファスナハト)


Fasnacht ( ファスナハト)とは、

この季節に催されるスイスのカーニバルで、

寒い冬を耐え忍んだ人たちが春の訪れを喜び、

みんなで祝うというお祭りで、

通常のお祭りとはひと味異なる、特殊な 「風習」 でもあります。


ファスナハトはそれぞれのスイスの街によって、

毎年別々の日に行われます。


スイスで最大規模で有名かつ盛大なのが、

私も以前住んでいた街、 「バーゼルのファスナハト」

(今年は 2010年2月22日-2月24日まで開催) で、

スイス国内はもちろん、毎年海外から多くの観光客が訪れます。


毎年月曜日の早朝4時、街中の灯りが消えて、

伝統的な、

 「Morgenstraich」モルゲン・シュトライヒ(夜明けの一撃) 

(早朝にバーゼル行われる行進) で、ファスナハトの開始!

このファスナハトの3日間は、

普段はおとなしいイメージのスイス人達が、

まるで人が変わったように、陽気に大はしゃぎます。

人々は 「マスクやお面」 を被り、

特別にあつらった衣装を身につけ、太鼓をたたいたり、

ピッコロを演奏しながら街中をパレード。


画像 055

画像 056


山車(だし)にのって、その山車の上からいろいろなもの、

例えばお菓子や、フルーツ、花などを投げてくれる人。

投げるものはそれぞれのグループによってまちまちですが、

子供達はもちろん、大人も大喜び。

(イメージとしては、山車に乗った人が日本の “餅投げ” をして、

それを拾っている人の様子をご想像下さい。)


下の写真は 「山車」 の上から物を投げている人たち。

画像 058


仮装をしてパレードしている人たちが

色んなものを投げてくれます。


画像 057



ただとても重要なのは、

見物には 「プラケット」  と呼ばれる有料のバッジを購入して、

洋服のよーく見える位置につけておかないと、

ひどい目にあってしまいます。


このプラケットをつけていない見物者は何ももらえないばかりか、

一見、秋田の “ナマハゲ” のような?風貌をした「ワッギス」に 

紙ふぶきを投げつけられたり、追いかけられて、

洋服の中やバッグの中にまで紙ふぶきをねじ込まれ、

大攻撃を受けます!

(私は一番安いプラケットを付けていたためか、

バッジを付けていても、紙ふぶき攻撃には遭いましたが、

つけていないよりは良いと思います!!


このバッジの収益は、

翌年のファスナハトの運営資金にもつながっているため、

運営側にはとっても重要なのです。


プラケットには数種類あり、

料金により 「金」 ・ 「銀」 ・ 「胴」 に色分けがされており、

料金は各地により多少まちまちですが、

だいたい、8フランからー45フラン くらい。

一番高い金色のものは45フラン前後。


BlogPaint


見え辛いとは思いますが上記の写真、

左胸あたりに付けているのが プラケット” です。

花は山車から投げられたものをキャッチしていただいたもの。


ちなみに チューリッヒ市 (Stadt Zuerich)の

今年のファスナハトの予定は、2/19-2/21 です。


http://www.zueri-fasnacht.ch/ により、

先日、私の住むチューリッヒでは 2/11-2/17 と記載していましたが、


これはチューリッヒ州 〔Kanton Zuerich〕 内での、

それぞれの町が上記の日にちの間のどれかの日にちで行われる

といういう意味だったようです。大変、失礼致しました。)


チューリッヒのウェブサイトをチェックすると、来年はおろか、

2017年までのファスナハトの開催日が掲載されており、

いかにこの行事がスイス人にとって大切であるかを物語って

いるように感じます。


ファスナハトはスイスの人々にとって、

とても重要な伝統行事であり、春を待つお祭りなのです。



ブログランキングに参加しています!
読んで下さった方、こちらの “ワンクリック”で、
ご協力をよろしくお願いします   

1日一回、共に “ ポチッ”、“ポチッ” としていただけますと、
とっても嬉しいです  
     ↓    ↓    ↓    ↓

人気ブログランキングへ   にほんブログ村 海外生活ブログ スイス情報へ

今日も応援、ありがとうございます!