スイスのエコ1.まずはここから、ゴミ捨て方法
からの続きです。
前回はスイスでの通常のゴミの捨て方や、
雑誌・新聞、そしてその他の紙類(カートン)などの
資源ごみとなるものの廃棄の仕方を記しましたが、
今回は “瓶・缶類” など。
これらはまず、自宅へは回収には来てくれないので、
町・村などの自治体が各所に設置している
所定のリサイクルボックスに持って行き廃棄します。
以下は、私が現在住んでいる街の
「リサイクルボックス」 の写真です。
これも各市町村で、
ボックスの形が異なっていたりしますが、内容はほぼ同じ。
緑色は緑のビン
(ワイン・ビールなど)
白は透明のビン
(パスタソースや、
ピクルス・ジャム
の瓶など)
茶色は
(ワイン・ビールなど)
ピンク色は
(私の町の場合)
缶です。
ビン類はそれぞれに色ごとに仕分けが必要。
もちろん再利用のためです!
そしてもちろん!? 騒音に厳しいスイスでは、
これらを廃棄できる時間帯が決められており、
(理由は “ビンや缶" を捨てるのには音が響くので、
付近住民への配慮のため)
掃除機をかけたり、楽器の演奏などをしてはいけない、
平日のランチタイムや、早朝・深夜、
そして日曜日(終日)には、利用する事ができません!
利用できるのは、
月ー土の朝8時ー昼12時
13:30-19:00まで
この他、陶器の壊れ物・グラスの割れ物も
回収は頻繁には無いので、
通常、規定の場所に持って行き廃棄しなければなりません。
ペットボトル、電池、牛乳のパックなどは、
「COOP」 や 「MIGROS」 その他のスーパーに
回収ボックスがあり、
買い物に行く際に持参し、リサイクル・ボックスに入れます。
またスイスは、他国への支援にも力を入れています。
下の写真は “洋服と靴” のリサイクルボックスです。
市町村の各場所(通常、瓶などのリサイクルボックスに隣接)に
この箱が設置されており、
必要の無くなった洋服や靴をこの箱に入れておくと
定期的に回収され、
主にアフリカの国々や東ヨーロッパ等へと送られ、
現地の人たちに再利用されるのです。
もちろんあまりにも着古したものは入れません。
普段着なくなった洋服や、
購入したけれどサイズが合わなかったもの、
あくまでも状態のよいもので、
自分ではもう使用しなくなった、洋服や靴などです。
私が6年半前にスイスに住む事になった時、
はじめての海外生活の基盤をたてるため、
ネットワーク・リロケーションサービス
(引越しの記事の際に度々登場した、海外赴任者をサポートする会社)
の助けを借りながら転居準備をしていた際、
スタッフの女性の発した、今でも忘れられない言葉、
「最初は一見、面倒に思えるかもしれないけれど、
これはこの国のルールであり、自分達スイス人は、
この “リサイクル” を、とても誇りを持っている。」
本当に最初は、「ややこしいなー」 と思っていた私も今では、
これも普段の生活の一部。
住民が何気ない日々の通常の生活の中で
気軽に環境保護やリサイクルに携われるスイスのシステムは、
さすがは、
「小さなエコ大国だー!! 」 (← 私の個人的な感想)
と、感心せずにはいられないのです。