スイスの街角から

スイス在住 21 年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月に発売されました。紙書籍とあわせまして、電子書籍も発売中です。


ハリーポッターの故郷、英国の美しき村・レイコック


今回は美しき コッツウォルズの村々にもほど近く

夫の実家バース郊外のそばに位置し、

ハリーポッターの映画のワンシーンも撮影された村

「 レイコック(Lacock)」 をご紹介致します。


こちらは美しく晴れた実家付近の景色。

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下の写真が映画、「ハリーポッター」の撮影された寺院、

「レイコック寺院」(Lacock Abbey) です。

残念ながら訪れた日はクリスマスの休暇中で

閉館となっており、

寺院内を見学する事は出来ませんでした。


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レイコック寺院は1232年に建設され、

美しい中世の様式の回廊や、

ビクトリア朝時代の名残を残す庭園が有名です。


レイコック寺院(Lacock Abbey)の内部はこんな雰囲気。

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(上記4枚の写真は、BBCのウェブサイトに掲載分を使用させていただきました。 )
   


この建物は現在、「ナショナルトラスト」が所有しており、

そのナショナルトラストの会員である

私の義母(英国人の夫の母)は、

この寺院の内部にある 写真撮影技術の創始者、

William Henry Fox Talbot

(ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット)

に関する、

フォックス・タルボット博物館 (The Fox Talbot Museum) 

にて、

老後の余暇をボランティアとして働いています。


(ナショナルトラスト "National Trust" とは、

英国の国民的美しき自然と風景、貴重な文化遺産、

そして歴史的景観を残す運動として設立され、

後世に伝承してゆく事を目的にその所有者となり、

管理を行っている環境保護団体です。)



下の写真の側面、

右側の出窓からその頃この村に居住していた

ウィリアム・フォックス・タルボット が

世界で初めて
写真撮影に成功 しました。

従い英国ではフォックス・タルボットを

"現代写真技術の父であり、発明者" としています。


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(注:資料によっては、写真の発明者はフランス人の "ダゲール” との説もありますが、

英国人、フォクス・タルボットが上記の写真の右側にある出窓から、

世界で初めて写真撮影を試み成功したというのは事実
であり、

英国では彼が “写真撮影技術の創始者” だと表記されています。)


実は、このフォックス・タルボット博物館の

館内資料の 「英語⇒日本語」 への和訳は、

実は私が翻訳を担当致しました。

約7~8年前に夫を通し義母より連絡が入り、

彼女によると、


「近年、日本人の見学者が増えているにもかかわらず、

(その当時は) “日本語” の資料が無く、

せっかく遠方から訪れて下さった日本からの見学者に申し訳が無い、

彼女が働く博物館に訪れる人々は写真にとても興味の有る人か、

その技術に関わる人たちが多いから、

日本語訳があればもっと喜んでもらえるはず・・・。」


という事で、

写真の専門技術に全く知識の無かった私ですが、

辞書を引き、専門用語の英単語は夫の協力も得ながら、

何とか翻訳を完了しました。

もちろん義母同様にボランティアです。

英国の実家を訪れる度、

日本からの観光客のみなさまにもとても喜んでいただけている・・

という嬉しい義母の言葉を聞き、

ナショナルトラストにほんの少しでも貢献できた事を喜ばしく思います。


現在では、英語・ドイツ語・スペイン語・オランダ語、

そして日本語の資料が揃っているそうです!



レイコックの村には切り妻屋根と、古い木造の建造物が建ち並びます。

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 こんな幼い頃から乗馬を始めるとは! 

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古い建物の続く街並みは、

中世の時代にタイムスリップしてしまったような気分に

させてくれます。


レイコックは、ハリーポッター以外にも

多くの映画やドラマの撮影として使用されており、

代表作では映画、

「いつか晴れた日に」(Sense and Sensibility)

「高慢と偏見」(Pride and Prejadice)や、

英国BBC製作のドラマ、

クランフォード(Cranford) など等・・・多数有り、

ジュディ・デンチ、 エマ・トンプソン、 コリン・ファース、

ヒューグラント 他、

英国を代表する有名俳優達がこの地を訪れ撮影をしています。

 
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これらの建物はすべて中世の頃から18世紀に建造された古い家々で、

1800年以降に建てられた建物はありません。

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数百年前に立てられたこれらの家屋には、

今も尚、人々が住んでいます。

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こちらのお宅が村で一番古い建物なのだそうです。


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これは昔、牢獄だった建物。


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とても古い、イングリッシュパブ兼ホテル。


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レイコック寺院の周りには、

イングランド独特の美しい田園風景が広がります。


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イングランドの澄み切った空気を吸い、

美しい田園風景を眺めているとこころなしか、

心まで洗われてゆくような気分になる自分がいます。



次回は英国で最も美しい村といわれる “コッツウォルズの村”

「カッスルクーム」 の様子をご紹介致します。



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スイス インターナショナル エアラインズ、機内にて・・。


今朝9時頃の自宅付近の気温はマイナス2.5度。

相変わらず寒いチューリッヒ郊外ですが、

今日は朝日がまぶしく晴れ間も見え、

お天気の1日となりそうです。

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成田空港到着のスイス航空機から発煙」 

(上記は当日のニュースに表記されていたタイトルですが、  
航空会社の正式名称は、スイス インターナショナル エアラインズ)

という見出しのニュースが飛び込み、

いきなり驚いてしまったスイスの朝。


“今日(7日)成田空港に着陸した

チューリヒ発の

スイス インターナショナル エアラインズ160便(LX160)が

ギアトラブルで発煙。

第2エンジンのオイル漏れにより、

左のメインギア付近から発煙し、

消防車9台が出動した・・・。”

いうニュース。

左側主翼下にある車輪の支柱から発煙しているのを

他機の操縦士が見つけ、通報となったのだそう。

滑走路は約10分閉鎖されたものの、

火は確認されず、大事には至らなかったと聞き、

“ホッ” と一安心

スイスに住んでいる私にとっては、

この国のナショナルフラッグである航空会社、

しかもヨーロッパ内の移動は必ずと言っても過言でないほど

スイス航空を利用する私にとっては、

とても他人事ではない朝の一報でした。


Swiss International Air Lines と言えば、

先日英国へ行く時に利用した際の事。

搭乗すると、私に向かってにこやかに微笑みながら、

『オハヨウゴザイマス。 

ゴトウジョウイタダキ アリガトウゴザイマス。』

と、

明らかにスイス人と見受けられるキャビン・アテンダントが

きちんと頭を下げ、お辞儀。

日本からの観光客も多いスイスでは、

日本人と分かると、

「コンニチハ」 「アリガトウゴザイマシタ」 「サヨウナラ」 

くらいは何とか声をかける人はいるものの、

スイス人の女性がきちんと頭を下げて

お辞儀までするしぐさは初めてで、ちょっとビックリ。

その後の機内サービスでも私のところへ来ると、

『オノミモノ ハ ナン二 ナサイマスカ ?』 

と日本語で問いかけ。

私が

「日本語がお上手ですね!」

と、日本語と英語で話しかけると、

英語に切り替えた彼女が言うには、

国際線でチューリッヒー成田を飛行する機会が多く、

日本は彼女にとって好きな国で、

東京はお気に入りの都市の一つのなのだとか。


もちろん飛行機を降りる時も、

にこやかに 

『ドウモ アリゴザイマシタ。』 

と、丁寧にお辞儀をする彼女に私も日本語で、

「どうもありがとうございました。」 

と日本語でお礼を言い機内を後に。


ちなみにこの日のフライトは女性のキャプテン(操縦士)で、

水平飛行になった際の乗客へ向けた挨拶も

女性キャプテンから。

「エッ 女性のパイロット??」 と驚く私に、

英国人の夫は、

「たまにあるよー。」 と、平然とした様子。

男女平等の欧米では、普通の事のようです。

日本の航空会社でも女性の操縦士は存在するそうですが、

欧米ほど、あまり馴染みが無いような気もしますが・・・。


スイスでは夫の勤務先でも、

女性も男性同等の女性マネージャーもいっぱい。

やはり欧米では、特にスイスでは??

女性の地位が、かなり高いのだと実感です。


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スイスに、日本人パティシエのお店がオープン!!


このブログでも度々お伝えしておりました、

“スイス在住の日本人パティシエ” 高橋 氏が、

この度チューリッヒ郊外の町、Adliswil に

ご自身のお店、

「HIRO TAKAHASHI」 を開店され、

今日2010年1月6日が、そのグランドオープンでした。


彼は誰もがその名を知る、

チューリッヒの某5スター高級ホテルの

”チーフパティシエ” という大役を任されながらも、

ケーキの個人注文や日本人食の市などで

その腕前を奮って下さっておりましたが、

昨年前職を退職され、

この度見事、ご自身の念願の夢であった、

待望のお店を構えられる事になったのだそうです。


と、いう事で私も本日、早速出かけて来ました。

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お店の場所はチューリッヒ中央駅から、

近郊列車のS4に乗車して約15分。

最寄り駅の「Sood-Oberleimbach」 で下車し、

徒歩約1分強。


お店は駅のほぼ目の前にある、

「Shilhof」というショッピングビルの中の一角にあります。


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こちらがお店の入っているビル

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そしてお店の外観です。

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窓が大きく、

外からでも中がよく見えるモダンなお店はとても素敵な雰囲気。

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こちらが今日、購入してきた “パン” です。

真ん中上から時計回りに、

メロンパン、栗入りあんぱん、カレーパン、黒糖あんぱん。

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お店は朝8時から夕方6時まで営業だそうですが、

実は私、

今朝寝坊をしてしまいかなり出遅れてしまったため、

お店に到着した11時過ぎには

ほとんどのパンが売り切れとなっていました。

やはり人気のパティシエのお店がオープンとあり、

みなさん開店と同時に駆けつけられたようです。



これは今日、遅めの昼食にいただいた 「カレーパン」。

日本人好みの味のカレーが

パンの中までしっかり入っていて、とっても美味。

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下の写真は今日購入したケーキ。

真ん中上から時計回りに、

イチゴのショートケーキ、チーズケーキ、お抹茶のムース、

そして、チョコレートのムース です。

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とっても嬉しい事の一つは、

今まで食の市で購入していた際、

ケーキは季節に応じた素材を使用した

2~3人用の大きさのサイズのものだけでしたが、

店頭では、

上記のようなショートケーキのサイズも売られているため、

これからは一度にいろーんな種類のケーキが

同時に購入できるのが何よりの楽しみです!


もちろん、ショートケーキよりやや大きめの、

ホール型のケーキも販売されていました。


お店で販売されているパンとケーキは、

『事前予約も可能』との事
ですので、

次回は売り切れご免になる前に予約をして伺おうと思います。


そして今日は開店初日の特典で、

次回来店の際に利用させていただける、

10パーセント割引券をいただきました



こちらのお店ではパンとケーキの他に、

同じくチューリッヒ地区で人気の和食ケータリングのお店、

「WASHOKU」 さんのお寿司やお弁当も販売されています。

「WASHOKU」 さんのお寿司・お弁当は見た目も美しく、

こちらもとっても美味しいと、

日本人の仲間内でも大評判。


こちらがそのパンフレットです。

ちなみにお寿司とお弁当も事前予約が可能との事。

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お店には駐車場も完備されていますが、

チューリッヒ市内へお買い物に出た際に

立ち寄らせていただくにはさほどの遠さでは無く、

これからはいつでも

日本人パティシエの高橋さんの美味しいパンとケーキを

いただけるのは、とてもありがたい事。


お店は土曜日も営業されているそうですよ!

また近いうちに是非、お邪魔させていただこうと思います。



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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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